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公開番号2024127375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036498
出願日2023-03-09
発明の名称シート搬送装置、自動原稿搬送装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B65H 7/06 20060101AFI20240912BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】精度の高い搬送異常の判定結果を得ることができるシート搬送装置、自動原稿搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シートたる原稿の搬送時の音を集音する集音部たる集音マイク201は、ガイドレール203に原稿幅方向移動可能に支持されている。集音マイク201は、駆動プーリ301と従動プーリ302とに架け渡されたタイミングベルト304に固定されている、集音マイク移動モータ303を駆動することで、集音マイク201を搬送される原稿の幅内で、シート幅方向に対して任意の位置に移動させることができる。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項１】
シートを搬送する搬送部材と、
シート搬送時の音を集音する集音部と、
前記集音部が集音した音に基づいて、搬送異常が発生するか否かを判定する搬送異常判定部と、を備えたシート搬送装置において、
前記集音部を、搬送される前記シートの幅内で、シート幅方向に対して任意の位置に移動可能に構成したことを特徴とするシート搬送装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
請求項１に記載のシート搬送装置において、
搬送するシートの幅を検出するシート幅検出部を有し、
前記シート幅検出部が検出したシート幅に基づいて、前記集音部を前記シート幅方向に移動させることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項３】
請求項１に記載のシート搬送装置において、
綴じ具の外し忘れのおそれがある位置および綴じ方の少なくとも一方をユーザーが指定可能に構成されており、
前記ユーザーが指定した指定情報に基づいて、前記集音部を前記シート幅方向に移動させることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項４】
請求項３に記載のシート搬送装置において、
搬送するシートの幅を検出するシート幅検出部を有し、
前記指定情報と前記シート幅検出部が検出したシート幅に基づいて、前記集音部を前記シート幅方向に移動させることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項５】
請求項１に記載のシート搬送装置において、
前記搬送異常判定部が搬送異常か否かを判定するための判定パラメータを、前記集音部の前記シート幅方向の位置に基づいて切り替えることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項６】
請求項５に記載のシート搬送装置において、
前記集音部の前記シート幅方向の位置に対応する判定パラメータがないとき、前記搬送異常判定部は、前記集音部の幅方向の位置に最も近い位置に対応する判定パラメータを代用するとともに、前記集音部が集音した音を増幅し、増幅した音に基づいて搬送異常が発生するか否かを判定することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項７】
請求項６に記載のシート搬送装置において、
前記搬送異常判定部は、前記集音部の前記シート幅方向の位置と、判定に用いる代用の判定パラメータが対応する前記シート幅方向の位置との距離に基づいて、前記集音部が集音した音を増幅することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項８】
請求項１に記載のシート搬送装置において、
前記集音部が集音した音の特徴量を抽出する特徴量抽出部を有し、
前記搬送異常判定部は、前記特徴量に基づいて、搬送異常が発生するか否かを判定することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項９】
原稿シートを搬送する原稿シート搬送部を備え、
前記原稿シート搬送部によって原稿シートを画像読取部へ搬送する自動原稿搬送装置において、
前記原稿シート搬送部として、請求項１に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項１０】
シートに画像を形成する画像形成装置において、
請求項１に記載のシート搬送装置および請求項９に記載の自動原稿搬送装置の少なくとも一方を備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート搬送装置、自動原稿搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、シートを搬送する搬送部材と、シート搬送時の音を集音する集音部と、集音部が集音した音に基づいて、搬送異常が発生するか否かを判定する搬送異常判定部と、を備えたシート搬送装置が知られている。
【０００３】
特許文献１には、集音部をサイドフェンスに設け、集音部をシート幅方向に移動可能にしたものが記載されている。これによれば、集音部をサイドフェンスに設けることで、シートの四隅のうち何れかにステイプルで綴じられた片綴じシートの束がジャムとなるときに発生する音を良好に集音できると記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、搬送異常の判定結果が、精度の低いものとなるおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上述した課題を解決するために、本発明は、シートを搬送する搬送部材と、シート搬送時の音を集音する集音部と、前記集音部が集音した音に基づいて、搬送異常が発生するか否かを判定する搬送異常判定部と、を備えたシート搬送装置において、前記搬送される前記シートの幅内で、シート幅方向に対して任意の位置に移動可能に前記集音部を構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、搬送異常の判定結果で精度の高いものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。
画像形成部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。
４つのプロセスユニットからなるタンデム部の一部を示す部分拡大図。
スキャナ及びＡＤＦを示す斜視図。
ＡＤＦの要部構成をスキャナの上部とともに示す拡大構成図。
ＡＤＦ及びスキャナの電気回路の一部を示すブロック図。
集音マイクの最適位置の一例を示す図。
原稿の幅サイズと集音マイクの最適位置との関係について説明する図。
原稿の搬送基準が、装置の幅方向一端側の場合における、原稿の幅サイズと集音マイクの最適位置との関係について説明する図。
ＡＤＦ５１の斜視図。
集音マイクの配置に関する説明図。
集音マイクを原稿幅方向に移動させる移動機構の概略構成図。
搬送異常判定処理のフローチャート。
集音マイク移動制御のフローチャート。
本体操作部に表示される綴じ情報入力画面の一例を示す図。
集音マイクを手動で幅方向に移動させる構成を示す概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものである。以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【０００９】
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式の複写機（以下、単に複写機という）に適用した実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図１は、実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。この複写機は、画像形成部１と、白紙供給装置４０と、原稿読取装置５０とを備えている。原稿読取装置５０は、画像形成部１の上に固定されたスキャナ１５０と、これに支持される原稿搬送装置たるＡＤＦ５１とを有している。
【００１０】
白紙供給装置４０は、ペーパーバンク４１内に多段に配設された２つの給紙カセット４２、給紙カセット４２から転写紙を送り出す送出ローラ４３、送り出された転写紙を分離して給紙路４４に供給する分離ローラ４５等を有している。また、画像形成部１の給紙路３７に転写紙を搬送する複数の搬送ローラ４６等も有している。そして、給紙カセット内の転写紙を画像形成部１内の給紙路３７内に給紙する。
（【００１１】以降は省略されています）

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