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公開番号2024124786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032692
出願日2023-03-03
発明の名称時計
出願人セイコーウオッチ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04C 3/00 20060101AFI20240906BHJP(時計)
要約【課題】文字板の表示が煩雑になることによるデザイン性の低下を抑制しつつ複数の情報を表示することができる時計を提供する。
【解決手段】時計1は、時刻を示す主針4及び時刻以外の第一情報を示す複数の副針5を備え、時刻を表示する時刻表示モードと、第一情報を表示する多機能モードと、に切り替え可能である。時刻表示モードにおいて、複数の副針5は、通常時に特定の方向を指すとともに、複数の副針5のうち少なくとも2個以上の副針51,52が特定の方向とは異なる同一方向を指すことにより、第一情報とは異なる第二情報を表示する。第二情報は、時計1の電池残量を示す情報である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
時刻を示す主針及び時刻以外の第一情報を示す複数の副針を備え、
時刻を表示する時刻表示モードと、前記第一情報を表示する多機能モードと、に切り替え可能な時計であって、
前記時刻表示モードにおいて、複数の前記副針は、通常時に特定の方向を指すとともに、複数の前記副針のうち少なくとも2個以上の前記副針が前記特定の方向とは異なる同一方向を指すことにより前記第一情報とは異なる第二情報を表示する
時計。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記第一情報は、クロノグラフ計測情報であり、
前記多機能モードは、クロノグラフモードである請求項1に記載の時計。
【請求項3】
前記特定の方向は、前記クロノグラフモードにおけるリセット位置を示す方向である請求項2に記載の時計。
【請求項4】
前記特定の方向は、前記時計の12時方向である請求項1に記載の時計。
【請求項5】
前記第二情報は、前記時計の電池残量を示す情報である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の時計。
【請求項6】
前記第二情報は、前記時計が機内モードであるか否かを示す情報である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の時計。
【請求項7】
前記第二情報は、前記時計がパワーセーブモードであるか否かを示す情報である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の時計。
【請求項8】
前記第二情報は、前記時計がスリープモードであるか否かを示す情報である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の時計。
【請求項9】
前記第二情報は、ユーザが操作すべき操作ボタンの位置を示す情報である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の時計。
【請求項10】
前記同一方向を指す複数の副針は、1周あたりのステップ数が互いに異なる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の時計。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、時刻表示モードと多機能モードとを有するアナログ式多機能時計が知られている。これらの多機能時計では、時刻表示モードにおいて、多機能モード用の副針を用いて多機能モードとは異なる情報を表示する技術が種々提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、時刻を表示する主針及びクロノグラフモード(多機能モード)で使用される副針を有するアナログ式多機能時計において、副針が、通常時刻モードと多機能モードとで互いに異なる情報を表示する構成が開示されている。例えば通常時刻モードにおいて、副針は、日付や曜日等の情報を表示する。特許文献1に記載の技術によれば、これにより従来通常時刻モードで何の役目も果たしていなかった副針を活用できる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭62-130376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、副針の周囲に、多機能モード用の数値及び通常時刻モードにおける曜日表示用の文字の両方を記載する必要があるため、文字板の表示が煩雑になり易く、デザイン上の景観を損なうおそれがあった。一方、例えば文字板の表示を減らしてデザイン性を優先した場合、情報を表示するために副針の位置が変わったのか、衝撃などにより副針の位置がずれたのかが判別し難く、ユーザが誤認するおそれがあった。
また、多機能時計の付加機能のひとつとして、時計の電池残量を表示するBLD(Battery Low Display)機能が知られている。電池残量が少なくなると、秒針を2秒運針や4秒運針させることで、ユーザに電池残量の低下を知らせる。しかしながら、秒針が無い時計や2秒運針させない構成とする場合には、やはり文字板への表示が必要である。例えば電池残量が十分(Full)又は空(Empty)であることを表示させる「F」や「E」の文字の表示や、その間の目盛の表示等が必要となる。これにより文字板が煩雑になり、デザイン性が低下するおそれがあった。
よって、従来技術にあっては、文字板の表示が煩雑になることによるデザイン性の低下を抑制しつつ複数の情報を表示する点において、改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明は、文字板の表示が煩雑になることによるデザイン性の低下を抑制しつつ複数の情報を表示することができる時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一つの形態の時計は、時刻を示す主針及び時刻以外の第一情報を示す複数の副針を備え、時刻を表示する時刻表示モードと、前記第一情報を表示する多機能モードと、に切り替え可能な時計であって、前記時刻表示モードにおいて、複数の前記副針は、通常時に特定の方向を指すとともに、複数の前記副針のうち少なくとも2個以上の前記副針が前記特定の方向とは異なる同一方向を指すことにより前記第一情報とは異なる第二情報を表示する。
【0008】
この構成によれば、時刻表示モードと多機能モードとを有する時計において、多機能モードで使用される複数の副針を、時刻表示モードで特定の方向とは異なる同一の方向を指し示すように動作させる。これにより、時刻表示モードにおいて時刻及び多機能モードで表示される第一情報とは別の第二情報をユーザに表示することができる。つまり、従来では時刻表示モードで何の役目も果たしていなかった副針を用いて、複数の情報を表示できる。また、時刻表示モードにおいて副針の向きにより第二情報を表示できるので、例えば従来技術のように副針の周囲に第二情報に関する複数の文字や記号等を配置する必要が無い。よって、従来技術と比較して、文字板への表示を簡素にすることができる。これによりデザイン上の制約が減り、デザイン性を高めることができる。
さらに、第二情報を表示する際、複数の副針のうち少なくとも2個以上の副針が同一方向を指す。これにより、複数の副針のうち1個のみが特定の方向とは異なる方向を指す場合と比較して、ユーザが情報を気づき易くすることができる。すなわち、複数の副針のうち1個のみが特定の方向とは異なる方向を指した場合には、第二情報を表示するために副針の位置が変わったのか、又は衝撃などにより副針の位置が偶然ずれたのかが判別し難く、ユーザが誤認するおそれがある。これに対して、本発明の構成によれば、少なくとも2個以上の副針が同一方向を指すので、時計が第二情報を表示していることをユーザに容易に認識させることができる。よって、デザイン性を損なうことなくユーザに安定的に複数の情報を表示できる。
したがって、文字板の表示が煩雑になることによるデザイン性の低下を抑制しつつ複数の情報を表示することができる時計を提供できる。
【0009】
また、前記時計において、前記第一情報は、クロノグラフ計測情報であり、前記多機能モードは、クロノグラフモードである。
【0010】
この構成によれば、時計は多機能モードとして、定番機能であるクロノグラフモードを有する。クロノグラフモードでは、例えば秒(Second)、分(Minute)及び時(Hour)をそれぞれ表示するために複数(例えば3個)の副針を有している。或いは1秒、1/10秒、1/100秒など、1秒以下の時刻を表示するための複数の副針を有してもよい。クロノグラフモードよりも多くの時間で使用される時刻表示モードでは、これらのクロノグラフモード用の副針は、特定の方向で停止している。時刻表示モードにおいて第二情報を表示する際には、例えば上述した3個の副針のうち複数(例えば2個)の副針を特定の方向とは異なる同一方向を指すように動作させる。これにより第二情報を表示できる。よって、クロノグラフモードを有する時計に本発明の構成を適用することにより、時刻表示モードにおいて従来ほとんど何の役目も果たしていなかった副針を有効に活用して従来よりも多くの情報をユーザに提供することができる。また、クロノグラフモードのように副針の周囲に複数の文字(目盛)を配置する必要がある時計において、第二情報を表示するためのさらなる表示を設ける必要が無いので、文字板の表示が煩雑になることによるデザイン性の低下を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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