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公開番号2024126527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034936
出願日2023-03-07
発明の名称情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 5/16 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】利用者を撮影した動画像のフレームレートの低下により、利用者の状態の測定精度が低下することを抑制する。
【解決手段】情報処理装置は、撮影装置で撮影した利用者の撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像に基づいて、前記利用者の状態を測定する測定部と、前記撮影画像のフレーム間の時間の差分に基づいて、前記撮影画像のフレームレートの低下を判断する判断部と、前記フレームレートが低下した場合、前記撮影又は前記測定に関する設定を変更する設定制御部と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
撮影装置で撮影した利用者の撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像に基づいて、前記利用者の状態を測定する測定部と、
前記撮影画像のフレーム間の時間の差分に基づいて、前記撮影画像のフレームレートの低下を判断する判断部と、
前記フレームレートが低下した場合、前記撮影又は前記測定に関する設定を変更する設定制御部と、
を有する、情報処理装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記測定部は、所定の測定時間の前記撮影画像を用いて前記利用者の脈波データを測定し、
前記設定制御部は、前記フレームレートが低下した場合、前記測定時間を延長する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記設定制御部は、
前記フレームレートの低下が発生した発生時間を算出し、
前記発生時間の長さに応じて前記測定時間の延長時間を決定する、
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記設定制御部は、前記フレームレートの低下量に応じて、前記撮影画像の露光時間を延長する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記設定制御部は、前記フレームレートの低下量に応じて、前記撮影画像のフレームレートに関する設定を変更する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記撮影画像の明るさが閾値に満たない場合、撮影環境の明るさに関するアラートを出力する出力制御部を有し、
前記設定制御部は、前記撮影画像のフレームレートの低下頻度に応じて、前記閾値を変更する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記測定部は、
前記撮影画像に基づいて、脈波変動のパワースペクトル成分を算出し、
算出したパワースペクトル成分に基づいて、前記利用者の自律神経の状態を表す指標をさらに算出する、
請求項１乃至６のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項８】
利用者が利用する利用者端末と、前記利用者端末と通信ネットワークを介して通信可能なサーバ装置とを含む情報処理システムであって、
撮影装置で撮影した利用者の撮影画像を取得する取得部と、
前記撮影画像に基づいて、前記利用者の状態を測定する測定部と、
前記撮影画像のフレーム間の時間の差分に基づいて、前記撮影画像のフレームレートの低下を判断する判断部と、
前記フレームレートが低下した場合、前記撮影又は前記測定に関する設定を変更する設定制御部と、
を有する、情報処理システム。
【請求項９】
前記利用者の状態の測定結果に基づいて、前記利用者の自律神経の状態を表す指標を算出する算出部をさらに有する、請求項８に記載の情報処理システム。
【請求項１０】
撮影装置で撮影した利用者の撮影画像を取得する取得処理と、
前記撮影画像に基づいて、前記利用者の状態を測定する測定処理と、
前記撮影画像のフレーム間の時間の差分に基づいて、前記撮影画像のフレームレートの低下を判断する判断処理と、
前記フレームレートが低下した場合、前記撮影又は前記測定に関する設定を変更する設定制御処理と、
をコンピュータが実行する、情報処理方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
在宅勤務の増加などによるコミュニケーションの減少により、個人では小さな体調の変化に気づくことができず、いつの間にか心身が疲労している、というケースが増加している。また、企業などの組織においても、従業員や部下の体調を把握することができない、といった課題が増えている。これらの課題に対して、自律神経の状態を評価する技術を日常的に用いて分析することで、病状が悪化する前の不調を読み取り、アラートを出すことが可能である。
【０００３】
また、ＰＣ（Personal Computer）、又はスマートフォン等の利用者端末が備えるカメラで利用者端末を利用する利用者を撮影し、撮影した動画像に基づいて利用者の脈波、及び脈波伝搬速度等を測定する測定システムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
例えば、特許文献１に示されるように、利用者端末を用いて利用者の脈波データ等の生体情報を測定し、測定した脈波データ等を用いて、利用者の自律神経の状態等を日常的に評価することが考えられる。
【０００５】
しかし、この方法では、比較的簡単に脈波データ等により利用者の状態を測定可能である一方、利用者端末の状態や使用環境（例えば、端末の仕様スペックと使用状態等）によって、動画像のフレームレートが低下し、脈波データ等の利用者の状態の測定精度が低下するという問題がある。
【０００６】
本発明の一実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、利用者を撮影した撮影画像のフレームレートの低下により、利用者の状態の測定精度が低下することを抑制する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題を解決するため、一実施形態に係る情報処理装置は、撮影装置で撮影した利用者の撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像に基づいて、前記利用者の状態を測定する測定部と、前記撮影画像のフレーム間の時間の差分に基づいて、前記撮影画像のフレームレートの低下を判断する判断部と、前記フレームレートが低下した場合、前記撮影又は前記測定に関する設定を変更する設定制御部と、を有する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一実施形態によれば、利用者を撮影した撮影画像のフレームレートの低下により、利用者の状態の測定精度が低下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の別の一例を示す図である。
一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
一実施形態に係る情報端末のハードウェア構成の例を示す図である。
一実施形態に係る利用者端末の機能構成の例を示す図である。
一実施形態に係る情報処理システムの機能構成の例を示す図である。
一実施形態に係る自律神経の状態を示す指標について説明するための図である。
第１の実施形態に係る測定処理の例を示すフローチャートである。
第１の実施形態に係るフレームレート低下について説明するための図である。
第１の実施形態に係るフレームレートの低下時間の算出処理の例を示すフローチャートである。
第１の実施形態に係る測定期間の延長処理のイメージを示す図である。
第２の実施形態に係る測定処理の例を示すフローチャートである。
第２の実施形態に係るフレームレート低下時の処理のイメージを示す図である。
第３の実施形態に係る測定処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
＜システム構成＞
図１は、一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の例を示す図である。情報処理システムは、カメラ等の撮影装置（以下撮影装置という）１０１で撮影した利用者１０２の動画像（撮影画像の一例）を用いて、利用者１０２の状態を測定するシステムである。図１の例では、情報処理システム１は、利用者１０２が利用する利用者端末１００と、利用者端末１００からの制御により利用者１０２を撮影する撮影装置１０１とを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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