TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025029155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-05
出願番号2024212212,2023097183
出願日2024-12-05,2020-04-15
発明の名称二重特異性抗体
出願人ノヴォ ノルディスク アー/エス
代理人個人,個人,個人
主分類C07K 16/36 20060101AFI20250226BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明が解決しようとする課題は、血液凝固関連疾患を治療するために用いられる、より少ない頻度での投与およびSC投与で予防的治療をサポートできる改善された化合物を提供することである。
【解決手段】本発明は、第VII(a)因子を結合することができる第1の抗原結合部位と、TLT-1を結合することができる第2の抗原結合部位とを含む二重特異性抗体、そのような二重特異性抗体を含む医薬製剤、およびそれらの使用に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
二重特異性抗体であって、
(i)第VII(a)因子に結合することができる第1の抗原結合部位と、
(ii)TREM様転写物1(TLT-1)に結合することができる第2の抗原結合部位と、
を含む、二重特異性抗体。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記抗体が、Fc領域を含む、請求項1に記載の二重特異性抗体。
【請求項3】
前記第1の抗原結合部位が、以下に示す軽鎖可変ドメイン(VL)および重鎖可変ドメイン(VH)を含む抗FVII(a)抗体のうちのいずれか1つと、FVII(a)への結合について競合する、請求項1または2に記載の二重特異性抗体:
・mAb0522(VL:配列番号846およびVH:配列番号850)、
・Fab0883(VL:配列番号814およびVH:配列番号818)、
・mAb0005(VL:配列番号750およびVH:配列番号754)、
・mAb0004(VL:配列番号14およびVH:配列番号18)、
・mAb0013(VL:配列番号46およびVH:配列番号50)、
・mAb0018(VL:配列番号62およびVH:配列番号66)、
・mAb0544(VL:配列番号694およびVH:配列番号698)、
・mAb0552(VL:配列番号702およびVH:配列番号706)、
・mAb0001(VL:配列番号710およびVH:配列番号714)、
・mAb0007(VL:配列番号718およびVH:配列番号722)、
・mAb0578(VL:配列番号726およびVH:配列番号730)、
・mAb0701(VL:配列番号734およびVH:配列番号738)、および
・mAb0587(VL:配列番号742およびVH:配列番号746)。
【請求項4】
前記第1の抗原結合部位が、FVII(a)(配列番号1)のアミノ酸残基H115、T130、V131、およびR392を含むエピトープに結合することができる、請求項1または2に記載の二重特異性抗体。
【請求項5】
前記第1の抗原結合部位が、FVII(a)(配列番号1)の以下のアミノ酸残基R113、C114、H115、E116、G117、Y118、S119、L120、T130、V131、N184、T185、P251、V252、V253、Q388、M391、およびR392を含むエピトープを結合することができる、請求項1または2に記載の二重特異性抗体。
【請求項6】
前記第1の抗原結合部位が、以下を含む、請求項1または2に記載の二重特異性抗体:
・0、1、2、または3個のアミノ酸置換を有する、アミノ酸残基RASQGISDYLH(配列番号847)により表されるCDRL1、
・0、1、2、または3個のアミノ酸置換を有する、アミノ酸残基YTSQPAT(配列番号848)により表されるCDRL2、
・0、1、または2個のアミノ酸置換を有する、アミノ酸残基QNGHSFPLT(配列番号849)により表されるCDRL3、
・アミノ酸残基SDSAWS(配列番号851)により表されるCDRH1、
・0または1個のアミノ酸置換を有する、アミノ酸残基YIQYSGST NYNPSLKS(配列番号852)により表されるCDRH2、
・0、1、2、および3個のアミノ酸置換を有する、アミノ酸残基SVNYYGNSFAVGY(配列番号853)により表されるCDRH3。
【請求項7】
前記第1の抗原結合部位が、配列番号846によって特定される軽鎖可変ドメインと、配列番号850によって特定される重鎖可変ドメインとを含む、請求項1または2に記載の二重特異性抗体。
【請求項8】
前記第2の抗原結合部位が、以下に示す軽鎖可変ドメイン(VL)および重鎖可変ドメイン(VH)を含む抗TLT-1抗体のうちのいずれか1つと、TLT-
1へ
の結合について競合する、請求項1または2に記載の二重特異性抗体:
・mAb0524(VL:配列番号854およびVH:配列番号858)、
・mAb0012(VL:配列番号862およびVH:配列番号866)、
・mAb0023(VL:配列番号870およびVH:配列番号874)、
・mAb0051(VL:配列番号878およびVH:配列番号882)、および
・mAb0062(VL:配列番号894およびVH:配列番号898)。
【請求項9】
前記第2の抗原結合部位が、TLT-1(配列番号13)の以下のアミノ酸残基K8、I9、G10、S11、L12、A13、N15、A16、F17、S18、D19、P20、A21を含むエピトープに結合することができる、請求項1または2に記載の二重特異性抗体。
【請求項10】
前記第2の抗原結合部位が、以下を含む、請求項1または2に記載の二重特異性抗体:
・配列番号855により表されるCDRL1、
・配列番号856により表されるCDRL2、
・配列番号857により表されるCDRL3、
・配列番号859により表されるCDRH1、
・配列番号860により表されるCDRH2、
・配列番号861により表されるCDRH3。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、改善された医薬特性を示す二重特異性抗体、かかる抗体を含む組成物、ならびにこのような抗体および組成物の使用、例えば、医薬的および治療的使用に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
配列表
本出願は、電子形式の配列表と共に提出される。配列表の内容全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
血液凝固の過程は、血管損傷後に一緒に作用して、体液の重度の喪失および/または病原性侵襲を防止する血栓を生成するいくつかのタンパク質を伴う。血栓の形成につながる事象のカスケードは、内因性(接触)および外因性(組織因子)経路として知られる2つの経路を介して開始され得る。各経路は、新たに活性化された酵素が、プロトロンビンがトロンビンに変換されるまで、一連の中の次の酵素前駆体の活性化を触媒する一連の酵素前駆体活性化ステップで構成されている。トロンビンはフィブリノーゲンをフィブリン網目構造に変換し、血小板を活性化して血小板血栓を形成し、一緒になって安定した血栓を形成する。外因性凝固経路の開始は、血管壁への損傷の結果として曝露される膜結合組織因子(TF)と、低レベルの循環因子VIIa(FVIIa)の間の複合体の形成によって媒介される。FVIIa:TF複合体は、少量の凝固第IX因子(FIX)および第X因子(FX)を活性化することによって、凝固カスケードを開始する。初期の段階の間、低濃度のFXaは、第XI因子および補因子VIIIおよびVを活性化することができる微量のトロンビンを産生する。増殖段階の間、凝固促進性複合体が組み立てられ、それらは、それぞれ、テナーゼ(FIXa、FVIIIa、Ca
2+
、リン脂質)およびプロトロンビナーゼ(FXa、FVa、Ca
2+
、リン脂質)複合体によるFXaおよびトロンビンの生成を著しく強化する。
【0004】
血友病AおよびB(それぞれ、HAおよびHB)の患者では、機能的FVIIIおよびFIXのそれぞれが存在しないか、または不十分な存在のために、凝固カスケードの様々なステップが機能不全に陥る。これは、血液凝固障害および不十分な血液凝固、ならびに生命を脅かす可能性のある出血または関節などの内臓への損傷につながる。
【0005】
組み換えFVIIa(rFVIIa)は、インヒビター(HwI)保有血友病(AおよびB)患者における出血のオンデマンド(OD)治療のためのバイパス薬剤として広く使用されている。rFVIIaは、静脈内(IV)に投与された場合、2~3時間の短い全身半減期を有し、皮下(SC)に投与された場合、低い生物学的利用能を有する。rFVIIaの短い全身半減期は、血漿インヒビターであるアンチトロンビンIII(AT)(Agersφ H et al.(2010)J.Thromb.Haemost.9:333-8.)およびアルファ-2-マクログロブリン(α2M)による阻害ならびに腎クリアランスを含むいくつかの機序の関与によると考えられている。rFVIIaの短い全身半減期および低SC生物学的利用能は、予防的治療のためにrFVIIaを利用することを困難にする。さらに、rFVIIaの低固有活性は、より高いrFVIIa用量の投与を必要とする。
【0006】
したがって、より少ない頻度での投与およびSC投与で予防的治療をサポートできる改善された化合物が必要とされている。
【0007】
Rocheは最近、二重特異性抗体であるエミシズマブを発売した。これは、HAおよびインヒビター保有HA(HAwI)を有する人々に対して、SC投与により週1回投与されるルーチン的予防に適応されている。それにもかかわらず、代替的な作用機序を備えた安全で有効な分子の開発は、血友病患者の標準的なケアを改善し、補完するために重要な関心分野である。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、改善された医薬特性を示す二重特異性抗体に関し、特に、先天性および/または後天性凝固異常を有する対象の治療、例えば、インヒビター保有または非保有血友病AまたはBを有する人々の治療に使用され得る二重特異性抗体に関する。さらに、本発明は、凝固第VII因子(FVII(a))およびTREM様転写物1(TLT-1)を結合することができる二重特異性抗体に特に関連する。
【0009】
一態様では、本発明の二重特異性抗体は、(i)FVII(a)に結合する第1の抗原結合部位、および(ii)TLT-1に結合する第2の抗原結合部位を含む。
【0010】
本発明の一態様では、二重特異性抗体は、内因性FVIIa活性を失うことなく内因性FVIIaの活性循環半減期を延長し、活性化された血小板に選択的に局在化することによって内因性FVIIa活性を刺激する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
6日前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
19日前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
6日前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
5日前
株式会社トクヤマ
結晶形Iのリオシグアトの製造方法
1か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
19日前
ダイキン工業株式会社
分離方法
1か月前
石原産業株式会社
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
25日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
1か月前
石原産業株式会社
シクラニリプロールの製造中間体の製造方法
1か月前
オリザ油化株式会社
新規化合物及びその用途
18日前
株式会社アイティー技研
炭化水素の合成方法及び合成装置
1か月前
株式会社レゾナック
C2化合物の製造方法
1か月前
キッコーマン株式会社
ナノポアタンパク質
1か月前
国立大学法人九州大学
重水素化化合物の製造方法
1か月前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
4日前
四国化成工業株式会社
トリアジン化合物、その合成方法およびその利用
1か月前
国立大学法人京都大学
新規アミド化反応
20日前
国立大学法人鳥取大学
ストロビルリンA類縁体化合物
19日前
上野製薬株式会社
6-置換-2-ナフトエ酸アリルエステル
4日前
国立大学法人高知大学
ギ酸の製造方法
1か月前
日産化学株式会社
アリールテトラヒドロピリジン化合物及び有害生物防除剤
9日前
セーレン株式会社
安定性に優れたセリシン組成物
4日前
三菱ケミカル株式会社
ベンゾフルオレン化合物の製造方法
1か月前
住友ゴム工業株式会社
錯体の製造方法
1か月前
スガイ化学工業株式会社
ジナフトフラン誘導体およびその製造方法
10日前
純正化学株式会社
カルボン酸エステルの製造方法
17日前
田岡化学工業株式会社
水酸基を有する多環芳香族化合物及び該化合物の製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物および有機発光素子
25日前
保土谷化学工業株式会社
化合物、正孔輸送材料、およびそれを用いた光電変換素子
3日前
セッツ株式会社
カテキン類誘導体、抗ウイルス剤、消毒剤、及び洗浄剤
4日前
日産化学株式会社
4-ケトベンズアミド誘導体及び4-ケト安息香酸誘導体の製造方法
1か月前
信越化学工業株式会社
有機ケイ素化合物を含む組成物
16日前
トヨタ自動車株式会社
金属有機構造体及びガス吸着材
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス、発光装置、及び電子機器
9日前
株式会社Kyulux
化合物、発光材料および発光素子
4日前
続きを見る