TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024116584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022273
出願日2023-02-16
発明の名称時計部品の加飾方法および時計部品
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 29/02 20060101AFI20240821BHJP(時計)
要約【課題】製造効率が良く、装飾性が高い時計部品の加飾方法を提供すること。
【解決手段】時計部品の加飾方法は、飾り面を有する第1面にレーザー加工により加飾する時計部品の加飾方法であって、前記第1面において前記飾り面の外周縁を含む第1領域に第1強度でレーザー照射し、第1面粗度で加飾を行う内側加飾工程と、前記飾り面の外側の第2領域に前記第1強度よりも強い第2強度でレーザー照射し、前記第1面粗度より高い面粗度の第2面粗度で加飾を行う外側加飾工程と、を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
飾り面を有する第1面にレーザー加工により加飾する時計部品の加飾方法であって、
前記第1面において前記飾り面の外周縁を含む第1領域に第1強度でレーザー照射し、第1面粗度で加飾を行う内側加飾工程と、
前記飾り面の外側の第2領域に前記第1強度よりも強い第2強度でレーザー照射し、前記第1面粗度より高い面粗度の第2面粗度で加飾を行う外側加飾工程と、
を含む時計部品の加飾方法。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1強度は、エネルギー密度が、500mJ/cm
2
以下1500mJ/cm
2
以下である、
請求項1に記載の時計部品の加飾方法。
【請求項3】
前記第2強度は、前記第1強度よりもエネルギー密度が高い、
請求項2に記載の時計部品の加飾方法。
【請求項4】
前記第1領域は、前記飾り面の加工公差を考慮して、前記飾り面の外周縁を含むように設定され、
前記第2領域は、前記第1領域の外境界と重畳する部分を含む、
請求項2に記載の時計部品の加飾方法。
【請求項5】
前記外側加飾工程の後に、前記内側加飾工程を実施する、
請求項1に記載の時計部品の加飾方法。
【請求項6】
前記レーザー照射は、パルス幅制御により行われ、
前記パルス幅は、ナノ秒、ピコ秒、フェムト秒のいずれかを含む、
請求項1に記載の時計部品の加飾方法。
【請求項7】
飾り面と、前記飾り面の周辺部にレーザー加工により加飾された第1面を有する時計部品であって、
前記飾り面の外周縁を含む第1領域は、第1面粗度の加飾を有し、
前記飾り面の外側の第2領域は、前記第1面粗度より高い第2面粗度の加飾を有する、
時計部品。
【請求項8】
前記飾り面は、前記第1面に対して傾斜した斜面であり、
前記第1面における前記第1領域の前記第1面粗度は、前記飾り面の前記斜面における面粗度より高い、
請求項7に記載の時計部品。
【請求項9】
前記飾り面は、前記第1面に対して傾斜した斜面であり、
前記斜面の角度は、20°以上80°以下である、
請求項7に記載の時計部品。
【請求項10】
前記第2面粗度の加飾により形成される模様は、少なくとも梨地、筋目、ペルラージュのいずれかを含む、
請求項7または8に記載の時計部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計部品の加飾方法、および当該加飾方法により加飾が施された時計部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
文字板、ケース、裏蓋、地板などの時計部品に対してサンドブラスト加工を用いて艶消し模様を形成することが知られている。例えば、シースルーバックの腕時計に用いられる地板は、透明な裏蓋を介して視認されるため、その外観にも装飾性が求められる。地板は、ムーブメントの土台となる基板であるため、地板には、歯車の軸受け用の孔や、ネジ止め用の孔など複数の孔が設けられている。これらの孔には、鏡面加工されたC面が施されて装飾性を高めていた。なお、このような孔を飾り孔という。
【0003】
ここで、地板の表面にサンドブラスト加工により艶消し模様を形成する場合、飾り孔が形成された後にサンドブラスト加工を行うと、飾り孔の鏡面も艶消しとなってしまうため、飾り孔を形成する前にサンドブラスト加工を行っていた。地板の加工はNC旋盤が主体であるため、飾り孔形成前段階にサンドブラスト加工を行うのは、装置の段取り変更が必要となり製造効率が良くなかった。
【0004】
サンドブラスト加工に変えて、レーザー加工により艶消し模様を形成することが考えられる。例えば、特許文献1には、レーザー加工を用いた装飾品の製造方法が開示されている。当該文献によれば、文字板の表面のメッキ層の一部に、レーザー光線の照射によってハート等の艶消し模様を形成するとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-78494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1では、例えば、文字板が飾り孔を有する際のレーザー加工方法について考慮されていなかった。詳しくは、飾り孔の光沢を残したまま、周囲にレーザー加工を施す方法については記載も示唆も見当たらない。
つまり、製造効率が良く、装飾性が高い時計部品の加飾方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る一態様の時計部品の加飾方法は、飾り面を有する第1面にレーザー加工により加飾する時計部品の加飾方法であって、前記第1面において前記飾り面の外周縁を含む第1領域に第1強度でレーザー照射し、第1面粗度で加飾を行う内側加飾工程と、前記飾り面の外側の第2領域に前記第1強度よりも強い第2強度でレーザー照射し、前記第1面粗度より高い面粗度の第2面粗度で加飾を行う外側加飾工程と、を含む。
【0008】
本願に係る一態様の時計部品は、飾り面と、前記飾り面の周辺部にレーザー加工により加飾された第1面を有する時計部品であって、前記飾り面の外周縁を含む第1領域は、第1面粗度の加飾を有し、前記飾り面の外側の第2領域は、前記第1面粗度より高い第2面粗度の加飾を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る時計の背面図。
図1におけるb-b断面の断面図。
図2におけるc部の拡大図。
貫通穴の平面図。
輪列受の加飾方法の流れを示すフローチャート図。
レーザー加工装置の概略構成図。
第1領域の範囲を示す平面図。
第1領域における走査パターンの一例を示す平面図。
飾り面周辺の拡大図。
角度を変化させた際の飾り面の加工度合いを示す表。
第2領域の範囲を示す平面図。
実施形態2に係る第1領域における走査パターンの一例を示す平面図。
第1領域における走査パターンの異なる一例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態1
***時計の概要***
図1は、本実施形態に係る時計の背面図である。
本実施形態の時計100は、3針式のアナログ式の腕時計であり、図1は、その背面の平面図である。
時計100は、所謂シースルーバックの腕時計であり、胴1に透明な裏蓋2が取付けられているため、内部の機構が観察可能な構成となっている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社プリズム
掛時計
3か月前
セイコーウオッチ株式会社
時計
19日前
セイコーウオッチ株式会社
時計
18日前
セイコーエプソン株式会社
電子時計
26日前
オメガ・エス アー
時計用等温装置
2か月前
セイコーエプソン株式会社
機械式時計
1か月前
オメガ・エス アー
時計用デュワー装置
2か月前
オメガ・エス アー
時計用保護ケーシング
2か月前
リズム株式会社
からくり時計
2か月前
リズム株式会社
からくり時計
2か月前
シチズン時計株式会社
電子時計
2か月前
シチズン時計株式会社
電子時計
1日前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
1日前
カシオ計算機株式会社
機器及び時計
1日前
シチズン時計株式会社
機械式時計
1か月前
シチズン時計株式会社
機械式時計
22日前
カシオ計算機株式会社
機器及び時計
1日前
セイコーウオッチ株式会社
時計用文字板および時計
19日前
カシオ計算機株式会社
スイッチ装置、時計および電子機器
3か月前
モントレ・ジャケ・ドロー・エスアー
ブレスレット固定デバイス
3か月前
セイコーエプソン株式会社
回転ベゼル構造及び時計
26日前
カシオ計算機株式会社
機器ケース及び時計
11日前
カシオ計算機株式会社
入力装置及び時計
3か月前
セイコーウオッチ株式会社
時計用ムーブメントおよび時計
18日前
セイコーウオッチ株式会社
時計用ムーブメントおよび時計
18日前
株式会社SOKEN
車両用時刻補正装置
3か月前
セイコーエプソン株式会社
時計部品の加飾方法および時計部品
1か月前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
11日前
カシオ計算機株式会社
時計モジュール及び電子時計
11日前
オメガ・エス アー
表示装置のためのコントラスト調整システム
2か月前
株式会社ユピテル
装置及びプログラム
11日前
セイコーエプソン株式会社
時計用文字板および時計
2か月前
シチズン時計株式会社
逆回転防止機構及び時計
2か月前
セイコーエプソン株式会社
時計部品、時計および時計部品の製造方法
2か月前
セイコーエプソン株式会社
時計部品、時計および時計部品の製造方法
3か月前
セイコーインスツル株式会社
機械式メトロノームゼンマイ巻き上げ補助装置
1か月前
続きを見る