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公開番号2024130761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040656
出願日2023-03-15
発明の名称タイヤ用ゴム組成物、スタッドレスタイヤ、及び、ポリウレタン系発泡体の製造方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】タイヤにしたときにウェット性能及び氷上性能に優れるタイヤ用ゴム組成物、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたスタッドレスタイヤ、及び、上記タイヤ用組成物に使用されるポリウレタン系発泡体の製造方法を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部と、カーボンブラック及び白色充填剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む充填剤30~100質量部と、セルロース繊維を含むポリウレタン系発泡体1~30質量部とを含有し、上記ポリウレタン系発泡体全体に対する上記セルロース繊維の割合が、1~25質量%である、タイヤ用ゴム組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部と、カーボンブラック及び白色充填剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む充填剤30~100質量部と、セルロース繊維を含むポリウレタン系発泡体1~30質量部とを含有し、
前記ポリウレタン系発泡体全体に対する前記セルロース繊維の割合が、1~25質量%である、タイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン系発泡体のポリウレタン系樹脂を構成するポリオールが、水酸基価30~400mgKOH/gの、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリカーボネートポリオールからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ポリウレタン系発泡体のポリウレタン系樹脂を構成するポリイソシアネートが、ジフェニルメタンジイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、及び、それらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記セルロース繊維が、平均繊維長が0.1~1000μmであり、平均繊維径が1~1000nmである、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記ポリオールが、さらに、水酸基を2つ以上有するグリコールエーテルを含む、請求項2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記ジエン系ゴムが、天然ゴムとブタジエンゴムとを含み、
前記ジエン系ゴム全体に対する前記ブタジエンゴムの割合が、30質量%以上である、請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造された、スタッドレスタイヤ。
【請求項8】
請求項1に記載のポリウレタン系発泡体の製造方法であって、
セルロース繊維とポリオールとを混合することで、分散系を得る、分散工程と、
前記分散系に、ポリイソシアネートを混合することで、水、シリコーン系界面活性剤及び触媒の存在下で前記ポリオールと前記ポリイソシアネートとを重合させるとともに二酸化炭素を発生させて、前記セルロース繊維を含むポリウレタン系発泡体を得る、重合工程とを備える、ポリウレタン系発泡体の製造方法。
【請求項9】
前記触媒が、反応性触媒である、請求項8に記載のポリウレタン系発泡体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物、スタッドレスタイヤ、及び、ポリウレタン系発泡体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの性能を向上させる観点から、種々添加剤を配合したタイヤ用ゴム組成物が検討されている。
例えば、特許文献1では、氷上性能及びウェット性能を向上させる観点から、ポリウレタン系発泡体を配合したタイヤ用ゴム組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-123592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昨今、タイヤ(特にトレッド)に使用されるゴム組成物に対して、安全性等の観点から、タイヤにしたときのウェット性能や氷上性能のさらなる向上が求められている。
このようななか本発明者らが特許文献1に記載のタイヤ用ゴム組成物について検討したところ、将来的な要求まで考慮した場合、タイヤにしたときのウェット性能や氷上性能のさらなる向上が望ましいことが明らかになった。
【0005】
そこで、本発明は、上記実情を鑑みて、タイヤにしたときにウェット性能及び氷上性能に優れるタイヤ用ゴム組成物、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたスタッドレスタイヤ、及び、上記タイヤ用組成物に使用されるポリウレタン系発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、セルロース繊維を含むポリウレタン系発泡体をタイヤ用ゴム組成物に配合することで上記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
【0007】
(1) ジエン系ゴム100質量部と、カーボンブラック及び白色充填剤からなる群より選択される少なくとも1種を含む充填剤30~100質量部と、セルロース繊維を含むポリウレタン系発泡体1~30質量部とを含有し、
上記ポリウレタン系発泡体全体に対する上記セルロース繊維の割合が、1~25質量%である、タイヤ用ゴム組成物。
(2) 上記ポリウレタン系発泡体のポリウレタン系樹脂を構成するポリオールが、水酸基価30~400mgKOH/gの、ポリエステルポリオール、ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレンポリオール、ポリオレフィンポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリカプロラクトンポリオール及びポリカーボネートポリオールからなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記(1)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(3) 上記ポリウレタン系発泡体のポリウレタン系樹脂を構成するポリイソシアネートが、ジフェニルメタンジイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、及び、それらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記(1)又は(2)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(4) 上記セルロース繊維が、平均繊維長が0.1~1000μmであり、平均繊維径が1~1000nmである、上記(1)~(3)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
(5) 上記ポリオールが、さらに、水酸基を2つ以上有するグリコールエーテルを含む、上記(2)に記載のタイヤ用ゴム組成物。
(6) 上記ジエン系ゴムが、天然ゴムとブタジエンゴムとを含み、
上記ジエン系ゴム全体に対する上記ブタジエンゴムの割合が、30質量%以上である、上記(1)~(5)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
(7) 上記(1)~(6)のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物を用いて製造された、スタッドレスタイヤ。
(8) 上記(1)~(5)のいずれかに記載のポリウレタン系発泡体の製造方法であって、
セルロース繊維とポリオールとを混合することで、分散系を得る、分散工程と、
上記分散系に、ポリイソシアネートを混合することで、水、シリコーン系界面活性剤及び触媒の存在下で上記ポリオールと上記ポリイソシアネートとを重合させるとともに二酸化炭素を発生させて、上記セルロース繊維を含むポリウレタン系発泡体を得る、重合工程とを備える、ポリウレタン系発泡体の製造方法。
(9) 上記触媒が、反応性触媒である、上記(8)に記載のポリウレタン系発泡体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
以下に示すように、本発明によれば、タイヤにしたときにウェット性能及び氷上性能に優れるタイヤ用ゴム組成物、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて製造されたスタッドレスタイヤ、及び、上記タイヤ用組成物に使用されるポリウレタン系発泡体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
発泡体1の顕微鏡(キーエンス社製デジタルマイクロスコープVHX-5000)による写真である。
本発明のタイヤの実施態様の一例を表す部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明のタイヤ用ゴム組成物等について説明する。
なお、本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、各成分は、1種を単独でも用いても、2種以上を併用してもよい。ここで、各成分について2種以上を併用する場合、その成分について含有量とは、特段の断りが無い限り、合計の含有量を指す。
また、タイヤ用ゴム組成物について、タイヤにしたときのウェット性能及び氷上性能を単に「ウェット性能」及び「氷上性能」とも言う。
(【0011】以降は省略されています)

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