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公開番号2024099410
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023003340
出願日2023-01-12
発明の名称逆回転防止機構及び時計
出願人シチズン時計株式会社
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類G04B 11/02 20060101AFI20240718BHJP(時計)
要約【課題】逆回転防止機構及び時計において、部品点数を減らす。
【解決手段】逆回転防止機構100は、ぜんまいを巻き上げるクラッチ上歯車120と同期して回転するクラッチ下歯車50と、クラッチ下歯車50を、ぜんまいを巻き上げる方向への回転を許容するとともに、ぜんまいが巻き解かれる方向への回転を阻止するこはぜ部材10と、を備え、こはぜ部材10は、クラッチ下歯車50の歯51と噛み合った状態と歯51との噛み合いが解除された状態との間で回転自在に設けられたこはぜ部11と、こはぜ部11を噛み合った状態に付勢するこはぜばね部18と、を一体に備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ぜんまいを巻き上げる角穴車と同期して回転する歯車と、
前記歯車を、前記ぜんまいを巻き上げる方向への回転を許容するとともに、前記ぜんまいが巻き解かれる方向への回転を阻止するこはぜ部材と、を備え、
前記こはぜ部材は、
前記歯車の歯と噛み合った状態と前記歯車の歯との噛み合いが解除された状態との間で回転自在に設けられたこはぜ部と、
前記こはぜ部を前記噛み合った状態に付勢するこはぜばね部と、を一体に備えている逆回転防止機構。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記こはぜ部と前記こはぜばね部が略V字状に連なって形成され、
前記こはぜ部は、前記こはぜばね部と連なった接続部とは反対の端部側に、前記歯車の歯と噛み合う爪を有し、
前記こはぜばね部は、前記爪が前記歯車の歯に噛み合った状態となるように、前記こはぜ部を付勢し、
前記歯車は、前記ぜんまいを巻き上げる方向への回転により前記爪が前記解除された状態となるように、前記こはぜ部を回転させる、請求項1に記載の逆回転防止機構。
【請求項3】
前記こはぜ部は、前記端部側の前記爪よりも先の部分に、前記歯車の面に突き当たることにより、前記爪が前記歯車の歯から外れるように前記こはぜ部が浮き上がるのを阻止するつば部を有している、請求項2に記載の逆回転防止機構。
【請求項4】
前記こはぜばね部は、前記接続部とは反対の端部に、前記こはぜばね部に沿った押圧力を入力することにより、前記こはぜ部を、前記解除された状態に回転させる操作部を有している、請求項2に記載の逆回転防止機構。
【請求項5】
前記こはぜ部材は、前記こはぜ部と前記こはぜばね部とは、厚さが均一で、かつ互いに直交する向きの面によって形成され、
前記こはぜ部が、前記歯車と略平行な面内方向の荷重に対して剛体部として機能し、
前記こはぜばね部は、前記歯車と略平行な面内方向の荷重に対して弾性部として機能する、請求項1から4のうちいずれか1項に記載の逆回転防止機構。
【請求項6】
請求項5に記載の逆回転防止機構と、
前記角穴車と、を備えた時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、逆回転防止機構及び時計に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
時計の巻真は、時計の本体から外部に突出した部分にりゅうずが設けられている。りゅうずを巻真の軸回りに回転させると、巻真の回転が、つづみ車、きち車、丸穴車、角穴車、香箱真と伝達される。これにより、香箱真に固定されたぜんまいが巻き上げられる。
【0003】
巻き上げられたぜんまいが解けないようにするために、時計には、角穴車がぜんまいの巻き解き方向に回転するのを防止する逆回転防止機構が設けられている。逆回転防止機構は、こはぜとこはぜばねを有している。
【0004】
こはぜは、角穴車の歯又は角穴車と同期する車の歯(以下、角穴車等の歯という。)に噛み合う姿勢とその噛み合いが外れた姿勢との間で回転可能に設けられていて、その姿勢の変化によって、角穴車の回転と停止を切り替える剛体の部材である。
【0005】
こはぜばねは弾性部材であり、弾性変形した状態でこはぜに接し、その弾性変形による弾性力(復元力)によって、こはぜを上述した噛み合う姿勢に付勢する。こはぜとこはぜばねは、別体の部材として形成されている。
【0006】
そして、ぜんまいを巻き上げるときは角穴車が順方向に回転することで、こはぜばねの弾性力に逆らって、角穴車等の歯の面(歯面)のうち順方向の前を向いた歯面が、角穴車等の歯に噛み合っているこはぜを押圧する。これにより、こはぜが角穴車等の歯先円の外側に押し出されてこはぜと角穴車等の歯との噛み合いが外れ、逆回転防止機構は、角穴車の順方向への回転を許容し、ぜんまいの巻き上げが行われる。
【0007】
一方、ぜんまいが巻き解かれる逆方向に回転するときは、角穴車等の歯面のうち逆方向の前を向いた歯面がこはぜを押圧するが、このこはぜを押圧する方向が、角穴車等の歯先円の外側に向かうように設定されていないため、こはぜは角穴車等の歯から逃げずに噛み合ったままとなる。これにより、逆回転防止機構は、角穴車の逆方向への回転を阻止する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-117196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、特許文献1に記載された逆回転防止機構は、こはぜと、こはぜばねと、こはぜを地板等に固定するねじとを有し、部品点数が多いという問題がある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、部品点数を減らすことができる逆回転防止機構及び時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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