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公開番号2024086614
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2023202907
出願日2023-11-30
発明の名称可撓性調整手段を備えた時計の共振器のヒゲゼンマイ及び関連材料
出願人オメガ・エス アー
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 18/02 20060101AFI20240620BHJP(時計)
要約【課題】ヒゲゼンマイ、特に時計の共振器に用いるものを提供する。
【解決手段】ヒゲゼンマイ1は、それ自体がいくつかのコイルに巻かれた可撓性ストリップ2を含み、ストリップは所定の可撓性を有し、ヒゲゼンマイはその可撓性の調整手段を含み、調整手段はストリップと直接に接触する弾性要素5を含み、弾性要素は好ましくはストリップの可撓性よりも小さい可撓性を有し、調整手段は弾性要素に可変の力又はトルクを加えるプレストレス手段6を含み、弾性要素の可撓性を変化させ、弾性要素及びストリップとは分離し、組立手段によって互いに組み立てられている。また、本発明は、そのようなヒゲゼンマイを含む時計の共振器にも関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ヒゲゼンマイであって、特に時計の共振器に用い、前記ヒゲゼンマイ(25)は、それ自体がいくつかのコイルに巻かれた可撓性のストリップ(2)を含み、前記ストリップ(2)は所定の可撓性を有し、前記ヒゲゼンマイ(25)はその可撓性の調整手段を含み、前記調整手段は前記ストリップ(2)と直列に配置された弾性要素(5)を含み、前記弾性要素(5)は前記ストリップ(2)の一つの端部(4、9)を固定された支持体(17)に接続し、前記ストリップ(2)にさらなる可撓性を加えるようにし、前記弾性要素(5)は好ましくは前記ストリップ(2)の可撓性よりも小さい可撓性を有し、前記調整手段はプレストレス手段(6)を含み、好ましくは前記ストリップ(2)の前記端部(4、9)の位置を実質的に変更することなく前記弾性要素(5)に可変の力又はトルクを加え、前記弾性要素(5)の可撓性のみを変化させ、前記弾性要素(5)及び前記ストリップ(2)は分離し、組立手段によって互いに組立てられていることを特徴とするヒゲゼンマイ。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記弾性要素(5)は、打ち込み又はねじ込みなどの、第1の材料に生じる応力を発生させる組立工程に耐える前記第1の材料から形成されたことを特徴とする請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項3】
前記プレストレス手段(6)は、前記第1の材料から形成されたことを特徴とする請求項2に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項4】
前記第1の材料は、ニッケル銀、CuBe

、鋼若しくはニッケルベースの合金(Ni、NiP、NiW)、Niベース、Coベース若しくはCuNiSnベースの合金などのLIGA工程に用いる材料又はマレージング鋼のような金属又は合金から選択されたことを特徴とする請求項2に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項5】
前記ストリップ(2)は、好ましくは全体が、例えばシリコン又は酸化シリコンを含む前記第1の材料とは異なる第2の材料から形成されたことを特徴とする請求項2に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項6】
前記第1要素(2)及び前記弾性要素(5)は、組立手段としての接着によって組み立てられたことを特徴とする請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項7】
前記弾性要素(5)は、前記ストリップ(2)の外側の端部(4)に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項8】
前記弾性要素(5)は、少なくとも一つの可撓性ブレード、好ましくは2つの非交差ブレード(11、12)と、前記ストリップ(2)が接続された可動剛性部(18)とを有する可撓性ガイドを含むことを特徴とする請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項9】
前記トルク又は力は、前記プレストレス手段(6)によって連続的に調整可能であることを特徴とする請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
【請求項10】
前記プレストレス手段(6)は、前記弾性要素(5)に接続された二次可撓性ブレード(19)を含むことを特徴とする請求項1に記載のヒゲゼンマイ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計の共振器のヒゲゼンマイに関し、ヒゲゼンマイの可撓性を調整する手段を備えたヒゲゼンマイに関する。また、本発明は、そのようなヒゲゼンマイを備えた時計の共振器にも関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
最新の機械式の携帯用の小型の時計の多くは、バネ式テンプ及びスイスパレット式脱進機を備えている。バネ式テンプが時計の時間基準を形成する。それは、共振器又は調速機とも称される。
【0003】
次に、脱進機は二つの主な機能を果たしている。
・共振器の往復運動を維持する。
・これらの往復運動を数える。
【0004】
機械式共振器を形成するには、慣性要素、ガイド及び弾性復帰要素が必要である。従来、ヒゲゼンマイは、テンプによって形成された慣性要素の弾性復帰要素として機能する。このテンプは、ルビー製のすべり軸受内で回転する軸によって回転可能に案内されている。
【0005】
一般に、時計の精度を向上させるためには、バネ式テンプを調整できなければならない。この目的のために、ヒゲゼンマイの有効長を変更するための緩急針など、ヒゲゼンマイの可撓性を調整するための手段が使用される。したがって、その可撓性は、時計の動作精度を調整するために変更される。しかしながら、従来の動作を調整する緩急針の効果は限定的であり、1日数秒、数十秒といった精度の高い調整には必ずしも有効とはいえない。
【0006】
動作をより細かく調整するために、テンプの後段に配置された一つ以上のネジを備える調整手段がある。ネジに作用することにより、テンプの慣性が変更され、その結果、テンプの動作が変化する。
【0007】
しかしながら、この調整方法は実施するのが容易ではなく、依然として発振器の動作の設定を十分に細かく調整することができない。
【0008】
調整の精度を高めるために、先の出願(欧州特許第22177059.7号)では、ヒゲゼンマイの可撓性の調整手段を追加することが提案され、調整手段はコイル状の可撓性ストリップと直列に配置された弾性要素を備えている。弾性要素には、その可撓性を変更するように可変のプレストレスが印加されているため、調速機の動作を調整できるようになる。
【0009】
プレストレス手段に作用することにより、弾性要素に加えられる力又はトルクが変更され、その結果、弾性要素及びストリップを含むアセンブリの可撓性が変更される。実際、ストリップと直列に配置された弾性要素は、ストリップの可撓性と組み合わされて、ストリップにさらなる可撓性を加える。したがって、プレストレス手段が弾性要素に可変の力又はトルクを加えると、プレストレス手段は、ストリップの可撓性を変えることなく、弾性要素の可撓性、ひいてはストリップを含むアセンブリの可撓性を変更し、その端部は、弾性要素に加えられる可変の力又はトルクに関係なく、実質的に同じ位置を保持する。
【0010】
このヒゲゼンマイは、特に一体で提供され、その製造を容易にするために同じ材料、例えばシリコンから作られる。
(【0011】以降は省略されています)

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