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公開番号2024083745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197740
出願日2022-12-12
発明の名称時計部品、時計および時計部品の製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 19/12 20060101AFI20240617BHJP(時計)
要約【課題】日本刀の刀身の象徴的な要素である刃文を備えた時計部品を、高品質で、効率良く製造可能な時計部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】時計部品の製造方法は、玉鋼に、マルテンサイト領域と、オーステナイト領域と、を形成した基材を準備する準備工程と、前記基材の裏面から切削加工によって、前記基材の厚みを薄くする切削工程と、薄くした前記基材を、レーザー加工で時計部品の形に切り抜く切抜き工程と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
玉鋼に、マルテンサイト領域と、オーステナイト領域と、を形成した基材を準備する準備工程と、
前記基材の裏面から切削加工によって、前記基材の厚みを薄くする切削工程と、
薄くした前記基材を、レーザー加工で時計部品の形に切り抜く切抜き工程と、
を含む、時計部品の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記準備工程では、
前記基材の表面に温度調整部材を薄く塗布した第1領域と、前記第1領域より厚く前記温度調整部材を塗布した第2領域とを設け、
前記基材を加熱した後、冷却することにより、前記マルテンサイト領域と、前記オーステナイト領域と、を形成する、
請求項1に記載の時計部品の製造方法。
【請求項3】
前記切抜き工程では、
前記マルテンサイト領域と前記オーステナイト領域とで、前記レーザー加工の照射条件を変化させ、
前記マルテンサイト領域を加工するときの照射条件は、前記オーステナイト領域を加工するときよりも照射エネルギー量が大きい、
請求項1または2に記載の時計部品の製造方法。
【請求項4】
前記基材は矩形であり、
前記基材には、前記時計部品が複数個面付けされる、
請求項1または2に記載の時計部品の製造方法。
【請求項5】
前記準備工程の後に、
前記基材の表面に、保護膜を形成する工程を、さらに有する、
請求項4に記載の時計部品の製造方法。
【請求項6】
前記切抜き工程では、
前記マルテンサイト領域の面積が、前記オーステナイト領域の面積よりも小さくなるように、前記切抜きが行われる、
請求項4に記載の時計部品の製造方法。
【請求項7】
前記時計部品は、文字板であり、
前記切削工程の後に、前記文字板の前記オーステナイト領域に、前記レーザー加工により、指針軸が挿通される貫通孔を形成する穿孔工程を、さらに有する、
請求項1または2に記載の時計部品の製造方法。
【請求項8】
前記穿孔工程、および、前記切抜き工程においては、
前記基材における前記時計部品となる部分を除いた周辺部分を固定して、各工程を行う、
請求項7に記載の時計部品の製造方法。
【請求項9】
玉鋼を素材とした時計部品であって、
前記時計部品は、マルテンサイト領域と、前記マルテンサイト領域よりも硬度が低いオーステナイト領域と、を備える、
時計部品。
【請求項10】
前記時計部品は、文字板であり、
前記文字板の厚みは、一定である、
請求項9に記載の時計部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計部品、時計および時計部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
時計は、時刻を確認する実用性に加え、ユーザーが愛用する嗜好品としての面も備えている。例えば、特許文献1には、日本刀用の鍔を文字板とすることで、鍔の鑑賞とともに時刻表示を行うことができる置き時計が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3219219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の時計は、日本刀の鍔を置時計の文字板として用いるものであるため、腕時計や懐中時計などに利用することは困難であった。つまり、腕時計などに利用可能で、日本刀の刀身の要素を用いた時計部品が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願に係る一態様の時計部品の製造方法は、玉鋼に、マルテンサイト領域と、オーステナイト領域と、を形成した基材を準備する準備工程と、前記基材の裏面から切削加工によって、前記基材の厚みを薄くする切削工程と、薄くした前記基材を、レーザー加工で時計部品の形に切り抜く切抜き工程と、を含む。
【0006】
本願に係る一態様の時計部品は、玉鋼を素材とした時計部品であって、前記時計部品は、マルテンサイト領域と、前記マルテンサイト領域よりも硬度が低いオーステナイト領域と、を備える。
【0007】
本願に係る一態様の時計は、時計部品としての上記文字板と、第1バンドと、前記第1バンドと係合する第2バンドと、を備え、前記第1バンドおよび前記第2バンドは、共に前記マルテンサイト領域および前記オーステナイト領域を有し、前記境界線は、前記第1バンドおよび前記第2バンドに繋がるように配置される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1に係る時計の正面図。
基材の平面図。
基材の準備工程の流れを示すフローチャート図。
図2のb-b断面における断面図。
文字板の製造工程の流れを示すフローチャート図。
レーザー加工装置の概略構成図。
文字板の製造過程における一態様図。
文字板の製造過程における一態様図。
図8のc-c断面における断面図。
実施形態2に係る時計の正面図。
実施形態3に係る時計の正面図。
時計の背面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態1
***時計の概要***
図1は、時計の正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0010】
本実施形態の時計100は、3針式のアナログ式の腕時計である。
時計100は、胴5、文字板30、時針1、分針2、秒針3、リュウズ9、第1バンド11、第2バンド12などから構成されている。
胴5は、ケースであり、ステンレスや、チタンなどの硬質金属から構成されている。なお、胴5における文字板30の背面には、指針を駆動するためのムーブメント(図示せず)が収納されている。胴5の3時側には、リュウズ9が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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