TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024127163
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023036122
出願日
2023-03-09
発明の名称
乳化剤組成物
出願人
日本精化株式会社
代理人
主分類
A61K
8/60 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明の課題は、自然由来成分から得ることができ、乳化時に加熱を必要とせずに水中油型乳化組成物を製造することができる、乳化剤を提供することにある。
【解決手段】以下の成分(A)~(C)を含有し、成分(A1)と(A2)の質量比が95:5~5:95であり、成分(A)が水に分散していることを特徴とする乳化剤組成物を用いる。
(A)以下の成分(A1)及び(A2)からなる脂質組成物
(A1)マンノシルエリスリトールリピッド
(A2)リン脂質
(B)多価アルコール
(C)水
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の成分(A)~(C)を含有し、成分(A1)と(A2)の質量比が95:5~5:95であり、成分(A)が水に分散していることを特徴とする水中油型乳化組成物用の乳化剤組成物。
(A)以下の成分(A1)及び(A2)からなる脂質組成物
(A1)下記一般式(1)で表されるマンノシルエリスリトールリピッド
TIFF
2024127163000009.tif
35
74
(式中、R1、R2は水素又は炭素数2~24の脂肪族アシル基を表す(ただし同時に水素はとらない)。また、R3、R4は水素又はアセチル基を表し、R5は水素又は炭素数2~24の脂肪族アシル基を表す。)
(A2)リン脂質
(B)多価アルコール
(C)水
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
成分(A2)が水素添加レシチンであることを特徴とする請求項1に記載の乳化剤組成物。
【請求項3】
成分(A)がさらに成分(A3)としてセラミド類、ステロール類、カロテノイド類、トコフェロール類、リポ酸及びコエンザイムQ10から選ばれる1種又は2種以上を含み、成分(A)中の成分(A3)の含有量が36質量%以下であることを特徴とする請求項2に記載の乳化剤組成物。
(A3)
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の乳化剤組成物と油性成分を攪拌混合することにより製造される水中油型乳化組成物。
【請求項5】
化粧料又は皮膚外用剤に使用されることを特徴とする請求項4に記載の水中油型乳化組成物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載の乳化剤組成物と油性成分を攪拌混合することを特徴とする水中油型乳化組成物の製造方法。
【請求項7】
攪拌混合が加熱せずに行われることを特徴とする請求項6に記載の水中油型乳化組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化組成物の製造に用いられる乳化剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
化粧品分野においては、水溶性成分と油性成分とを同時に皮膚や毛髪に供給する目的、或いは、油性成分の使用性・使用感を改善させる目的で、ローション、乳液、クリームと呼ばれる形態の水中油型乳化組成物が広く使用されている。このような水中油型乳化組成物の製造には一般的に乳化剤が必須であり、従来から多種多様な乳化剤が使用されてきた。しかしながら近年、サステナビリティの観点から、自然由来の乳化剤を使用することが望まれている。
【0003】
マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)は、植物由来の酵母が産生する自然由来の糖脂質系界面活性剤であり、生分解性が高く、低毒性で環境に優しいばかりでなく、肌荒れ改善、抗炎症・抗アレルギー、養毛・育毛等の生理活性作用を有することから、化粧料や皮膚外用剤の有効成分としても有用である。また、レシチンは動物又は植物から得られる自然由来のリン脂質の総称であり、人に対して非常に安全性が高く、皮膚への刺激性もない上、保湿作用や独特の優れた使用感を有することから、化粧品や皮膚外用剤の原料として広く用いられている。特許文献1、2に例示されるように、自然由来成分であるMELやレシチンを水中油型乳化組成物の乳化剤として使用することは既に知られている。しかしながら、特許文献1、2に記載されるように、MELやレシチンを使用して水中油型乳化組成物を製造するには加熱が必要であり、近年の環境負荷低減の観点から、乳化時に加熱を必要とせずに水中油型乳化組成物を製造することが望まれている。
【0004】
特許文献3には、MEL、リン脂質、多価アルコール及び水を含むことを特徴とする水中油型乳化化粧品組成物に関する発明が記載されている。しかしながら、特許文献3において水中油型乳化組成物は、MEL、リン脂質、多価アルコール及び油性成分を加熱溶解させた後、水相を加えることにより製造されており、MEL、リン脂質及び多価アルコールを水に分散させた組成物に油性成分を加えて水中油型乳化組成物を製造することは記載されていない。特許文献4には、MEL、リン脂質及び多価アルコールからなる組成物を水に分散させて得られるMEL含有ベシクルに関する発明が記載されている。しかしながら、特許文献4のMEL含有ベシクルを乳化剤として使用することは記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-154121号公報
特開昭62-175414号公報
特開2009-275017号公報
特開2018-024639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、自然由来成分から得ることができ、乳化時に加熱を必要とせずに水中油型乳化組成物を製造することができる、乳化剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の成分(A)~(C)を含有し、成分(A1)と(A2)の質量比が95:5~5:95であり、成分(A)が水に分散していることを特徴とする乳化剤組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
(A)以下の成分(A1)及び(A2)からなる脂質組成物
(A1)下記一般式(1)で表されるマンノシルエリスリトールリピッド
TIFF
2024127163000001.tif
35
74
(式中、R1、R2は水素又は炭素数2~24の脂肪族アシル基を表す(ただし同時に水素はとらない)。また、R3、R4は水素又はアセチル基を表し、R5は水素又は炭素数2~24の脂肪族アシル基を表す。)
(A2)リン脂質
(B)多価アルコール
(C)水
【発明の効果】
【0008】
本発明の乳化剤組成物は、自然由来成分から得ることができ、乳化時に加熱を必要とせず、油性成分の極性に関係なく、油性成分と攪拌混合することにより水中油型乳化組成物を製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の乳化剤組成物は、以下の成分(A)~(C)を含有することを特徴とするものである。
(A)以下の成分(A1)及び(A2)からなる脂質組成物
(A1)下記一般式(1)で表されるマンノシルエリスリトールリピッド
TIFF
2024127163000002.tif
35
74
(式中、R1、R2は水素又は炭素数2~24の脂肪族アシル基を表す(ただし同時に水素はとらない)。また、R3、R4は水素又はアセチル基を表し、R5は水素又は炭素数2~24の脂肪族アシル基を表す。)
(A2)リン脂質
(B)多価アルコール
(C)水
【0010】
本発明で使用される成分(A1)のマンノシルエリスリトールリピッドは、上記の一般式(1)で表される化合物であるが、一般式(1)のマンノシルエリスリトールリピッドには、アシル基やアセチル基の結合位置により種々の化合物を包括し、一般的にMEL-A、MEL-B、MEL-C及びMEL-Dの4種類が広く知られている。MEL-Aは、一般式(1)のR1及びR2がアシル基、R3及びR4がアセチル基、R5が水素の化合物である。MEL-Bは、一般式(1)のR1及びR2がアシル基、R3が水素、R4がアセチル基、R5が水素の化合物である。MEL-Cは、一般式(1)のR1及びR2がアシル基、R3がアセチル基、R4が水素、R5が水素の化合物である。MEL-Dは、一般式(1)のR1及びR2がアシル基、R3及びR4が水素、R5が水素の化合物である。本発明にはこれらのいずれも使用することができるが、入手性や発明の効果をより発揮させる点でMEL-B又はMEL-Cが好ましく、MEL-Bが最も好ましい。また、一般式(1)のR1、R2、R5は、好ましくは炭素数6~20の飽和又は不飽和のアシル基である。マンノシルエリスリトールリピッドの製造方法は特に制限はなく、公知の製法により製造することができる。例えば、特開2009-275017号に記載された方法で製造すればよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精化株式会社
ホスホコリン誘導体の製造方法
2か月前
個人
歯の掃除具
1か月前
個人
穿刺補助具
5か月前
個人
錠剤撒き器
3か月前
個人
男性用下着
5か月前
個人
塗り薬塗り具
11日前
個人
乗馬テラピー
1か月前
個人
身体牽引装置
1か月前
個人
染毛方法
1か月前
個人
収納容器
4日前
個人
健康器具
10日前
個人
発熱器具
1か月前
個人
動体視力強化装置
2か月前
個人
磁器治療器
1か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
3か月前
株式会社コロナ
脱臭機
3か月前
個人
排便漏れ予防装具
5か月前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
29日前
個人
マウスピース
5か月前
個人
血管硬化度算出方法
2か月前
株式会社ナカニシ
生検針
1か月前
東レ株式会社
下肢着用具
1か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
4か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
9日前
株式会社ファンケル
化粧料
17日前
大正製薬株式会社
内服液剤
1か月前
個人
唾液分泌促進具
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
6か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
個人
Dr.なかまつよい耳
16日前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
1か月前
個人
圧排器具
5か月前
続きを見る
他の特許を見る