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公開番号
2024130381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040061
出願日
2023-03-14
発明の名称
方法、プログラムおよび装置
出願人
オムロン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01R
27/02 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約
【課題】三相ヒータの各相の抵抗値を容易に算出可能な方法を提供すること。
【解決手段】本開示の方法は、第1電線および第2電線の線間電圧値と、第2電線および第3電線の線間電圧値と、第3電線および第1電線の線間電圧値との少なくともいずれか2つの線間電圧値と、第1電線、第2電線および第3電線の少なくともいずれか2つの線電流値とを取得することと、取得された線間電圧値および線電流値に基づいて、三相ヒータの各相の抵抗値を算出することとを備える。第1電線にのみ電流が流れていない第1状態と、第2電線にのみ電流が流れていない第2状態とにおいて、線間電圧値および線電流値が取得される。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
3つの抵抗器を含む三相ヒータおよび三相電源をそれぞれ接続する第1電線、第2電線および第3電線の前記第1電線および前記第2電線の線間電圧値と、前記第2電線および前記第3電線の線間電圧値と、前記第3電線および前記第1電線の線間電圧値との少なくともいずれか2つの線間電圧値と、前記第1電線、前記第2電線および前記第3電線の少なくともいずれか2つの線電流値とを取得し、
取得された前記線間電圧値および前記線電流値に基づいて、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出する、方法であって、
前記第1電線にのみ電流が流れていない第1状態と、前記第2電線にのみ電流が流れていない第2状態とにおける前記線間電圧値および前記線電流値が取得される、方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
取得された3つの前記線電流値のうち、1つの前記線電流値が第1閾値未満であり、残り2つの前記線電流値が第2閾値よりも大きい場合、前記第1閾値未満の前記線電流値に対応する電線に電流が流れていないと判定する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
3つの前記抵抗器がデルタ結線されている場合、各相の電流値を取得しない、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
3つの前記抵抗器がスター結線されている場合、中性点を基準とした電圧値を取得しない、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記第3電線にのみ電流が流れていない状態を第3状態とすると、
前記第1状態における前記三相ヒータの合成抵抗値である第1合成抵抗値と、前記第2状態における前記三相ヒータの合成抵抗値である第2合成抵抗値と、前記第3状態における前記三相ヒータの合成抵抗値である第3合成抵抗値とを算出し、
前記第1合成抵抗値、前記第2合成抵抗値および前記第3合成抵抗値から、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1状態における前記三相ヒータの合成抵抗値である第1合成抵抗値と、前記第2状態における前記三相ヒータの合成抵抗値である第2合成抵抗値とを算出し、
前記第1合成抵抗値および前記第2合成抵抗値と、前記三相ヒータの各相の抵抗値の比とから、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記第1電線、前記第2電線および前記第3電線の少なくともいずれか2つに、前記三相ヒータに供給される電流を調整可能な調整部が設けられ、
前記調整部が、オンオフ制御可能であると共に、オンにすることで前記三相ヒータに電流が供給されるように構成されている、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記調整部が、少なくとも2つのトライアック方式のソリッドステートリレーを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
取得された前記線間電圧値および前記線電流値を平滑処理した後に、前記抵抗値を算出する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータに、
3つの抵抗器を含む三相ヒータおよび三相電源をそれぞれ接続する第1電線、第2電線および第3電線の前記第1電線および前記第2電線の線間電圧値と、前記第2電線および前記第3電線の線間電圧値と、前記第3電線および前記第1電線の線間電圧値との少なくともいずれか2つの線間電圧値と、前記第1電線、前記第2電線および前記第3電線の少なくともいずれか2つの線電流値とを取得し、
取得された前記線間電圧値および前記線電流値に基づいて、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出する、方法であって、
前記第1電線にのみ電流が流れていない第1状態と、前記第2電線にのみ電流が流れていない第2状態とにおける前記線間電圧値および前記線電流値が取得される、方法を実行させる、プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、三相ヒータの各相の抵抗値を算出する方法、プログラムおよび装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、3つの抵抗器を有する三相ヒータで消費される消費電力と、三相ヒータに印加される電流または電圧に関する実効値とに基づいて、3つの抵抗器のそれぞれの抵抗値を計算する、三相ヒータ抵抗値検出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-148697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置には、三相ヒータの各相の抵抗値を容易に算出する点において、改善の余地がある。
【0005】
本開示は、三相ヒータの各相の抵抗値を容易に算出可能な方法、プログラムおよび装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の方法は、
3つの抵抗器を含む三相ヒータおよび三相電源をそれぞれ接続する第1電線、第2電線および第3電線の前記第1電線および前記第2電線の線間電圧値と、前記第2電線および前記第3電線の線間電圧値と、前記第3電線および前記第1電線の線間電圧値との少なくともいずれか2つの線間電圧値と、前記第1電線、前記第2電線および前記第3電線の少なくともいずれか2つの線電流値とを取得し、
取得された前記線間電圧値および前記線電流値に基づいて、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出する、方法であって、
前記第1電線にのみ電流が流れていない第1状態と、前記第2電線にのみ電流が流れていない第2状態とにおける前記線間電圧値および前記線電流値が取得される。
【0007】
本開示の一態様のプログラムは、
コンピュータに、
3つの抵抗器を含む三相ヒータおよび三相電源をそれぞれ接続する第1電線、第2電線および第3電線の前記第1電線および前記第2電線の線間電圧値と、前記第2電線および前記第3電線の線間電圧値と、前記第3電線および前記第1電線の線間電圧値との少なくともいずれか2つの線間電圧値と、前記第1電線、前記第2電線および前記第3電線の少なくともいずれか2つの線電流値とを取得し、
取得された前記線間電圧値および前記線電流値に基づいて、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出する、方法であって、
前記第1電線にのみ電流が流れていない第1状態と、前記第2電線にのみ電流が流れていない第2状態とにおける前記線間電圧値および前記線電流値が取得される、方法を実行させる。
【0008】
本開示の一態様の装置は、
3つの抵抗器を含む三相ヒータおよび三相電源をそれぞれ接続する第1電線、第2電線および第3電線の前記第1電線および前記第2電線の線間電圧値と、前記第2電線および前記第3電線の線間電圧値と、前記第3電線および前記第1電線の線間電圧値との少なくともいずれか2つの線間電圧値と、前記第1電線、前記第2電線および前記第3電線の少なくともいずれか2つの線電流値とを取得するように構成された取得部と、
取得された前記線間電圧値および前記線電流値に基づいて、前記三相ヒータの各相の抵抗値を算出するように構成された算出部と
を備え、
前記取得部が、前記第1電線にのみ電流が流れていない第1状態と、前記第2電線にのみ電流が流れていない第2状態とにおける前記線間電圧値および前記線電流値を取得するように構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、三相ヒータの各相の抵抗値を容易に算出可能な方法、プログラムおよび装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態の装置を示すブロック図。
3つの抵抗器がデルタ結線されている三相ヒータを示すブロック図。
3つのSSRを含む調整部により三相ヒータに供給される電流が調整されるときの各電線の電流波形の一例を示すグラフ。
トライアック方式のSSRの特性を説明するためのグラフ。
電力調整器を含む調整部により三相ヒータに供給される電流が調整されるときの各電線の電流波形の一例を示すグラフ。
図2の三相ヒータの第1状態を示す第1のブロック図。
図2の三相ヒータの第2状態を示す第1のブロック図。
図2の三相ヒータの第3状態を示す第1のブロック図。
図2の三相ヒータの第1状態を示す第2のブロック図。
図2の三相ヒータの第2状態を示す第2のブロック図。
図2の三相ヒータの第3状態を示す第2のブロック図。
3つの抵抗器がスター結線されている三相ヒータを示すブロック図。
図12の三相ヒータの第1状態を示すブロック図。
図12の三相ヒータの第2状態を示すブロック図。
図12の三相ヒータの第3状態を示すブロック図。
本開示の方法の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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