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公開番号2024126584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035051
出願日2023-03-07
発明の名称加圧装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/16 20060101AFI20240912BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】被加圧部材を支持するユニットの変形や損傷を抑制することができる加圧装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】加圧装置たる二次転写装置は、被加圧部材たる中間転写ベルト110を加圧する加圧部材たる二次転写ローラ407と、二次転写ローラ407を中間転写ベルト110に対して接離する方向に移動させるカム部材たる加圧カム74と、加圧カム74を回転駆動するとともに加圧カム74の姿勢を保持する電動機たる加圧モータ71とを備えている。二次転写ローラ407および加圧カム71の少なくとも一方を支持する支持部材たる加圧アームは、中間転写ユニットに支持されている。そして、二次転写ローラ407が所定の加圧力で中間転写ベルト110を加圧している状態で加圧モータ71への通電が停止したときに加圧力が減少する方向に加圧カムを回転させる回転機構たる後退トルク付与機構79を備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
被加圧部材を加圧する加圧部材と、
前記加圧部材を前記被加圧部材に対して接離する方向に移動させるカム部材と、
前記カム部材を回転駆動するとともに前記カム部材の姿勢を保持する電動機と、を備えた加圧装置において、
前記加圧部材および前記カム部材の少なくとも一方を支持する支持部材は、前記被加圧部材を支持するユニットに支持されており、
前記加圧部材が所定の加圧力で前記被加圧部材を加圧している状態で前記電動機への通電が停止したときに前記加圧力が減少する方向に前記カム部材を回転させる回転機構を備えることを特徴とする加圧装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
請求項１に記載の加圧装置において、
前記支持部材は、前記被加圧部材を支持するユニットに吊架支持されていることを特徴とする加圧装置。
【請求項３】
請求項１に記載の加圧装置において、
前記回転機構は、一端が前記カム部材に接続されたワイヤーと、前記ワイヤーを引っ張る引っ張り手段とを有し、前記加圧力が減少する方向に前記カム部材を回転させるトルクを前記カム部材に付与することを特徴とする加圧装置。
【請求項４】
被加圧部材を加圧する加圧部材と、
前記加圧部材を前記被加圧部材に対して接離する方向に移動させるカム部材と、
前記カム部材を回転駆動するとともに前記カム部材の姿勢を保持する電動機と、を備えた加圧装置において、
前記加圧部材が所定の加圧力で前記被加圧部材を加圧している状態で前記電動機への通電が停止したときに、前記加圧力が減少する方向に前記カム部材を回転させる回転機構を備え、
前記回転機構は、一端が前記カム部材に接続されたワイヤーと、前記ワイヤーを引っ張る引っ張り手段と有し、前記加圧力が減少する方向に前記カム部材を回転させるトルクを前記カム部材に付与することを特徴とする加圧装置。
【請求項５】
請求項３または４に記載の加圧装置において、
前記引っ張り手段は、前記カム部材の回転軸に平行な側面に設けたことを特徴とする加圧装置。
【請求項６】
請求項３または４に記載の加圧装置において、
前記引っ張り手段は、錘であることを特徴とする加圧装置。
【請求項７】
請求項３または４に記載の加圧装置において、
前記引っ張り手段は、スプリングであることを特徴とする加圧装置。
【請求項８】
請求項３または４に記載の加圧装置において、
前記引っ張り手段は、前記ワイヤーを掛け回す動滑車と、前記動滑車を前記カム部材から離間する方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする加圧装置。
【請求項９】
請求項１または４に記載の加圧装置において、
前記電動機に通電しているときの前記カム部材の姿勢を保持する前記電動機の保持力をＴ１、
前記カム部材にかかる前記加圧力が減少する回転方向のトルクをＴ２、
前記電動機への通電が停止しているときの前記カム部材の姿勢を保持する前記電動機の保持力をＴ３としたとき、
Ｔ１＞Ｔ２＞Ｔ３の関係を満たすことを特徴とする加圧装置。
【請求項１０】
請求項１または４に記載の加圧装置において、
前記カム部材は、前記加圧部材を加圧する加圧アームの回動支点よりも下方で前記加圧アームに当接していることを特徴とする加圧装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、加圧装置及び画像形成装置に関するものである。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、被加圧部材を加圧する加圧部材と、加圧部材を被加圧部材に対して接離する方向に移動させるカム部材と、カム部材を回転駆動するとともにカム部材の姿勢を保持する電動機とを備えた加圧装置が知られている。
【０００３】
特許文献１には、上記加圧装置として、加圧部材としての２次転写ローラで、被加圧部材として中間転写ベルトを加圧して二次転写ニップを形成するものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、２次転写ローラなどの加圧部材で中間転写ベルトなどの被加圧部材を加圧した状態で、装置の電源が落ちたり、加圧した状態で電動機が故障したりした場合に長期間にわたり高い加圧状態が維持されてしまう。加圧装置の加圧部材またはカム部材の少なくとも一方を支持する支持部材が被加圧部材を支持するユニットに支持されている構成では、このユニットの支持部材を支持している支持部分に長期間、高い圧力が加わり、支持部分にカジリなどの損傷が発生したり、支持部分が変形したりするおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上述した課題を解決するために、本発明は、被加圧部材を加圧する加圧部材と、加圧部材を被加圧部材に対して接離する方向に移動させるカム部材と、前記カム部材を回転駆動するとともに前記カム部材の姿勢を保持する電動機とを備えた加圧装置において、前記加圧部材および前記カム部材の少なくとも一方を支持する支持部材は、前記被加圧部材を支持するユニットに支持されており、前記加圧部材が所定の加圧力で前記被加圧部材を加圧している状態で前記電動機への通電が停止したときに前記加圧力が減少する方向に前記カム部材を回転させる回転機構を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、被加圧部材を支持するユニットの変形や損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態に係る複写機の概略構成図。
二次転写装置の概略構成図。
二次転写装置の斜視図。
二次転写装置の手前側の要部を示す斜視図。
図２のＡ－Ａ断面図。
後退トルク付与機構と、加圧カムとを示す概略構成図。
脱圧状態を示す概略図。
加圧状態を示す概略図。
後退トルク付与機構の第一変形例を示す要部構成図。
後退トルク付与機構の第二変形例を示す要部構成図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものである。以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【０００９】
以下、本発明を適用した画像形成装置として、複数の感光体１が並行配設されたタンデム型のカラーレーザー複写機（以下、単に「複写機」という）の一実施形態について説明する。
【００１０】
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図１は、実施形態に係る複写機の概略構成図である。この複写機はプリンタ部１００、これを載せる給紙装置２００、プリンタ部１００の上に固定されたスキャナ３００などを備えている。また、このスキャナ３００の上に固定された原稿自動搬送装置６００なども備えている。
（【００１１】以降は省略されています）

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