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公開番号
2024101620
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-30
出願番号
2023005625
出願日
2023-01-18
発明の名称
時計用文字板および時計
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
G04B
19/06 20060101AFI20240723BHJP(時計)
要約
【課題】新たな審美性を有する時計用文字板および時計を提供すること。
【解決手段】時計用文字板は、表面に機械加工によって凹凸形状が形成された金属製の基材と、前記基材の表面上に乾式めっき法により形成され、少なくとも1層の酸化膜またはフッ化膜と、少なくとも1層の金属層とが積層された第1着色膜と、前記第1着色膜上の一部に、塗装により形成された第2着色膜と、を有することを特徴とする。時計用文字板は、基材に形成された凹凸形状と、乾式めっき法で形成された第1着色膜と、塗装で形成された第2着色膜とを備えるので、新規で複雑な表現が可能となり、時計用文字板および時計の審美性を向上できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
表面に機械加工によって凹凸形状が形成された金属製の基材と、
前記基材の表面上に乾式めっき法により形成され、少なくとも1層の酸化膜またはフッ化膜と、少なくとも1層の金属層とが積層された第1着色膜と、
前記第1着色膜上の一部に、塗装により形成された第2着色膜と、
を有することを特徴とする時計用文字板。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の時計用文字板において、
前記基材の表面に前記第1着色膜のみが形成された第1領域と、
前記基材の表面に前記第1着色膜および前記第2着色膜が形成された第2領域と、が設けられ、
前記第2着色膜の膜厚は、前記第1領域との境界から離れるにしたがって徐々に大きくなっている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項3】
請求項2に記載の時計用文字板において、
前記第1領域は、前記基材の表面中央に設けられ、
前記第2領域は、前記第1領域の外側に設けられ、
前記第2着色膜の膜厚は、前記基材の外周に向かって徐々に大きくなっている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項4】
請求項2に記載の時計用文字板において、
前記第1領域の色と、前記第2領域における膜厚が最大の部分の色との色差が所定の範囲内である
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項5】
請求項4に記載の時計用文字板において、
前記色差は、3以下である
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項6】
請求項4に記載の時計用文字板において、
前記色差は、3以上、40以下である
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項7】
請求項2に記載の時計用文字板において、
前記第1領域の明度は、前記第2領域よりも高く、
前記第2領域の明度は、前記第1領域との境界から離れるにしたがって徐々に低くなっている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項8】
請求項7に記載の時計用文字板において、
前記第1領域は、前記基材の表面中央に設けられ、
前記第2領域は、前記第1領域の外周に設けられている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項9】
請求項7に記載の時計用文字板において、
前記第1領域は、前記基材において、時計用文字板の12時位置および6時位置を結ぶ中心線を含んで設けられ、
前記第2領域は、前記第1領域に対して、時計用文字板の3時位置側および9時位置側に設けられている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項10】
請求項1に記載の時計用文字板において、
前記金属層は、Ag、Pt、Au、Cu、Al、Cr、Sn、Fe、Ti、または、これらの合金から選択された1種類を含み、
前記酸化膜または前記フッ化膜は、Ta
2
O
5
、SiO
2
、TiO
2
、Al
2
O
3
、ZrO
2
、Nb
2
O
5
、HfO
2
、Na
5
Al
3
F
14
、Na
3
AlF
6
、AlF
3
、MgF
2
、CaF
2
、BaF
2
、YF
3
、LaF
3
、CeF
3
、および、NdF
3
から選択された1種類を含む
ことを特徴とする時計用文字板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用文字板および時計に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、時計用の文字板として、基材の表面に、金属酸化膜の多層膜で構成された調色膜をイオンプレーティングで形成した文字板が開示されている。また、基材の表面に梨地加工などによって凹凸パターンの模様を設けてもよいことも開示されている。
微細な凹凸が形成された基材の表面に、イオンプレーティング等によって調色膜を形成した場合、薄い調色膜を形成できるため、基材表面の微細な凹凸を活かしたまま着色することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-124267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
微細な凹凸が形成された基材の表面にイオンプレーティングなどで調色膜を形成することで、審美性を有する時計用文字板を提供できるが、さらに従来にない新たな審美性を有する時計用文字板および時計が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の時計用文字板は、表面に機械加工によって凹凸形状が形成された金属製の基材と、前記基材の表面上に乾式めっき法により形成され、少なくとも1層の酸化膜またはフッ化膜と、少なくとも1層の金属層とが積層された第1着色膜と、前記第1着色膜上の一部に、塗装により形成された第2着色膜と、を有することを特徴とする。
【0006】
本開示の時計は、外装ケースと、前記外装ケース内に配置された前記時計用文字板と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の時計用文字板を有する時計を示す正面図である。
第1実施形態の時計用文字板の製造工程を示す図である。
第1実施形態の時計用文字板の製造工程を示す図である。
第1実施形態の時計用文字板の外周部を示す拡大断面図である。
第2実施形態の時計用文字板を示す正面図である。
第2実施形態の時計用文字板の外周部を示す拡大断面図である。
第3実施形態の時計用文字板を示す正面図である。
変形例の時計用文字板を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の時計用文字板3を有する時計1を示す正面図である。時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、円筒状の外装ケース2を備え、外装ケース2の内周側に、時計用文字板3が配置されている。外装ケース2の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラスで塞がれており、裏面側の開口は裏蓋で塞がれている。さらに、時計1は、外装ケース2内に収容された図示略のムーブメントと、時刻情報を指示する時針4A、分針4B、秒針4Cと、時計用文字板3に取り付けられる棒状のインデックス5と、時計用文字板3に形成されたカレンダー小窓8から視認可能な日車6と、りゅうず7とを備えている。
【0009】
時計用文字板3は、図2~図4にも示すように、基板10と、第1着色膜20と、第2着色膜30とを備える。第1着色膜20は、後述するように、基板10の表面全面に形成され、第2着色膜30は、第1着色膜20の表面の外周側に円環状に形成される。このため、時計用文字板3は、第1着色膜20が露出する第1領域100と、第2着色膜30が露出する第2領域200とを備える。第1領域100は、基板10の表面中央に設けられ、その外周がインデックス5の内端にほぼ沿った円形の領域であり、第2領域200は第1領域100の外側に設けられた円環状の領域である。
【0010】
次に、時計用文字板3の製造工程について、図2~図4を参照して説明する。図2および図3は、時計用文字板3の製造工程を示す図であり、図4は、時計用文字板3の外周部の拡大断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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