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公開番号2024127069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035932
出願日2023-03-08
発明の名称バッテリパック
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類H01M 10/6568 20140101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】複数のバッテリモジュールの温度のばらつきを抑制しつつ、内部のレイアウト性を向上させたバッテリパックを提供する。
【解決手段】車両1に搭載されるバッテリパック7は、前後方向に並べて配置された3つのバッテリモジュール31の下方に配置された複数のバッテリ冷却部41を備える。各バッテリ冷却部41は、3つのバッテリモジュール31を冷却する冷媒ジャケット50と、供給配管60と、排出配管70と、を備える。冷媒ジャケット50、供給配管60、及び排出配管70は、上下方向が短い扁平形状を有する。供給配管60は、冷媒ジャケット50の下方に配置され、冷媒ジャケット50の前後方向における中央部50cに設けられた供給口51に接続され、排出配管70は、冷媒ジャケット50の下方に配置され、冷媒ジャケット50の中央部50cに設けられた排出口52に接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるバッテリパックであって、
バッテリケースと、
長手方向が前記車両の前後方向となるように前記バッテリケースに載置され、車幅方向に少なくとも2つ、且つ、前記前後方向に少なくとも2つ並べて配置された複数のバッテリモジュールと、
内部に冷媒が流通し、それぞれ前記前後方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールの下方に配置された複数のバッテリ冷却部と、
前記複数のバッテリモジュールよりも前記前後方向の一方側に配置され、前記複数のバッテリ冷却部に前記冷媒を分配する分配配管と、
前記複数のバッテリモジュールよりも前記前後方向の他方側に配置され、前記複数のバッテリ冷却部から排出された前記冷媒を集約する集約配管と、を備え、
各バッテリ冷却部は、
前記前後方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールを冷却する冷媒ジャケットと、
前記冷媒ジャケットと前記分配配管とに接続し、前記冷媒ジャケットへ前記冷媒を供給する供給配管と、
前記冷媒ジャケットと前記集約配管とに接続し、前記冷媒ジャケットから前記冷媒を排出する排出配管と、を備え、
前記冷媒ジャケット、前記供給配管、及び前記排出配管は、上下方向が短い扁平形状を有し、
前記供給配管は、前記冷媒ジャケットの下方に配置され、前記冷媒ジャケットの前記前後方向における中央部に設けられた供給口に接続され、
前記排出配管は、前記冷媒ジャケットの下方に配置され、前記冷媒ジャケットの前記中央部に設けられた排出口に接続されている、
バッテリパック。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバッテリパックであって、
前記冷媒ジャケットは、
前記中央部に設けられた前記供給口から導入された前記冷媒を前端部まで流通させ、前記前端部で前記冷媒を折り返して前記前端部から前記中央部に設けられた前記排出口まで流通させる前側流路と、
前記中央部に設けられた前記供給口から導入された前記冷媒を後端部まで流通させ、前記後端部で前記冷媒を折り返して前記後端部から前記中央部に設けられた前記排出口まで流通させる後側流路と、を有する、
バッテリパック。
【請求項3】
請求項2に記載のバッテリパックであって、
前記バッテリモジュールは、前記前後方向に3つ並べて配置されており、
前記冷媒ジャケットの前記前側流路は、前記前後方向に並べて配置された3つのバッテリモジュールのうち最前列のバッテリモジュール及び中央のバッテリモジュールを冷却し、
前記冷媒ジャケットの前記後側流路は、前記前後方向に並べて配置された3つのバッテリモジュールのうち前記中央のバッテリモジュール及び最後列のバッテリモジュールを冷却する、
バッテリパック。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリパックであって、
前記冷媒ジャケットの前記供給口は、下方に開口しており、
前記供給配管の上面には、上方に開口し、前記冷媒ジャケットの前記供給口に接続された開口部が設けられている、
バッテリパック。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリパックであって、
前記冷媒ジャケットの前記排出口は、下方に開口しており、
前記排出配管の上面には、上方に開口し、前記冷媒ジャケットの前記排出口に接続された開口部が設けられている、
バッテリパック。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリパックであって、
前記冷媒ジャケットと前記供給配管との間には、隙間が形成されている、
バッテリパック。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリパックであって、
前記冷媒ジャケットと前記排出配管との間には、隙間が形成されている、
バッテリパック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるバッテリパックに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池(以下、バッテリとも称する)に関する研究開発が行われている。
【0003】
バッテリ式電気自動車やハイブリッド車、燃料電池車などの車両には、大容量のバッテリが搭載される。このような車両に搭載されるバッテリは発熱量が大きいので、安全性や劣化防止の観点から、バッテリを冷却する冷却機構が設けられる。例えば、特許文献1には、複数の組電池の下方に伝熱媒体が流れる扁平管が配置され、複数の組電池を同時に冷却する伝熱装置が記載されている。
【0004】
特許文献1では、扁平管の長手方向の中間部に、伝熱媒体が流出入する入口部材及び出口部材が設けられている。扁平管の中央部から冷媒が流出入するので、複数の組電池の温度のばらつきを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-86183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、扁平管の中間部は隣り合う組電池の間に位置しており、隣り合う組電池の間のスペースにおいて入口部材及び出口部材に接続する流入パイプ及び流出パイプが上方から取り付けられる。このような構成によると、バッテリパックに搭載される各種部品(例えば複数の組電池や組電池間を接続する接続部材など)のレイアウトが、流入パイプ及び流出パイプにより制限されることがある。
【0007】
本発明は、複数のバッテリモジュールの温度のばらつきを抑制しつつ、内部のレイアウト性を向上させたバッテリパックを提供する。そして、延いてはエネルギー効率の改善に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
車両に搭載されるバッテリパックであって、
バッテリケースと、
長手方向が前記車両の前後方向となるように前記バッテリケースに載置され、車幅方向に少なくとも2つ、且つ、前記前後方向に少なくとも2つ並べて配置された複数のバッテリモジュールと、
内部に冷媒が流通し、それぞれ前記前後方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールの下方に配置された複数のバッテリ冷却部と、
前記複数のバッテリモジュールよりも前記前後方向の一方側に配置され、前記複数のバッテリ冷却部に前記冷媒を分配する分配配管と、
前記複数のバッテリモジュールよりも前記前後方向の他方側に配置され、前記複数のバッテリ冷却部から排出された前記冷媒を集約する集約配管と、を備え、
各バッテリ冷却部は、
前記前後方向に並べて配置された前記少なくとも2つのバッテリモジュールを冷却する冷媒ジャケットと、
前記冷媒ジャケットと前記分配配管とに接続し、前記冷媒ジャケットへ前記冷媒を供給する供給配管と、
前記冷媒ジャケットと前記集約配管とに接続し、前記冷媒ジャケットから前記冷媒を排出する排出配管と、を備え、
前記冷媒ジャケット、前記供給配管、及び前記排出配管は、上下方向が短い扁平形状を有し、
前記供給配管は、前記冷媒ジャケットの下方に配置され、前記冷媒ジャケットの前記前後方向における中央部に設けられた供給口に接続され、
前記排出配管は、前記冷媒ジャケットの下方に配置され、前記冷媒ジャケットの前記中央部に設けられた排出口に接続されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数のバッテリモジュールの温度のばらつきを抑制しつつ、内部のレイアウト性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態のバッテリパック7が搭載された車両1の全体構造を示す概略側面図である。
バッテリパック7の内部構造を示す斜視図である。
バッテリ冷却機構40の斜視図である。
バッテリ冷却機構40を下方から見た斜視図である。
図3のA-A断面の位置における、バッテリモジュール31及びその下方に配置されたバッテリ冷却部41を示した図である。
図3のA-A断面の斜視図である。
図3のB-B断面の斜視図である。
図3のC-C断面の斜視図である。
図3のD-D断面の斜視図である。
図3のE-E断面の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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