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公開番号2024127436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036590
出願日2023-03-09
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H02J 3/00 20060101AFI20240912BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電気自動車に搭載された二次電池の充放電量を、需要者の受ける利益がより高くなるように決定できるアルゴリズムを構築する。
【解決手段】本情報処理装置は、環境条件及び目的地の組み合わせと、需要家の電気自動車を走行させたときの電力消費量の実績値とを対応から上記組み合わせのいずれかを選択する選択部と、算出部と、更新部と、を備える。算出部は、所定のアルゴリズムにしたがって、選択された組み合わせを基に、電気自動車の第1の電力消費量を推定し、選択された環境条件を基に、需要家の建物の負荷の第2の電力消費量を推定し、第1の電力消費量と第2の電力消費量を基に、電気自動車の蓄電池の充放電量を決定し、決定された充放電量の電力を売買することで得られる利益を算出する。更新部は、選択された組み合わせに対応する電力消費量の実績値と第1の電力消費量の差と、算出した利益と、に応じて、所定のアルゴリズムを更新する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
環境条件及び目的地の組み合わせと、前記組み合わせの条件下で需要家が保有する電気自動車を走行させたときにおける電力消費量の実績値とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記組み合わせのいずれかを選択する選択部と、
所定のアルゴリズムにしたがって、
前記選択部によって選択された前記組み合わせを基に、前記電気自動車の第1の電力消費量を推定し、
前記選択部によって選択された前記環境条件を基に、前記需要家が保有する建物に設置された負荷の第2の電力消費量を推定し、
前記第1の電力消費量と前記第2の電力消費量を基に、前記電気自動車の蓄電池の充放電量を決定し、
電気料金テーブルを参照して、決定された前記充放電量の電力を売買することで得られる利益を算出する、算出部と、
前記選択部によって選択された前記組み合わせに対応する前記電力消費量の前記実績値と前記第1の電力消費量の差と、算出した前記利益と、に応じて、前記所定のアルゴリズムを更新する更新部と、を備える、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記更新部は、前記建物に設置された蓄電池の充放電量をさらに決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記環境条件は、前記電気自動車を走行させる日にち、曜日、時間帯及び気象のうちの少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記更新部によって更新された前記所定のアルゴリズムを前記電気自動車の蓄電池の充放電を制御する制御装置に配信する配信部をさらに備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
環境条件及び目的地の組み合わせと、前記組み合わせの条件下で需要家が保有する電気自動車を走行させたときにおける電力消費量の実績値とを対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記組み合わせのいずれかを選択し、
所定のアルゴリズムにしたがって、
選択された前記組み合わせを基に、前記電気自動車の第1の電力消費量を推定し、
選択された前記環境条件を基に、前記需要家が保有する建物に設置された負荷の第2の電力消費量を推定し、
前記第1の電力消費量と前記第2の電力消費量を基に、前記電気自動車の蓄電池の充放電量を決定し、
電気料金テーブルを参照して、決定された前記充放電量の電力を売買することで得られる利益を算出し、
選択された前記組み合わせに対応する前記電力消費量の前記実績値と前記第1の電力消費量の差と、算出した前記利益と、に応じて、前記所定のアルゴリズムを更新する、処理をコンピュータが実行する、
情報処理方法。
【請求項6】
環境条件及び目的地の組み合わせと、前記組み合わせの条件下で需要家が保有する電気自動車を走行させたときにおける電力消費量の実績値とを対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記組み合わせのいずれかを選択し、
所定のアルゴリズムにしたがって、
選択された前記組み合わせを基に、前記電気自動車の第1の電力消費量を推定し、
選択された前記環境条件を基に、前記需要家が保有する建物に設置された負荷の第2の電力消費量を推定し、
前記第1の電力消費量と前記第2の電力消費量を基に、前記電気自動車の蓄電池の充放電量を決定し、
電気料金テーブルを参照して、決定された前記充放電量の電力を売買することで得られる利益を算出し、
選択された前記組み合わせに対応する前記電力消費量の前記実績値と前記第1の電力消費量の差と、算出した前記利益と、に応じて、前記所定のアルゴリズムを更新する、処理をコンピュータに実行させる、
情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車の普及に伴い、家庭用蓄電池と電気自動車に搭載された走行用蓄電池の2種類の蓄電池を備える家庭が増加しつつある。走行用蓄電池の残容量に応じて家庭の負荷に放電させたり、電力料金に応じて走行用蓄電池の充電スケジュールを調整したり、特定のパターンから充放電スケジュールを選択したりする技術が提案されている(特許文献1-3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-096416号公報
特開2015-141465号公報
特開2020-054070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気自動車を走行させることを考慮すると、走行用蓄電池が充分に充電されていることが好ましい。一方、電気自動車を走行する予定が無いにもかかわらず走行用蓄電池の充電を継続すると、無駄な電気料金が生じ得る。
【0005】
開示の技術の1つの側面は、電気自動車に搭載された二次電池の充放電量を、需要者の受ける利益がより高くなるように決定できるアルゴリズムを構築できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術の1つの側面は、次のような情報処理装置によって例示される。本情報処理装置は、環境条件及び目的地の組み合わせと、上記組み合わせの条件下で需要家が保有する電気自動車を走行させたときにおける電力消費量の実績値とを対応付けて記憶する記憶部と、上記記憶部に記憶された上記組み合わせのいずれかを選択する選択部と、算出部と、更新部と、を備える。上記算出部は、所定のアルゴリズムにしたがって、上記選択部によって選択された上記組み合わせを基に、上記電気自動車の第1の電力消費量を推定し、上記選択部によって選択された上記環境条件を基に、上記需要家が保有する建物に設置された負荷の第2の電力消費量を推定し、上記第1の電力消費量と上記第2の電力消費量を基に、上記電気自動車の蓄電池の充放電量を決定し、電気料金テーブルを参照して、決定された上記充放電量の電力を売買することで得られる利益を算出する。上記更新部は、上記選択部によって選択された上記組み合わせに対応する上記電力消費量の上記実績値と上記第1の電力消費量の差と、算出した上記利益と、に応じて、上記所定のアルゴリズムを更新する。
【0007】
上記情報処理装置によれば、上記実績値と推定された第1の電力消費量と算出した上記利益とに応じて上記所定のアルゴリズムが更新される。このような更新の結果、所定のアルゴリズムによる第1の電力消費量の推定精度が高められるとともに、より高い利益が生じるように上記電気自動車の蓄電池の充放電量が上記所定のアルゴリズムによって決定されるようになる。そのため、本情報処理装置によれば、環境条件及び目的地の組み合わせに応じて上記電気自動車の蓄電池の充放電量を好適に決定する上記所定のアルゴリズムの
構築が容易になる。ここで、上記環境条件は、上記電気自動車を走行させる日にち、曜日、時間帯及び気象のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0008】
上記情報処理装置は、さらに、次の特徴を備えてもよい。上記更新部は、上記建物に設置された蓄電池の充放電量をさらに決定する。このような特徴をさらに備えることで、本情報処理装置は、上記所定のアルゴリズムを用いて推定された上記電気自動車の電力消費量及び上記建物に設置された上記負荷の電力消費量を基に、上記電気自動車の蓄電池の充放電量及び上記建物に設置された蓄電池の充放電量が決定される。そして、上記所定のアルゴリズムは上記更新部によって更新される。そのため、このような特徴を備える本情報処理装置は、上記建物及び上記電気自動車の双方に蓄電池が備えられている場合においても、上記需要者の利益が可及的に高くなるように上記電気自動車の蓄電池の充放電量を決定できる。
【0009】
上記情報処理装置は、さらに、次の特徴を備えてもよい。上記更新部によって更新された上記所定のアルゴリズムを上記電気自動車の蓄電池の充放電を制御する制御装置に配信する配信部をさらに備える。このような特徴を備える本情報処理装置は、上記制御装置に対して、更新した上記所定のアルゴリズムを用いた充放電の制御を実行させることができる。
【0010】
開示の技術は情報処理方法及び情報処理プログラムの側面から把握することも可能である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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