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公開番号2025135197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032885
出願日2024-03-05
発明の名称異常箇所検出装置
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類G01M 99/00 20110101AFI20250910BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数種の機器の異常箇所を検出可能にする。
【解決手段】いずれかの機器から異常音が発生しているか否かを検出するための無指向性マイクロフォン2と、機器のどの部位から異常音が発生しているか否かを検出するための指向性マイクロフォン3と、機器の種類ごとに、異常音か否かの判定基準となる基準音を記憶するメモリ52と、メモリ52から基準音を選択する選択タスク54と、無指向性マイクロフォン2で集音された音と選択タスク54で選択された基準音とを比較して、異常音を検出すると警報を出力し、指向性マイクロフォン3で集音された音と選択タスク54で選択された基準音とを比較して、異常音を検出すると警報を出力する異常判定タスク55と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数種の機器が設置された施設において、前記施設内を移動しながら異常箇所を検出するためのハンディタイプの異常箇所検出装置であって、
いずれかの前記機器から異常音が発生しているか否かを検出するための無指向性マイクロフォンと、
前記機器のどの部位から異常音が発生しているか否かを検出するための指向性マイクロフォンと、
前記機器の種類ごとに、異常音か否かの判定基準となる基準音を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から基準音を選択する選択手段と、
前記無指向性マイクロフォンで集音された音と前記選択手段で選択された基準音とを比較して、異常音を検出すると警報を出力し、前記指向性マイクロフォンで集音された音と前記選択手段で選択された基準音とを比較して、異常音を検出すると警報を出力する異常判定手段と、
を備えることを特徴とする異常箇所検出装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記選択手段は、前記位置情報取得手段で取得された位置情報と、前記複数種の機器が設置されている位置情報とに基づいて検出対象の機器を割り出し、割り出した機器の種類に対応する基準音を前記記憶手段から選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の異常箇所検出装置。
【請求項3】
前記機器の温度を測定する温度測定手段を備え、
前記異常判定手段は、前記温度測定手段で測定された温度が予め設定された基準温度以上の場合に警報を出力する、
ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の異常箇所検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異常箇所を検出するハンディタイプの異常箇所検出装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
石炭炊きの火力発電所を含め、生産施設や工場などには、数多くの大型機械・機器が設置されており、設備の安定運転を行うために、オペレータが昼夜を問わず現場パトロールを行って機器の運転状態を確認し、異常の早期発見に努めている。また、機器のなかには、温度測定器や圧力測定器などが設けられているものがあり、測定媒体である液体や気体などの状態や、機器本体の温度などを現場から離れた制御室に伝送し、遠隔監視を行っている。
【0003】
ところで、温度や圧力などは、測定値が管理値以内にあるか否かで機器が正常か否かを判断可能だが、機器から発せられる音については、人が現場に行ってそれが正常音であるか異常音であるかを確認しているのが現状である。この際、聴診器のような器具を用いて機器を聴診するが、人によって精度がバラツクだけではなく、背丈が高い巨大な機器などを聴診することが困難で、異常箇所を特定できないケースがあった。
【0004】
一方、点検員の技量によらず正確なローラの交換判断ができる、というベルトコンベヤ異常診断装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置は、点検員が携帯してベルトコンベヤに沿って巡回すると、無指向性マイクロフォンにより全方向からの音を集音し、得られた音のデータと予め登録されている異音のデータとを比較し、異音を発見した場合に警報音を発生する。次に、点検員がローラに指向性マイクロフォンを向けて集音すると、異音を発するローラの特定や異常の程度、交換時期等の判断を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-151330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載の装置では、ベルトコンベヤのローラの異常を検出・診断することは可能であるが、火力発電所などには、多種多様な機器が設置されており、ベルトコンベヤのローラ以外の異常を検出できなければ、安定運転を継続することができない。
【0007】
そこで本発明は、複数種の機器の異常箇所を検出可能な異常箇所検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、複数種の機器が設置された施設において、前記施設内を移動しながら異常箇所を検出するためのハンディタイプの異常箇所検出装置であって、いずれかの前記機器から異常音が発生しているか否かを検出するための無指向性マイクロフォンと、前記機器のどの部位から異常音が発生しているか否かを検出するための指向性マイクロフォンと、前記機器の種類ごとに、異常音か否かの判定基準となる基準音を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から基準音を選択する選択手段と、前記無指向性マイクロフォンで集音された音と前記選択手段で選択された基準音とを比較して、異常音を検出すると警報を出力し、前記指向性マイクロフォンで集音された音と前記選択手段で選択された基準音とを比較して、異常音を検出すると警報を出力する異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の異常箇所検出装置において、現在位置の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、前記選択手段は、前記位置情報取得手段で取得された位置情報と、前記複数種の機器が設置されている位置情報とに基づいて検出対象の機器を割り出し、割り出した機器の種類に対応する基準音を前記記憶手段から選択する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の異常箇所検出装置において、前記機器の温度を測定する温度測定手段を備え、前記異常判定手段は、前記温度測定手段で測定された温度が予め設定された基準温度以上の場合に警報を出力する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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