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公開番号2024126255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034525
出願日2023-03-07
発明の名称時計用ムーブメント、時計、および偏心軸部材
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 11/04 20060101AFI20240912BHJP(時計)
要約【課題】容易に組み立てが可能な時計用ムーブメント、時計、および偏心軸部材を提供する。
【解決手段】偏心軸部材40は、偏心軸部材40の回転軸である回転軸部42と、回転軸部42に対して偏心し、爪レバー34に係合する偏心軸部41と、を備え、回転軸部42は、偏心軸部材40の+Z方向の端部に設けられ、偏心軸部41は、偏心軸部材40の-Z方向の端部に設けられる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
回転錘の回転によってゼンマイを巻き上げる自動巻上機構を有する時計用ムーブメントであって、
前記回転錘と、
香箱真と前記ゼンマイとを有する香箱車と、
前記香箱真と一体で回転し、前記ゼンマイを巻き上げる角穴車と、
前記角穴車を回転させる伝え車と、
前記伝え車に係合し、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動を行うことによって、前記伝え車を回転させる爪レバーと、
前記回転錘に連動して回転することで前記爪レバーに前記進退運動を行わせる偏心軸部材と、を有し、
前記偏心軸部材は、
前記偏心軸部材の回転軸である回転軸部と、
前記回転軸部に対して偏心し、前記爪レバーに係合する偏心軸部と、を備え、
前記回転軸部は、前記偏心軸部材の第1方向の端部に設けられ、
前記偏心軸部は、前記偏心軸部材の前記第1方向と反対の第2方向の端部に設けられることを特徴とする時計用ムーブメント。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記回転錘の回転に連動して回転する偏心歯車をさらに有し、
前記偏心軸部材は、前記回転軸部と前記偏心軸部との間に、前記偏心歯車が取り付けられる歯車支持部を備えることを特徴とする請求項1に記載の時計用ムーブメント。
【請求項3】
前記爪レバーは、前記偏心軸部が挿通される孔を有し、
前記孔の中に配置され、前記偏心軸部を回転可能に支持する第1支持部材をさらに有し、
前記第1支持部材は、前記爪レバーの前記第1方向側の面よりも前記第1方向に突出し、前記歯車支持部に接触することを特徴とする請求項2に記載の時計用ムーブメント。
【請求項4】
前記歯車支持部は、前記第2方向に突出して前記爪レバーに接触する突出部を有することを特徴とする請求項2に記載の時計用ムーブメント。
【請求項5】
前記回転軸部を回転可能に支持する第2支持部材と、
前記第2支持部材より前記第2方向側に位置し、前記回転軸部を回転可能に支持する第3支持部材と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の時計用ムーブメント。
【請求項6】
前記偏心軸部の前記第2方向に配置され、前記第2方向側から見たときに、前記偏心軸部の回転軌跡を覆う第4支持部材をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の時計用ムーブメント。
【請求項7】
前記回転軸部が挿通される貫通孔を有する第1受部材をさらに有し、
前記第3支持部材は、前記第1方向に沿った方向において、前記第1受部材とオーバーラップしていない領域を有することを特徴とする請求項5に記載の時計用ムーブメント。
【請求項8】
前記第1受部材の前記貫通孔の中に配置される保持部材をさらに有し、
前記第2支持部材は、前記第1受部材または前記保持部材に保持され、
前記第3支持部材は、前記保持部材に保持されることを特徴とする請求項7に記載の時計用ムーブメント。
【請求項9】
前記第1受部材の前記貫通孔は、前記第2方向側の端部において、前記保持部材から離間していることを特徴とする請求項8に記載の時計用ムーブメント。
【請求項10】
回転錘の回転によってゼンマイを巻き上げる自動巻上機構を有するムーブメントと、
前記ムーブメントを収容するケースと、を有し、
前記ムーブメントは、
前記回転錘と、
香箱真と前記ゼンマイとを有する香箱車と、
前記香箱真と一体で回転し、前記ゼンマイを巻き上げる角穴車と、
前記角穴車を回転させる伝え車と、
前記伝え車に係合し、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動を行うことによって、前記伝え車を回転させる爪レバーと、
前記回転錘に連動して回転することで前記爪レバーに前記進退運動を行わせる偏心軸部材と、を備え、
前記偏心軸部材は、
前記偏心軸部材の回転軸である回転軸部と、
前記回転軸部に対して偏心し、前記爪レバーに係合する偏心軸部と、を備え、
前記回転軸部は、前記偏心軸部材の第1方向の端部に設けられ、
前記偏心軸部は、前記偏心軸部材の前記第1方向と反対の第2方向の端部に設けられることを特徴とする時計。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用ムーブメント、時計、および偏心軸部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に示すように、機械式時計におけるゼンマイの自動巻上機構は、回転錘と、回転錘に連動して回転する偏心軸部材と、偏心軸部材に取り付けられ、押し爪および引き爪を備えた爪レバーと、爪レバーの押し爪および引き爪が係合し、角穴車を回転させる伝え車とを備えている。
【0003】
この機構によれば、回転錘に連動して偏心軸部材が回転することで、爪レバーの押し爪および引き爪が、伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動する。そして、この進退運動に連動して伝え車が回転し、この伝え車の回転に連動して角穴車が回転し、ゼンマイが巻き上げられる。
【0004】
特許文献1の偏心軸部材は、軸方向の一方の端に設けられた第1回転軸部と、軸方向の他方の端に設けられた第2回転軸部と、第1回転軸部および前記第2回転軸部の間に位置する偏心軸部とを備えている。第2回転軸部の回転軸は、第1回転軸部の回転軸と同軸上に位置し、偏心軸部は、第1回転軸部および第2回転軸部の回転軸に対して偏心している。偏心軸部は、爪レバーに設けられた孔に挿通される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-96815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の偏心軸部材は、偏心軸部が第1回転軸部と第2回転軸部の間に位置しているため、爪レバーに設けられた孔に偏心軸部を挿通することが困難であった。具体的には、爪レバーを偏心軸部材に取り付けるときに、偏心軸部材を爪レバーに対して傾ける必要があり、爪レバーまたは偏心軸部材を変形させたり破損させたりする恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
時計用ムーブメントは、回転錘の回転によってゼンマイを巻き上げる自動巻上機構を有する時計用ムーブメントであって、前記回転錘と、香箱真と前記ゼンマイとを有する香箱車と、前記香箱真と一体で回転し、前記ゼンマイを巻き上げる角穴車と、前記角穴車を回転させる伝え車と、前記伝え車に係合し、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動を行うことによって、前記伝え車を回転させる爪レバーと、前記回転錘に連動して回転することで前記爪レバーに前記進退運動を行わせる偏心軸部材と、を有し、前記偏心軸部材は、前記偏心軸部材の回転軸である回転軸部と、前記回転軸部に対して偏心し、前記爪レバーに係合する偏心軸部と、を備え、前記回転軸部は、前記偏心軸部材の第1方向の端部に設けられ、前記偏心軸部は、前記偏心軸部材の前記第1方向と反対の第2方向の端部に設けられることを特徴とする。
【0008】
時計は、回転錘の回転によってゼンマイを巻き上げる自動巻上機構を有するムーブメントと、前記ムーブメントを収容するケースと、を有し、前記ムーブメントは、前記回転錘と、香箱真とゼンマイとを有する香箱車と、前記香箱真と一体で回転し、前記ゼンマイを巻き上げる角穴車と、前記角穴車を回転させる伝え車と、前記伝え車に係合し、前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動を行うことによって、前記伝え車を回転させる爪レバーと、前記回転錘に連動して回転することで前記爪レバーに前記進退運動を行わせる偏心軸部材と、を備え、前記偏心軸部材は、前記偏心軸部材の回転軸である回転軸部と、前記回転軸部に対して偏心し、前記爪レバーに係合する偏心軸部と、を備え、前記回転軸部は、前記偏心軸部材の第1方向の端部に設けられ、前記偏心軸部は、前記偏心軸部材の前記第1方向と反対の第2方向の端部に設けられることを特徴とする。
【0009】
偏心軸部材は、回転錘の回転を利用して角穴車を回転させることによりゼンマイを巻き上げる自動巻上機構に用いられ、前記角穴車を回転させる伝え車に係合する爪レバーが取り付けられ、前記回転錘の回転に連動して回転することで前記爪レバーを前記伝え車に近づく方向および遠ざかる方向に進退運動を行わせる偏心軸部材であって、前記偏心軸部材の回転軸である回転軸部と、前記回転軸部に対して偏心し、前記爪レバーに係合する偏心軸部と、を備え、前記回転軸部は、前記偏心軸部材の第1方向の端部に設けられ、前記偏心軸部は、前記偏心軸部材の前記第1方向と反対の第2方向の端部に設けられることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
時計の表面側を示す正面図。
時計の裏面側を示す裏面図。
ムーブメントの要部を裏蓋側から見た裏面図。
図3のA-A線に沿った断面図。
図3のB-B線に沿った断面図。
図3のC-C線に沿った断面図。
偏心軸部材を±Z方向に直交する方向から見た側面図。
偏心軸部材を+Z側から見た斜視図。
保持部材の断面図。
実施形態2の偏心軸部材を-Z側から見た斜視図。
実施形態2に係るムーブメントの断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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