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公開番号
2024122473
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023030032
出願日
2023-02-28
発明の名称
機械式時計
出願人
シチズン時計株式会社
代理人
弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類
G04C
3/06 20060101AFI20240902BHJP(時計)
要約
【課題】制動力を生じさせるタイミングを適切に設定することで歩度精度を向上する機械式時計1を提供する。
【解決手段】機械式時計1は、動力ゼンマイ11と、動力ゼンマイ11からの動力により駆動するテン輪31と、テン輪31を正逆回転運動させるように弾性変形するヒゲゼンマイ32と、を含む調速機構30と、テン輪31の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する、二磁極化された永久磁石41と、コイル43と、永久磁石41を制動する制動力を生じさせる制動制御を行うことで歩度を調整する歩度調整手段40と、を含み、永久磁石41の正逆回転運動における最大変位角は180°よりも大きく、歩度調整手段40は、永久磁石41の正逆回転運動によりコイルに43生じる検出電圧に基づいて、制動力を生じさせるタイミングを設定し、当該設定したタイミングに基づいて制動制御を行う。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
動力源と、
前記動力源からの動力により駆動するテン輪と、前記テン輪を正逆回転運動させるように弾性変形するヒゲゼンマイと、を含む調速機構と、
前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する、二磁極化された永久磁石と、
コイルと、
前記永久磁石を制動する制動力を生じさせる制動制御を行うことで歩度を調整する歩度調整手段と、
を含み、
前記永久磁石の正逆回転運動における最大変位角は180°よりも大きく、
前記歩度調整手段は、前記永久磁石の正逆回転運動により前記コイルに生じる検出電圧に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定し、当該設定したタイミングに基づいて前記制動制御を行う、
機械式時計。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記歩度調整手段は、前記検出電圧の周期に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項3】
前記歩度調整手段は、前記検出電圧の正又は負のいずれか一方である第1期間と、前記いずれか一方であって前記第1期間の次に現れる第2期間と、を取得し、前記第1期間と前記第2期間との長短関係に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項4】
前記検出電圧が正と負の間で切り替わるゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路を含み、
前記歩度調整手段は、前記ゼロクロス検出回路により検出された複数のゼロクロス点の検出間隔に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項5】
前記歩度調整手段は、
前記検出電圧が負から正に切り替わる際に検出される第1ゼロクロス点と、その直後に検出されるゼロクロス点であって前記検出電圧が正から負に切り変わる際に検出される第2ゼロクロス点と、の検出間隔である第1期間と、
前記第2ゼロクロス点の直後に検出されるゼロクロス点であって前記検出電圧が負から正に切り替わる際に検出される第3ゼロクロス点と、その直後に検出されるゼロクロス点であって前記検出電圧が正から負に切り替わる際に検出される第4ゼロクロス点と、の検出間隔である第2期間と、
を取得し、
前記第1期間と前記第2期間との長短関係に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、
請求項4に記載の機械式時計。
【請求項6】
前記歩度調整手段は、前記第1期間と前記第2期間のうち短い期間に対応する期間の始点を、前記制動力を生じさせるタイミングの基準タイミングに設定する、
請求項3又は5に記載の機械式時計。
【請求項7】
前記検出電圧が正と負の間で切り替わるゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路を含み、
前記歩度調整手段は、
前記制動制御中において基準信号源から出力される基準信号の出力タイミングに対する前記ゼロクロス点の検出タイミングのズレ量が所定値以上である場合、前記制動力を生じさせるタイミングを設定し、当該設定したタイミングに基づいて前記制動制御を再開する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項8】
前記検出電圧が正と負の間で切り替わるゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路を含み、
前記歩度調整手段は、停止状態にある前記テン輪が正逆回転運動を開始後、前記ゼロクロス点の検出間隔が一定値以下となった後に、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、
請求項1に記載の機械式時計。
【請求項9】
前記歩度調整手段は、前記第1期間と前記第2期間との長短関係を少なくとも2回以上取得し、今回の前記長短関係が前回の前記長短関係と異なる場合、前記長短関係の取得を継続する、
請求項3又は5に記載の機械式時計。
【請求項10】
前記歩度調整手段は、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する前の期間において、前記制動力よりも弱い弱制動力を生じさせる、
請求項1に記載の機械式時計。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式時計に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、機械式発振器から引き出される電気エネルギーによって、調速システムの自己給電を可能とする機械式発振器を備える時計が開示されている。また、特許文献1には、制動パルスにより共振器の発振周波数を低減することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-113548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、自己給電が可能な時計においては、テン輪の振り角を大きくすることで多くの発電量を得ることができる。しかしながら、テン輪の振り角が大きい時計においては、制動パルス等の制動力により歩度調整を行うタイミングに工夫をする必要がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてされたものであって、その目的は、制動力を生じさせるタイミングを適切に設定することで歩度精度を向上する機械式時計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)動力源と、前記動力源からの動力により駆動するテン輪と、前記テン輪を正逆回転運動させるように弾性変形するヒゲゼンマイと、を含む調速機構と、前記テン輪の正逆回転運動に伴い正逆回転運動する、二磁極化された永久磁石と、コイルと、前記永久磁石を制動する制動力を生じさせる制動制御を行うことで歩度を調整する歩度調整手段と、を含み、前記永久磁石の正逆回転運動における最大変位角は180°よりも大きく、前記歩度調整手段は、前記永久磁石の正逆回転運動により前記コイルに生じる検出電圧に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定し、当該設定したタイミングに基づいて前記制動制御を行う、機械式時計。
【0007】
(2)(1)において、前記歩度調整手段は、前記検出電圧の周期に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、機械式時計。
【0008】
(3)(1)又は(2)において、前記歩度調整手段は、前記検出電圧の正又は負のいずれか一方である第1期間と、前記いずれか一方であって前記第1期間の次に現れる第2期間と、を取得し、前記第1期間と前記第2期間との長短関係に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、機械式時計。
【0009】
(4)(1)~(3)のいずれかにおいて、前記検出電圧が正と負の間で切り替わるゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路を含み、前記歩度調整手段は、前記ゼロクロス検出回路により検出された複数のゼロクロス点の検出間隔に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、機械式時計。
【0010】
(5)(4)において、前記歩度調整手段は、前記検出電圧が負から正に切り替わる際に検出される第1ゼロクロス点と、その直後に検出されるゼロクロス点であって前記検出電圧が正から負に切り変わる際に検出される第2ゼロクロス点と、の検出間隔である第1期間と、前記第2ゼロクロス点の直後に検出されるゼロクロス点であって前記検出電圧が負から正に切り替わる際に検出される第3ゼロクロス点と、その直後に検出されるゼロクロス点であって前記検出電圧が正から負に切り替わる際に検出される第4ゼロクロス点と、の検出間隔である第2期間と、を取得し、前記第1期間と前記第2期間との長短関係に基づいて、前記制動力を生じさせるタイミングを設定する、機械式時計。
(【0011】以降は省略されています)
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