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公開番号2024128696
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037833
出願日2023-03-10
発明の名称判定装置、判定方法、および判定プログラム
出願人株式会社KRI,大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類G01R 31/396 20190101AFI20240913BHJP(測定;試験)
要約【課題】簡易な構成で精度良く使用用途に応じた二次電池(電池)の適否を判定することを目的とする。
【解決手段】複数の電池1のうちから、使用用途4に適した電池1を判定する判定装置であって、電池1の電池情報21を取得する情報取得部12と、電池情報21から劣化原因7毎の劣化状態を示す原因別劣化情報6を電池1毎に推定する劣化推定部14と、使用用途4の入力を受け付ける用途入力部15と、推定された原因別劣化情報6と入力された使用用途4とに基づいて、それぞれの劣化原因7の使用用途4に対する影響度を考慮して、複数の電池1のうちから使用用途4に適する電池1を判定する判定部17とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池のうちから、使用用途に適した前記電池を判定する判定装置であって、
前記電池の電池情報を取得する情報取得部と、
前記電池情報から劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報を前記電池毎に推定する劣化推定部と、
前記使用用途の入力を受け付ける用途入力部と、
推定された前記原因別劣化情報と入力された前記使用用途とに基づいて、それぞれの前記劣化原因の前記使用用途に対する影響度を考慮して、前記複数の前記電池のうちから前記使用用途に適する前記電池を判定する判定部とを備える判定装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記原因別劣化情報は、前記劣化原因毎の劣化状態である原因別劣化状態、および、前記劣化原因毎の劣化の進行速度である劣化速度の少なくともいずれかを含む請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記原因別劣化状態は、任意の第1時間だけ前の前記原因別劣化状態である事前原因別劣化状態と、前記第1時間の間に劣化する単位原因別劣化状態とに基づいて、前記劣化原因によって異なり前記原因別劣化状態の経過時間に対するべき乗則に則った時間依存性と、前記劣化原因によって異なり前記使用用途によって決定される前記劣化速度とを考慮して算出される請求項2に記載の判定装置。
【請求項4】
前記使用用途毎に生成されたランクテーブルを記憶する記憶部をさらに備え、
前記ランクテーブルは、それぞれの前記劣化原因に対応する前記原因別劣化情報の値に応じてランク分けされ、
前記判定部は、入力された前記使用用途に応じた前記ランクテーブルを参照し、それぞれの前記電池に対して推定された前記原因別劣化情報からそれぞれの前記電池をランク分けし、ランクに応じて前記使用用途に適した前記電池を判定する請求項1から3のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項5】
前記使用用途毎に生成された判定条件を記憶する記憶部をさらに備え、
前記判定条件は、それぞれの前記劣化原因と、前記原因別劣化情報に前記劣化原因に応じて決まる重み付けが付与された値との関係性が条件付けられ、条件毎にランク分けされ、
前記判定部は、入力された前記使用用途に応じた前記判定条件を参照し、それぞれの前記電池に対して推定された前記原因別劣化情報からそれぞれの前記電池をランク分けし、ランクに応じて前記使用用途に適した前記電池を判定する請求項1から3のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項6】
複数の電動車両毎に前記電池の1つが搭載され、
前記判定部での判定結果に応じて選択された前記電池が搭載される前記電動車両が、前記使用用途に適した前記電動車両として選択される請求項1から3のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項7】
所定の第一用途に使用されていた前記電池は、前記判定部での判定結果に応じて前記第一用途と異なる第二用途に使用される前記電池として再利用される請求項1から3のいずれか一項に記載の判定装置。
【請求項8】
複数の電池のうちから、使用用途に適した前記電池を判定する判定方法であって、
前記電池の電池情報を取得する工程と、
前記電池情報から劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報を前記電池毎に推定する工程と、
前記使用用途の入力を受け付ける工程と、
推定された前記原因別劣化情報と入力された前記使用用途とに基づいて、それぞれの前記劣化原因の前記使用用途に対する影響度を考慮して、前記複数の前記電池のうちから前記使用用途に適する前記電池を判定する工程とを備える判定方法。
【請求項9】
複数の電池のうちから、使用用途に適した前記電池を判定する判定プログラムであって、
前記電池の電池情報を取得する機能と、
前記電池情報から劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報を前記電池毎に推定する機能と、
前記使用用途の入力を受け付ける機能と、
推定された前記原因別劣化情報と入力された前記使用用途とに基づいて、それぞれの前記劣化原因の前記使用用途に対する影響度を考慮して、前記複数の前記電池のうちから前記使用用途に適する前記電池を判定する機能とをコンピュータに実行させる判定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電池のうちから、使用に適した電池を判定する判定装置、判定方法、および判定プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
二次電池(電池)は電動車両等の様々な機器に搭載されて使用される。二次電池を搭載する機器は、種々の用途に使用される。ここで、二次電池は使用に伴って劣化し、使用用途(使用条件)に応じて劣化の原因や進行速度は変化する。そのため、このような機器が複数ある場合、機器の使用用途と二次電池の劣化状態とに基づいて、使用される機器が選択される場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の発明は、車両の走行距離から搭載された高電圧デバイス(二次電池)の劣化傾向を演算し、劣化傾向が小さい高電圧デバイスを搭載した車両を、劣化が大きくなると予測される管理環境で使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-181986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の構成では、劣化傾向を概略的に求めているだけであり、精度良く劣化の状態を求めることは困難である。また、従来の構成では、劣化傾向が小さい車両程、劣化が大きくなると予測される管理環境で使用されるように割り当てられているだけであり、予定される管理環境に対応する車両が適切に割り当てられない可能性がある。さらに、使用用途等から使用に伴う将来の劣化状態を予測し、使用用途毎に使用される二次電池(機器)を選択することも考えられるが、劣化状態の予測を簡易な構成で行うことは困難であり、精度良く予想することも困難である。
【0006】
このような問題点を解決するために、本発明は、簡易な構成で精度良く使用用途に応じた二次電池(電池)の適否を判定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る判定装置の特徴構成は、複数の電池のうちから、使用用途に適した前記電池を判定する判定装置であって、前記電池の電池情報を取得する情報取得部と、前記電池情報から劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報を前記電池毎に推定する劣化推定部と、前記使用用途の入力を受け付ける用途入力部と、推定された前記原因別劣化情報と入力された前記使用用途とに基づいて、それぞれの前記劣化原因の前記使用用途に対する影響度を考慮して、前記複数の前記電池のうちから前記使用用途に適する前記電池を判定する判定部とを備える点にある。
【0008】
また、本発明の一実施形態に係る判定方法の特徴構成は、複数の電池のうちから、使用用途に適した前記電池を判定する判定方法であって、前記電池の電池情報を取得する工程と、前記電池情報から劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報を前記電池毎に推定する工程と、前記使用用途の入力を受け付ける工程と、推定された前記原因別劣化情報と入力された前記使用用途とに基づいて、それぞれの前記劣化原因の前記使用用途に対する影響度を考慮して、前記複数の前記電池のうちから前記使用用途に適する前記電池を判定する工程とを備える点にある。
【0009】
また、本発明の一実施形態に係る判定プログラムの特徴構成は、複数の電池のうちから、使用用途に適した前記電池を判定する判定プログラムであって、前記電池の電池情報を取得する機能と、前記電池情報から劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報を前記電池毎に推定する機能と、前記使用用途の入力を受け付ける機能と、推定された前記原因別劣化情報と入力された前記使用用途とに基づいて、それぞれの前記劣化原因の前記使用用途に対する影響度を考慮して、前記複数の前記電池のうちから前記使用用途に適する前記電池を判定する機能とをコンピュータに実行させる点にある。
【0010】
電池は様々な原因によって劣化する。電池の劣化は、使用条件、つまり使用用途に応じて異なる劣化原因で劣化し、使用用途に応じて異なる速度で進行する。そのため、使用用途と、電池の劣化原因毎の劣化状態を示す原因別劣化情報とが分かれば、その電池が使用用途に適しているか否かに対する影響度が分かる。
(【0011】以降は省略されています)

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