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公開番号2024076338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2023148038
出願日2023-09-13
発明の名称計時器用制御デバイス
出願人オメガ・エス アー
代理人個人
主分類G04D 7/00 20060101AFI20240529BHJP(時計)
要約【課題】ムーブメントと携行型時計本体との両方について製造サイクルの終わりにおいて制御を実行するための条件を改善する。
【解決手段】取り付け具又は携行型時計本体300を受けるケースを備える、計時器を制御するためのデバイスに関する。各取り付け具は、ムーブメント400及びその突き出た制御メンバー410を囲む。ケース1は、取り外し可能かつ互いに積み重ね可能に、底部と、取り付け具又は携行型時計本体のための下側支持体を形成する少なくとも1つの測定用支持体500を含むフレーム90と、上側弾性要素80を圧縮し各取り付け具又は携行型時計本体を保持するためのロック用要素16がある蓋部を含む上部とを備える。各測定用支持体は、弾性材料製のソール921によって支持され、内側の稼働センサー510を担持する。ケースの各ムーブメントは、他の弾性要素によって他のムーブメントに対して音響的に絶縁される。
【選択図】図49
特許請求の範囲【請求項1】
計時器に対して制御するための制御デバイス(100)であって、
前記制御デバイス(100)は、取り付け具(200)及び/又は携行型時計本体(300)を受けるように構成している少なくとも1つのケース(1)を含み、
前記取り付け具(200)を受ける場合、各取り付け具(200)は、計時器用ムーブメント(400)を囲み、かつ、前記計時器用ムーブメント(400)の制御メンバー(410)は、前記取り付け具(200)から突き出て、
前記携行型時計本体(300)を受ける場合、各携行型時計本体(300)は、前記計時器用ムーブメント(400)を囲み、
各ケース(1)は、少なくとも1つの取り外し可能かつ積み重ね可能な底部(20)と、
前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)のための前記下側支持体を形成するように構成している少なくとも1つの測定用支持体(500)があるフレーム(90)と、
少なくとも1つのロック用要素(16)がある少なくとも1つの蓋部(10)がある上部とを含み、
前記ロック用要素(16)は、前記ケース(1)が、閉じたロック状態であるときに、前記底部(20)にあるロック用構造(23)と相補的に連係するように構成しており、
前記閉じたロック状態であるときには、前記フレーム(90)と前記蓋部(10)の間に配置される少なくとも1つの上側弾性要素(80、83)が圧縮されて、各取り付け具(200)及び/又は各携行型時計本体(300)が前記ケース(1)によって囲まれるように保持され、
各測定用支持体(500)は、バックラッシュ補正を可能にするフレキシブルな弾性材料製のソール(921)によって支持され、前記フレーム(90)とも前記蓋部(10)とも直接接触せず、
各測定用支持体(500)は、前記制御メンバー(410)又は前記携行型時計本体(300)が前記測定用支持体(500)に支えられる前記閉じたロック状態であるときに、前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)に囲まれている前記計時器用ムーブメント(400)の稼働状況を把握するように構成している少なくとも1つの内側センサー(510)を、前記制御メンバー(410)又は前記携行型時計本体(300)の縁部にて、担持するように構成しており、
前記ケース(1)内に収容された各計時器用ムーブメント(400)は、前記上側弾性要素ではない、前記ケース(1)内に収容された他の弾性要素(60、70、80、922、931、932、933)によって、前記ケース(1)内にある他の前記計時器用ムーブメント(400)から、音響的に絶縁される
ことを特徴とする制御デバイス(100)。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記弾性要素(60、70、80、922、933)のいくつかは、受容体を構成し又は含み、
前記受容体は、前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)と、隣の取り付け具(200)又は携行型時計本体(300)との間を、少なくとも前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)によって囲まれる前記計時器用ムーブメント(400)の裏部側と表盤側のレベルにおいて、離間させる
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項3】
前記弾性要素(922、931、933)のいくつかは、前記測定用支持体(500)に対して前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)を、前記フレーム(90)によって形成される主平面に垂直な平面内において、角度的にポジショニングするように構成している
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項4】
前記弾性要素(932、933、80、83)のいくつかは、他の前記弾性要素(922、931、933、932)を覆って、前記閉じたロック状態であるときに、各取り付け具(200)又は各携行型時計本体(300)を、可能なかぎり強固に把持するように構成している
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項5】
前記ケース(1)内にある各弾性要素(60、70、80、921、922、931、932、933、83)は、バックラッシュ補正を可能にするフレキシブルな弾性材料によって作られており、あるいは前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)と接触するように意図された各側において弾性材料を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項6】
前記上部には、前記底部(20)と前記蓋部(10)の間に積み重なるように構成している少なくとも1つの取り外し可能な腰部(30)があり、
前記腰部(30)は、少なくとも1つの前記弾性要素(922、931、932、933)によって、複数の前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)を直接的又は間接的に囲むように構成している少なくとも1つのチャンバー(33)があり、
これらの複数の前記取り付け具(200)又は前記携行型時計本体(300)は、前記チャンバー(33)の壁から離間される
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項7】
前記底部(20)にあるロック用構造(23)には、前記底部(20)に固定されるように構成している少なくとも1つの電子モジュール(51)を通り抜ける柱があり、
前記底部(20)には、前記少なくとも1つの電子モジュール(51)とデータを交換するための外部回路との接続及び前記少なくとも1つの電子モジュール(51)にあるエネルギー格納手段(52)を供給するための外部回路との接続のために構成している少なくとも1つの窓(24)がある
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの腰部(30)には、前記フレーム(90)によって担持されるコンパートメント(53)内又は少なくとも1つの前記電子モジュール(51)によって固定される前記エネルギー格納手段(52)を離間し保護するための少なくとも1つのカバー(34)がある
ことを特徴とする請求項6及び7に記載の制御デバイス(100)。
【請求項9】
弾性材料製の前記ソール(921)には、前記フレーム(90)にある固定用の穴(9210)のネットワークと連係するように構成している弾性クリップ(91)を受けるように構成している第1の穴(45)のネットワークと、前記フレーム(90)にある通路(9220)に対向する第2の穴(46)のネットワークがあり、
前記第2の穴(46)は、前記弾性要素(922、931、932、933)のいくつかにある脚(9221)を受けるように構成している
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
【請求項10】
前記制御デバイス(100)には、前記制御デバイス(100)にあるすべての前記ケース(1)に適合する前記取り付け具(200)があり、
前記ケース(1)には、各取り付け具(200)を受けるために、前記下側受容体(60)があり、
前記下側受容体(60)は、弾性材料製の前記ソール(921)に差し込み可能な弾性ネスト(922)であり、
前記弾性ネスト(922)には、内側に、前記取り付け具(200)の境界を定める平坦な外側プレート(218、238)の外形の一部に対応するメス状のへこみがあり、前記平坦な外側プレート(218、238)の縁部において平坦な基準面(240P)と連係するように構成している支持体があり、
前記弾性ネスト(922)には、弾性のビーク状のブレード(922)があり、
前記ブレード(922)は、前記制御メンバー(410)の半径方向(DR)が前記測定用支持体(500)と整合する測定位置において、前記取り付け具(200)に囲まれた前記ムーブメント(400)の前記制御メンバー(410)の遠位端(411)において前記測定用支持体(500)に当接するようにトラップされた状態に前記取り付け具(200)を保持するように構成している
ことを特徴とする請求項1に記載の制御デバイス(100)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計時器に対して制御するための制御デバイスに関し、この制御デバイスは、取り付け具及び/又は携行型時計(例、腕時計、懐中時計)の本体(watch head)を受けるように構成している少なくとも1つのケースを備え、各取り付け具は、計時器ムーブメントを囲み、制御メンバーが前記取り付け具から突き出ており、各携行型時計本体は、前記計時器用的なムーブメントを囲み、各ケースは、互いの上部に取り外し可能かつ積み重ね可能であり、底部と、前記取り付け具又は前記携行型時計本体の下側支持体を形成するように構成している少なくとも1つの測定用支持体があるフレームとを備え、そして、上部は、少なくとも1つのロック用要素を備え、少なくとも1つの蓋部は、前記背中にあるロック用構造と相補的に連係するように構成しており、前記ケースの閉じたロック状態であるときに、前記フレームと前記蓋部の間に配置する少なくとも1つの上側弾性要素を圧縮して、前記ケースにある各取り付け具及び/又は各携行型時計本体を保持する。
続きを表示(約 1,400 文字)【0002】
本発明は、計時器用ムーブメント、携行型時計本体及び計時器の制御や調整の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
OMEGA SAによる欧州特許文献EP3410234B1は、プローブやマイクロフォンが接触することがある、よく保護された複数の携行型時計本体を受けるケースについて記載している。
【0004】
従来技術において、製造サイクルの最終試験のために、計時器用ムーブメントがケースないし器具内に配置され、このケースないし器具は、マイクロフォンがアクセスすることを可能にするコンパートメントに配置されたり、このケースないし器具の底部に、懸架された構造に取り付けられたマイクロフォンが配置される。このムーブメントは、リュウズが取り付けられる巻きステムを備え、リュウズがマイクロフォンに接触するように、ムーブメントがそれぞれ自分のコンパートメント内に配置される。このようにして、携行型時計のティックをピックアップし、ピックアップされた信号を処理回路に送ることができる。
【0005】
特に実際の動作に近い測定値を得るために、このような測定を携行型時計本体に対して行うことが望ましい場合、同じように進めることは難しい。なぜなら、リュウズ付きのステムは、携行型時計本体がコンパートメント内に配置されているときには、損傷してしまうことがあるデリケートな要素であるためである。この問題は、携行型時計本体がクロノグラフプッシュボタンのようなプッシュボタンも備える場合には大きくなる。
【0006】
別の問題として、リュウズの形状、大きさ及び位置が、ケースごとに異なり、これによって、多くの異なる敷設具が必要となり、このことは実用的でも経済的でもないということがある。
【0007】
また、マイクロフォンに風防を接触させるように携行型時計本体を制御デバイスにおいて配置することも提案されている。しかし、この手法は満足できるものではない。なぜなら、マイクロフォンは、風防と風防ガスケットを介してムーブメントに接触し、これらの風防と風防ガスケットは音波を減衰させて、ムーブメントの音を最適に聞くことができなくなるからである。他の既知の問題としては、同様に動作している他の計時器用ムーブメントに囲まれた計時器用ムーブメントに対して、振動試験、特に音響試験、を実行する際の騒音汚染に関するものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、アドホックな取り付け具内に入れられた、まだ取り付けられていないムーブメントと、すぐに使える携行型時計本体との両方について、製造サイクルの終わりにおいて制御を実行するための条件を改善することを目的とする。本発明は、このようなムーブメントを取り付け具又は携行型時計本体内にて囲み、保護し、測定位置となるように向きを合わせ、ムーブメントのそれぞれを同じケースに含まれる他のムーブメントから音響的な絶縁性を高めることができるような、ケースを使用することに基づくデバイスに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このために、本発明は、請求項1に記載の計時器用制御デバイスに関する。
【0010】
本発明の別の態様は、計時器に対して制御及び/又は調整を実行する方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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