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公開番号2024126516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034925
出願日2023-03-07
発明の名称鉄道車両のカバー
出願人公益財団法人鉄道総合技術研究所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B61F 19/02 20060101AFI20240912BHJP(鉄道)
要約【課題】鉄道車両の車体と台車とが干渉するおそれなく、車体の底部に設けられた台車の格納空間において発生する圧力変動を低減させる。
【解決手段】車体20の底部の空間の側方を覆う側カバー22であって、車体20の底部に設けられた台車10を格納する格納空間Sの側方を覆う格納空間カバー部22aを有する。格納空間カバー部22aは、圧力変動抑制部22bを下端部に有する。圧力変動抑制部22bは、鉄道車両の長さ方向の断面視において内側面から内方に突出せずに、下端部に向かうにつれ厚くなるよう形成され、且つ、下端面が水平面である
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鉄道車両の車体底部の空間の側方を覆うカバーであって、
前記車体底部に設けられた台車を格納する格納空間の側方を覆う格納空間カバー部を有し、
前記格納空間カバー部は、圧力変動抑制部を下端部に有し、
前記圧力変動抑制部は、前記鉄道車両の長さ方向の断面視において内側面から内方に突出せずに、下端部に向かうにつれ厚くなるよう形成され、且つ、下端面が水平面であることを特徴とする、鉄道車両のカバー。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
当該カバーは、前記車体底部の空間の側方全体を覆うように形成され、
前記圧力変動抑制部は、前記格納空間カバー部にのみ設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄道車両のカバー。
【請求項3】
前記格納空間カバー部の前記圧力変動抑制部の外側面と、前記格納空間カバー部と前記長さ方向に隣接する部分の下端部の外側面とは、滑らかに連続していることを特徴とする、請求項1または2に記載の鉄道車両のカバー。
【請求項4】
当該カバーは、前記車体底部の空間の側方全体を覆うように形成され、
前記圧力変動抑制部は、前記カバーの全体に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄道車両のカバー。
【請求項5】
前記圧力変動抑制部の内部に吸音材が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄道車両のカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、台車を格納するために鉄道車両の車体の底部に設けられた格納空間において発生する圧力変動を低減させるための、鉄道車両のカバーに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両の走行に伴って、圧力変動が発生することが知られており、この圧力変動は、列車周りの流れにより空力的に発生することがわかっている。圧力変動のうち、20Hz以上の成分は可聴音である空力音の騒音源となり得る。また、圧力変動のうち、5~20Hzの成分は、鉄道沿線家屋の建具等の振動を引き起こす原因となる。
【0003】
鉄道車両の走行に伴う圧力変動の発生個所としては、台車を格納するために鉄道車両の車体の底部に設けられた格納空間がある。非特許文献1には、100Hz以上の空力音を低減させるため、格納空間の側方を覆う台車カバーを、下端が平坦になるように下部を車体内側に折り曲げた形状を有するフラットアンダーカバーとすることが開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
宇田 東樹、外3名、“Sound source distribution ofhigh-speed trains and reduction of aerodynamicbogie noise”、[online]、2022年8月21日、International Institute on Noise ControlEngineering、[2023年1月27日検索]、インターネット<URL: https://az659834.vo.msecnd.net/eventsairwesteuprod/production-inconference-public/40b0d665fbfb4138ab95edf2615338c4>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、台車の格納空間の側方を覆うカバーの下部が、非特許文献1に開示のフラットアンダーカバーのように、車体内側に折り曲げた形状を有すると、車体に対して旋回する台車とカバーの下部とが干渉する場合がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、鉄道車両の車体と台車とが干渉するおそれなく、車体の底部に設けられた台車の格納空間において発生する圧力変動を低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明は、鉄道車両の車体底部の空間の側方を覆うカバーであって、前記車体底部に設けられた台車を格納する格納空間の側方を覆う格納空間カバー部を有し、前記格納空間カバー部は、圧力変動抑制部を下端部に有し、前記圧力変動抑制部は、前記鉄道車両の長さ方向の断面視において内側面から内方に突出せずに、下端部に向かうにつれ厚くなるよう形成され、且つ、下端面が水平面であることを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、圧力変動抑制部により、走行する車両の周りの気流が台車の格納空間に流れ込む量及び速度を抑制することができる。したがって、台車の格納空間において発生する圧力変動を低減させることができる。
【0009】
当該カバーは、前記車体底部の空間の側方全体を覆うように形成され、前記圧力変動抑制部は、前記格納空間カバー部にのみ設けられていてもよい。
【0010】
前記格納空間カバー部の前記圧力変動抑制部の外側面と、前記格納空間カバー部と前記長さ方向に隣接する部分の下端部の外側面とは、滑らかに連続していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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