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公開番号2024160568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075708
出願日2023-05-01
発明の名称位置検出装置
出願人上野精機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01D 5/165 20060101AFI20241107BHJP(測定;試験)
要約【課題】電子部品を許容範囲内に停止させるために、一時停止した支持部材の位置を検出する位置検出装置を提供する。
【解決手段】接触部を接触させて電子部品を支持する支持部材12が一時停止した際の接触部の位置を検出する位置検出装置であって、一時停止した支持部材12まで距離を有する位置に配された通電ユニット34と、一時停止した支持部材12の接触部と通電ユニット34の間で通電ユニット34まで距離を有する位置に配され、通電ユニット34に非接触で通電ユニット34を非通電状態にし、通電ユニット34に接触して通電ユニット34を通電状態にする導電体35と、支持部材12を移動させ、支持部材12の接触部及び通電ユニット34に導電体35を挟ませる移動手段と、非通電状態の通電ユニット34が通電状態となるまでの支持部材12の移動距離を基に一時停止した支持部材12の接触部の位置を導出する位置導出手段とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電子部品に接触部を接触させて該電子部品を支持した状態で、一時停止位置まで移動する支持部材に対して、一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を検出する位置検出装置であって、
一時停止した前記支持部材まで距離を有する位置に配された通電状態及び非通電状態が切り替わる通電ユニットと、
一時停止した前記支持部材の前記接触部と前記通電ユニットの間で該通電ユニットまで距離を有する位置に配され、該通電ユニットに非接触で該通電ユニットを非通電状態にし、該通電ユニットに接触して該通電ユニットを通電状態にする導電体と、
一時停止した前記支持部材を前記通電ユニットに対し相対的に移動させ、該支持部材の前記接触部及び該通電ユニットに前記導電体を挟ませる移動手段と、
前記通電ユニットの非通電状態及び通電状態を検出する検出手段と、
非通電状態の前記通電ユニットが通電状態となるまでの前記支持部材の前記通電ユニットに対する相対的な移動距離を基に一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を導出する位置導出手段とを備え、
前記通電ユニットは互いに非接触な正極部及び負極部を有し、前記通電ユニットは、該正極部及び該負極部が前記導電体に接触し該導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となることを特徴とする位置検出装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
電子部品に接触部を接触させて該電子部品を支持した状態で、一時停止位置まで移動する支持部材に対して、一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を検出する位置検出装置であって、
一時停止した前記支持部材まで距離を有する位置に配された導電体と、
一時停止した前記支持部材の前記接触部と前記導電体の間で該導電体まで距離を有する位置に非通電状態で配され、該導電体に接触して通電状態となる通電ユニットと、
一時停止した前記支持部材を前記導電体に対し相対的に移動させ、該支持部材の前記接触部及び該導電体に前記通電ユニットを挟ませる移動手段と、
前記通電ユニットの非通電状態及び通電状態を検出する検出手段と、
非通電状態の前記通電ユニットが通電状態となるまでの前記支持部材の前記導電体に対する相対的な移動距離を基に一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を導出する位置導出手段とを備え、
前記通電ユニットは互いに非接触な正極部及び負極部を有し、前記通電ユニットは、該正極部及び該負極部が前記導電体に接触し該導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となることを特徴とする位置検出装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の位置検出装置において、前記正極部及び前記負極部はそれぞれ複数あって、該正極部及び該負極部が交互に等ピッチで配されていることを特徴とする位置検出装置。
【請求項4】
請求項3記載の位置検出装置において、前記通電ユニットは、前記複数の正極部が直線状の正極基部材から櫛歯状に突出して形成され、前記複数の負極部が直線状の負極基部材から櫛歯状に突出して形成された櫛歯電極を具備し、前記導電体は、前記正極部及び前記負極部に接触する平面Aを有し、隣り合う前記正極部間の距離は前記導電体の平面Aの前記正極基部材の長手方向の長さより短く、隣り合う前記負極部間の距離は前記導電体の平面Aの前記負極基部材の長手方向の長さより短いことを特徴とする位置検出装置。
【請求項5】
請求項1又は2記載の位置検出装置において、前記正極部及び前記負極部はそれぞれ複数あって、該正極部及び該負極部が交互に異なるピッチで配されていることを特徴とする位置検出装置。
【請求項6】
請求項1又は2記載の位置検出装置において、前記通電ユニットは、異方性導電シート並びに互いに非接触でそれぞれ該異方性導電シートに接した正極部及び負極部を有し、前記通電ユニットは、前記異方性導電シートが前記導電体に接触し前記正極部及び前記負極部が該異方性導電シート及び該導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となることを特徴とする位置検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を支持する支持部材の位置を検出する位置検出装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品は、搬送ユニットが備える支持部材に支持された状態で支持部材と共に一時停止位置まで移動して外観検査や電気特性検査等の各種検査やレーザによるマーキング等、所定の処理がなされた後に出荷される(特許文献1、2参照)。また、設備によっては、一の搬送ユニットの支持部材に支持されていた電子部品が一時停止位置で他の搬送ユニットの支持部材に引き渡される。
【0003】
一時停止した電子部品はその電子部品に所定の処理を行う処理ユニットやその電子部品が引き渡される支持部材に対して適切な位置に配される必要があるところ、一時停止した電子部品の位置はその電子部品を支持している支持部材によって決定される。この点、搬送ユニットが複数の支持部材を有する場合、全ての支持部材に同じ設計の製品が使用されることから、基本的に各支持部材は形状及び大きさが等しい。そのため、支持部材の一時停止位置として共通の位置を定めて設備全体の設計がなされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-098332号公報
特開2021-004109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年、電子部品の小型化等により、支持部材の一時停止位置を全ての支持部材について等しくした場合、支持部材の製造時に生じる個体差や搬送ユニットの組立て時に生じる出来上がりの寸法誤差のため、電子部品を許容範囲内に一時停止させることができないという課題があった。これにより、例えば、電子部品を受け渡す2つの支持部材間の間隔が一定にならず、電子部品の受け渡しを行う際に電子部品が落下する等のトラブルが招来する。また、支持部材が一つの場合であっても、支持部材を交換した際には同様の課題が生じ得る。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、電子部品を許容範囲内に停止させるために、一時停止した支持部材の位置を検出する位置検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的に沿う第1の発明に係る位置検出装置は、電子部品に接触部を接触させて該電子部品を支持した状態で、一時停止位置まで移動する支持部材に対して、一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を検出する位置検出装置であって、一時停止した前記支持部材まで距離を有する位置に配された通電状態及び非通電状態が切り替わる通電ユニットと、一時停止した前記支持部材の前記接触部と前記通電ユニットの間で該通電ユニットまで距離を有する位置に配され、該通電ユニットに非接触で該通電ユニットを非通電状態にし、該通電ユニットに接触して該通電ユニットを通電状態にする導電体と、一時停止した前記支持部材を前記通電ユニットに対し相対的に移動させ、該支持部材の前記接触部及び該通電ユニットに前記導電体を挟ませる移動手段と、前記通電ユニットの非通電状態及び通電状態を検出する検出手段と、非通電状態の前記通電ユニットが通電状態となるまでの前記支持部材の前記通電ユニットに対する相対的な移動距離を基に一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を導出する位置導出手段とを備え、前記通電ユニットは互いに非接触な正極部及び負極部を有し、前記通電ユニットは、該正極部及び該負極部が前記導電体に接触し該導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となる。
【0007】
前記目的に沿う第2の発明に係る位置検出装置は、電子部品に接触部を接触させて該電子部品を支持した状態で、一時停止位置まで移動する支持部材に対して、一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を検出する位置検出装置であって、一時停止した前記支持部材まで距離を有する位置に配された導電体と、一時停止した前記支持部材の前記接触部と前記導電体の間で該導電体まで距離を有する位置に非通電状態で配され、該導電体に接触して通電状態となる通電ユニットと、一時停止した前記支持部材を前記導電体に対し相対的に移動させ、該支持部材の前記接触部及び該導電体に前記通電ユニットを挟ませる移動手段と、前記通電ユニットの非通電状態及び通電状態を検出する検出手段と、非通電状態の前記通電ユニットが通電状態となるまでの前記支持部材の前記導電体に対する相対的な移動距離を基に一時停止した該支持部材の前記接触部の位置を導出する位置導出手段とを備え、前記通電ユニットは互いに非接触な正極部及び負極部を有し、前記通電ユニットは、該正極部及び該負極部が前記導電体に接触し該導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となる。
【発明の効果】
【0008】
第1の発明に係る位置検出装置は、一時停止した支持部材まで距離を有する位置に配された通電状態及び非通電状態が切り替わる通電ユニットと、一時停止した支持部材の接触部と通電ユニットの間で通電ユニットまで距離を有する位置に配され、通電ユニットに非接触で通電ユニットを非通電状態にし、通電ユニットに接触して通電ユニットを通電状態にする導電体と、一時停止した支持部材を通電ユニットに対し相対的に移動させ、支持部材の接触部及び通電ユニットに導電体を挟ませる移動手段と、通電ユニットの非通電状態及び通電状態を検出する検出手段と、非通電状態の通電ユニットが通電状態となるまでの支持部材の通電ユニットに対する相対的な移動距離を基に一時停止した支持部材の接触部の位置を導出する位置導出手段とを備え、通電ユニットは互いに非接触な正極部及び負極部を有し、通電ユニットは、正極部及び負極部が導電体に接触し導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となるので、一時停止した支持部材の位置を検出可能である。
【0009】
また、第2の発明に係る位置検出装置は、一時停止した支持部材まで距離を有する位置に配された導電体と、一時停止した支持部材の接触部と導電体の間で導電体まで距離を有する位置に非通電状態で配され、導電体に接触して通電状態となる通電ユニットと、一時停止した支持部材を導電体に対し相対的に移動させ、支持部材の接触部及び導電体に通電ユニットを挟ませる移動手段と、通電ユニットの非通電状態及び通電状態を検出する検出手段と、非通電状態の通電ユニットが通電状態となるまでの支持部材の導電体に対する相対的な移動距離を基に一時停止した支持部材の接触部の位置を導出する位置導出手段とを備え、通電ユニットは互いに非接触な正極部及び負極部を有し、通電ユニットは、正極部及び負極部が導電体に接触し導電体経由で電気的に接続されて、通電状態となるので、一時停止した支持部材の位置を検出可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施の形態に係る位置検出装置を使用する対象の部品処理設備の説明図である。
検出手段、通電ユニット及び位置導出手段の接続を示すブロック図である。
通電ユニット及び導電体の説明図である。
導電体を通電ユニットに接触させる様子を示す説明図である。
第1の変形例に係る通電ユニットの説明図である。
第2の変形例に係る通電ユニットの説明図である。
第3の変形例に係る通電ユニットの説明図である。
本発明の第2の実施の形態に係る位置検出装置の説明図である。
本発明の第3の実施の形態に係る位置検出装置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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