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公開番号2024120297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023026997
出願日2023-02-24
発明の名称電子時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04R 60/12 20130101AFI20240829BHJP(時計)
要約【課題】ケースやベゼルを金属製にでき、アンテナ特性を改善できる電子時計の提供。
【解決手段】電子時計は、指針と、文字板と、文字板の裏面側に配置され、給電部に接続される板状の第1導体素子、文字板の表面に直交する方向から見た平面視で第1導体素子と重なる板状の第2導体素子、文字板の表面に平行な方向から見た側面視で第1導体素子と第2導体素子の間に配置される誘電体、および第1導体素子と第2導体素子とを短絡する短絡部を有するアンテナと、短絡部とは反対側かつアンテナ外周側に配置され、アンテナの誘電体よりも高い誘電率の材料を使用したアンテナ補助部材と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
指針と、
文字板と、
前記文字板の裏面側に配置され、給電部に接続される板状の第1導体素子、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記第1導体素子と重なる板状の第2導体素子、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記第1導体素子と前記第2導体素子との間に配置される誘電体、および前記第1導体素子と前記第2導体素子とを短絡する短絡部を有するアンテナと、
前記短絡部とは反対側かつ前記アンテナの外周側に配置され、前記アンテナの前記誘電体よりも高い誘電率の材料を使用したアンテナ補助部材と、
を備えることを特徴とする電子時計。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電子時計において、
前記アンテナ補助部材の誘電率は、5以上である
ことを特徴とする電子時計。
【請求項3】
請求項2に記載の電子時計において、
前記アンテナ補助部材の誘電率は、8以上である
ことを特徴とする電子時計。
【請求項4】
請求項1に記載の電子時計において、
前記アンテナ補助部材の誘電率は、前記アンテナの前記誘電体の誘電率の2倍以上である
ことを特徴とする電子時計。
【請求項5】
請求項1に記載の電子時計において、
前記アンテナ補助部材は、
前記平面視において、中心角が90°以上の円弧状に形成され、
少なくとも前記アンテナの前記短絡部に対して反対側を含む位置に配置されている
ことを特徴とする電子時計。
【請求項6】
請求項1に記載の電子時計において、
前記アンテナ補助部材は、前記側面視で前記第1導体素子および前記第2導体素子の間に配置されている
ことを特徴とする電子時計。
【請求項7】
請求項6に記載の電子時計において、
前記側面視で前記第1導体素子および前記第2導体素子の間に配置され、前記文字板に形成された開口から情報を表示する表示車を備え、
前記アンテナ補助部材は、前記平面視で円弧状に形成され、前記表示車の外側に配置されている
ことを特徴とする電子時計。
【請求項8】
請求項1に記載の電子時計において、
前記アンテナの裏面側に配置された地板を備え、
前記アンテナ補助部材は、前記地板にネジで固定され、
前記ネジは、電気的に浮いている
ことを特徴とする電子時計。
【請求項9】
請求項1に記載の電子時計において、
金属製のケースおよびベゼルを備え、
前記アンテナおよび前記アンテナ補助部材は前記ケース内に配置される
ことを特徴とする電子時計。
【請求項10】
請求項1に記載の電子時計において、
前記アンテナの前記誘電体は、薄板部と、厚肉部とを備え、
前記第1導体素子は、前記誘電体の表面に形成される金属被膜であり、
前記第2導体素子は、金属板であり、
前記アンテナ補助部材は、前記側面視で前記薄板部と前記第2導体素子との間に配置され、前記薄板部を支持する
ことを特徴とする電子時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナを内蔵する電子時計に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
腕時計などの小型の電子時計において、GPS衛星から送信される衛星信号を受信するアンテナを内蔵する電子時計が知られている。例えば、特許文献1には、カレンダー車を保持するカレンダー押さえに形成した逆F型アンテナが開示されている。逆Fアンテナは、樹脂製のカレンダー押さえの文字板側の表面に設けられた第1導体素子と、カレンダー押さえの裏面に設けられた第2導体素子と、カレンダー押さえの側面に設けられて第1導体素子および第2導体素子を短絡する導電性の短絡部とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-163963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。また、逆Fアンテナの右旋偏波の指向性は、短絡部側から逆Fアンテナを見た側面視において、第1導体素子に垂直な方向から約60°右側に傾いている。このため、時計のケースやベゼルを金属材で構成すると、逆Fアンテナの利得が低下する恐れがある。
したがって、ケースやベゼルの材料を制限したり、ケースサイズを大きくしてアンテナと距離を離す必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の電子時計は、指針と、文字板と、前記文字板の裏面側に配置され、給電部に接続される板状の第1導体素子、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記第1導体素子と重なる板状の第2導体素子、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記第1導体素子と前記第2導体素子との間に配置される誘電体、および前記第1導体素子と前記第2導体素子とを短絡する短絡部を有するアンテナと、前記短絡部とは反対側かつ前記アンテナの外周側に配置され、前記アンテナの前記誘電体よりも高い誘電率の材料を使用したアンテナ補助部材と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の電子時計を示す正面図である。
第1実施形態の電子時計を示す断面図である。
第1実施形態の電子時計の平面アンテナ、ソーラーパネルおよび回路基板を示す斜視図である。
第1実施形態の電子時計の平面アンテナ、ソーラーパネルおよびムーブメントを示す分解斜視図である。
第1実施形態の平面アンテナおよびアンテナ補助部材を示す分解斜視図である。
第1実施形態の平面アンテナおよびアンテナ補助部材を示す平面図である。
第1実施形態の平面アンテナの指向性を示す図である。
アンテナ補助部材の誘電率と感度改善量との関係を示すグラフである。
アンテナ補助部材の配置位置を説明する図である。
長さ寸法の異なるアンテナ補助部材の配置位置を説明する図である。
第2実施形態の電子時計を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、第1実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。本実施形態では、電子時計1のカバーガラス15側を表面側または上側とし、裏蓋14側を裏面側または下側として説明する。また、平面視とは、文字板2の表面に直交する方向、つまり後述する指針軸35~37の軸方向から電子時計1を見ることを意味し、側面視とは、文字板2の表面に平行な方向から電子時計1を見ることを意味する。
【0008】
本実施形態の電子時計1は、後述する平面アンテナ50を内蔵し、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星や準天頂衛星などの位置情報衛星Sからの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
【0009】
電子時計1は、図1、2に示すように、ケース10と、ケース10内に収容された文字板2、指針3、日車5とを備える。電子時計1は、外部操作用のりゅうず6と、2つのボタン7、8とを備える。
【0010】
[電子時計の外装構造]
ケース10は、ケース本体11と、裏蓋14とを備える。ケース本体11は、円筒状の胴12と、胴12の表面側に設けられたリング状のベゼル13とを備える。なお、本実施形態では、胴12と裏蓋14とは別体で構成されているが、これに限らず、胴12および裏蓋14が一体化されたワンピースケースでもよい。また、本実施形態では、胴12とベゼル13とは別体で構成されているが、これに限らず、胴12およびベゼル13が一体化された構造を用いてもよく、この場合、安価にできるメリットがある。
胴12、ベゼル13、裏蓋14の材質は、ステンレス鋼、チタン合金、アルミ、真鍮などの金属材料つまり導電性材料である。
(【0011】以降は省略されています)

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