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公開番号2024126826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035495
出願日2023-03-08
発明の名称成形機、成形機の制御方法および成形方法
出願人株式会社日本製鋼所
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類B29C 45/64 20060101AFI20240912BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】キャビティの容積変更の最適化を図る。
【解決手段】一実施の形態の成形機1は、固定金型21および可動金型22から構成され、可動金型22を固定金型21から離間させる型開力を発生させるスプリング23を備える金型20が取り付けられる型締装置4と、キャビティCが形成された状態を維持しつつ可動金型22を固定金型21に対して移動可能なタイバ移動機構60と、タイバ移動機構60を制御する制御装置5と、を有する。成形機1は、スプリング23が発生させる型開力と制御装置5によるタイバ移動機構60の制御とによってキャビティCを寸開させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
固定金型および可動金型から構成され、前記可動金型を前記固定金型から離間させる型開力を発生させる離間機構を備える金型が取り付けられる型締装置と、
キャビティが形成された状態を維持しつつ前記可動金型を前記固定金型に対して移動可能な寸開制御機構と、
前記寸開制御機構を制御する制御装置と、を有し、
前記離間機構が発生させる前記型開力と前記制御装置による前記寸開制御機構の制御とによって前記キャビティを寸開させる、成形機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の成形機において、
前記キャビティ内に成形材料を射出する射出装置を有する、成形機。
【請求項3】
請求項1に記載の成形機において、
前記離間機構は、前記固定金型と前記可動金型との少なくとも一方に設けられたスプリングである、成形機。
【請求項4】
キャビティが形成された状態を維持しつつ可動金型を固定金型に対して移動可能な寸開制御機構を備える成形機の制御方法であって、
金型自体が発生させる型開力を受けている前記可動金型を前記寸開制御機構による制御の下で移動させて前記キャビティを寸開させる工程を含む、成形機の制御方法。
【請求項5】
請求項4に記載の成形機の制御方法において、
前記キャビティを寸開させる前記工程では、前記可動金型の位置,前記可動金型が取り付けられている可動盤の位置,前記可動金型が前記固定金型に対して移動される際に発生する負荷の少なくとも一つを検出して、前記寸開制御機構をクローズドループ制御する、成形機の制御方法。
【請求項6】
請求項4に記載の成形機の制御方法において、
前記キャビティを寸開させる前記工程には、前記可動金型を成形完了位置に停止させる工程と、前記可動金型を前記固定金型に近接する方向へ移動させる工程との少なくとも一方が含まれる、成形機の制御方法。
【請求項7】
キャビティが形成された状態を維持しつつ可動金型を固定金型に対して移動可能な寸開制御機構を備える成形機を用いた成形方法であって、
金型または前記金型が取り付けられた型締装置に設けられているスプリングが発生させる型開力を受けている前記可動金型を前記寸開制御機構による制御の下で移動させて前記キャビティを寸開させる工程を含む、成形方法。
【請求項8】
請求項7に記載の成形方法において、
前記キャビティを寸開させる前記工程により、前記キャビティの内部で成形材料の発泡を促進させる、成形方法。
【請求項9】
請求項8に記載の成形方法において、
発泡する前記成形材料は、前記可動金型を前記固定金型から離間させる型開力を発生させ、
前記キャビティを寸開させる前記工程では、前記型締装置が発生させる型締力を低下させるとともに、前記スプリングが発生させる前記型開力と前記寸開制御機構が発生させる型開力と発泡する前記成形材料が発生させる前記型開力の合計値を前記型締力よりも大きくする、成形方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形機、成形機の制御方法および成形方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
金型のキャビティ内に成形材料を供給して所望形状の樹脂成形品や他の素材の成形品(以下“成形品”と総称する場合がある。)を製造する成形機が知られている。成形機の一つは、金型が取り付けられる型締装置と、金型のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置とを備えている。
【0003】
成形機を用いて実施される成形方法の一つとして“発泡成形”が知られている。発泡成形では、成形材料を金型のキャビティ内で発泡・固化させて発泡成形品を製造する。発泡成形に用いられる成形材料は、発泡に伴ってキャビティ内で膨張する。
【0004】
そこで、発泡成形では、成形材料をキャビティ内に射出した後に、キャビティの容積を拡大させる。例えば、キャビティが形成された状態を維持しつつ可動金型を固定金型に対して僅かに移動させる。このような可動金型の移動は、“コアバック”または“寸開”と呼ばれることがある。このため、可動金型をコアバックさせたり、寸開させたりする工程を含む成形方法は、“コアバック成形”または“寸開成形”と呼ばれることがある。つまり、発泡成形は、コアバック成形または寸開成形の一種である。
【0005】
特開2022-142715号公報(特許文献1)には、発泡成形に用いられる成形装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-142715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
コアバック成形や寸開成形では、キャビティの容積変更の最適化が望まれる。
【0008】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施の形態によれば、成形機は、固定金型および可動金型から構成され、可動金型を固定金型から離間させる型開力を発生させる離間機構を備える金型が取り付けられる型締装置と、キャビティが形成された状態を維持しつつ可動金型を固定金型に対して移動可能な寸開制御機構と、寸開制御機構を制御する制御装置と、を有する。そして、キャビティは、離間機構が発生させる型開力と制御装置による寸開制御機構の制御とによって寸開される。
【発明の効果】
【0010】
一実施の形態によれば、キャビティの容積変更の最適化が実現され得る。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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