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公開番号
2024158541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073811
出願日
2023-04-27
発明の名称
温度推定装置
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01R
31/00 20060101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約
【課題】温度推定の制御を向上できる温度推定装置を提供すること。
【解決手段】マイコン100は、冷媒によって冷却可能なリアクトルの温度を推定する。マイコン100は、現時点で取得したリアクトル温度に相関する電気的パラメータと、予め設定されたリアクトルの自己発熱に関する時定数と、リアクトルの過去の自己発熱温度とを用いて、現時点におけるリアクトルの自己発熱温度を算出する。また、マイコン100は、冷媒の温度を取得する。そして、マイコン100は、自己発熱温度に冷媒温度を加算することでリアクトル温度を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
冷媒によって冷却可能な電子部品の温度を推定する温度推定装置であって、
現時点で取得した前記電子部品の温度に相関する電気的パラメータと、予め設定された前記電子部品の自己発熱に関する時定数と、前記電子部品の過去の自己発熱温度とを用いて、前記電子部品の現時点における自己発熱温度を算出する自己発熱算出部(11~13)と、
少なくとも前記冷媒の温度を含む前記電子部品の環境温度を取得する取得部(14)と、
現時点における自己発熱温度に前記環境温度を加算することで前記電子部品の温度を推定する推定部(15)と、備えている温度推定装置。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記自己発熱算出部は、前記電子部品の搭載環境のモデル式を用いて算出する請求項1に記載の温度推定装置。
【請求項3】
前記電子部品はリアクトルである請求項1または2に記載の温度推定装置。
【請求項4】
車両に搭載され、前記車両のイグニッションスイッチのオンオフを示す信号が入力されるものであり、
前記イグニッションスイッチがオフの状態でも記憶内容を保持可能な記憶装置(16)を備え、
前記自己発熱算出部は、前記イグニッションスイッチがオンの間に算出した前記自己発熱温度を前回値として前記記憶装置に記憶させ、前記イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わってから所定期間は、過去の前記自己発熱温度として前記前回値を用いて現時点における前記自己発熱温度を算出する請求項1または2に記載の温度推定装置。
【請求項5】
前記自己発熱算出部は、前記イグニッションスイッチがオンの間の最後に算出した前記自己発熱温度を前記前回値として用いて現時点における前記自己発熱温度を算出する請求項4に記載の温度推定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、温度推定装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、マップを用いて電子部品の温度を推定する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-303329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子部品の現時点での温度は、過去の温度の影響を受ける。しかしながら、特許文献1では、マップを用いているため温度推定の精度が悪いという問題がある。
【0005】
開示される一つの目的は、温度推定の精度を向上できる温度推定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示された温度推定装置は、
冷媒によって冷却可能な電子部品の温度を推定する温度推定装置であって、
現時点で取得した電子部品の温度に相関する電気的パラメータと、予め設定された電子部品の自己発熱に関する時定数と、電子部品の過去の自己発熱温度とを用いて、電子部品の現時点における自己発熱温度を算出する自己発熱算出部(11~13)と、
少なくとも冷媒の温度を含む電子部品の環境温度を取得する取得部(14)と、
現時点における自己発熱温度に環境温度を加算することで電子部品の温度を推定する推定部(15)と、備えていることを特徴とする。
【0007】
このように、温度推定装置は、過去の自己発熱温度を用いて現時点での自己発熱温度を算出する。そのため、温度推定装置は、自己発熱の時間的な影響を考慮して現時点での自己発熱温度を算出できる。よって、温度推定装置は、電子部品の温度の推定精度を向上できる。
【0008】
この明細書において開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
マイコンの概略構成を示すブロック図である。
リアクトルの搭載環境を示すイメージである。
変形例のマイコンの概略構成を示すブロック図である。
自己発熱温度の時間的な変化例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下において、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。図1に示すように、本実施形態では、温度推定装置をマイコン(MCU)100に適用した例を採用する。また、図2に示すように、本実施形態では、電子部品としてリアクトル200を採用する。マイコン100およびリアクトル200は、たとえば車両に搭載可能に構成される。リアクトル200は、モータに接続された昇圧コンバータなどに設けられる。リアクトル200は、バッテリなどの電源と電気的に接続される。マイコン100は、パワーコントロールユニット(PCU)ともいえる。
(【0011】以降は省略されています)
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