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公開番号2024091472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023202913
出願日2023-11-30
発明の名称時計用等温装置
出願人オメガ・エス アー
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 37/02 20060101AFI20240627BHJP(時計)
要約【課題】特定の温度環境に耐えることができる、時計の機械部品及び/又は機能部品に用いる等温装置を提供する。
【解決手段】時計10の機械部品及び/又は機能部品に用いる等温装置1であって、筐体4を含み、時計10のケース12を着脱可能に配置することができるケース2と、ケース2の透明カバー6に対向して配置された透明カバー11とを含み、装置1は、ケース2の機能要素15から遠ざけることによって時計10のケース12を筐体4内に固定する着脱可能な固定装置13であって、筐体4を形成する要素15は、ケース2の中央部9a、背部9b及び着脱可能な不透明度透明カバー6を含む着脱可能な固定装置13と、筐体4の温度を動的に制御するシステム3であって、可変不透明度透明カバー6と、ケース2の透明カバー6の不透明度を制御するように構成された制御ユニット8とを含むシステム3とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
時計(10)の機械部品及び/又は機能部品(5)に用いる等温装置(1)であって、筐体(4)を有し、前記時計(10)のケース(12)が着脱可能に配置されたケース(2)と、前記ケース(2)の透明カバー(6)に対向して配置された透明カバー(11)とを含み、前記装置(1)は、
前記時計(10)のケース(12)をこのケース(2)の機能要素(15)から遠ざけることによって前記筐体(4)内に固定する着脱可能な固定装置(13)であって、この筐体(4)を形成する前記要素(15)は、中央部(9a)、背部(9b)及びこのケース(2)の可変不透明度透明カバー(6)を含む着脱可能な固定装置(13)と、
この筐体(4)の温度を動的に制御するシステム(3)であって、前記可変不透明度透明カバー(6)と、前記ケース(2)の前記透明カバー(6)の不透明度を制御するように構成された制御ユニット(8)とを含むシステム(3)と
を含む装置(1)。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記可変不透明度透明カバー(6)は、その不透明度を変化させる要素(7)を含む請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記制御ユニット(8)は、前記可変不透明度透明カバー(6)の不透明度を変化させる要素(7)に接続要素(14)を用いて接続された請求項1に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記可変不透明度透明カバー(6)は透明基板を含み、その下面が前記透明カバー(6)の不透明度を変化させる要素(7)を含む請求項1に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記可変不透明度透明カバー(6)は、その本体に含まれた透過率可変要素(7)を含む透明基板を含む請求項1に記載の装置(1)。
【請求項6】
前記可変不透明度透明カバー(6)は、その本体に含まれた透過率変化要素(7)を含む透明基板を含み、前記該透明基板は2層の透明材料によって形成され、それらの層の間に機能層の積層によって形成された前記透過率変化要素(7)が配置された請求項1に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記制御ユニット(8)は、少なくとも1つのイベントセンサを含み、前記イベントは前記ケース(2)の筐体(4)内の温度変化を引き起こすことが可能であり、そのようなセンサは光度センサ及び/又は温度センサである請求項1記載の装置(1)。
【請求項8】
前記可変不透明度透明カバー(6)はその透過率(7)を変化させる要素を含み、前記可変不透明度透明カバー(6)の透過率(7)を変化させる要素は、エレクトロクロミック要素、特に液晶エレクトロクロミック要素である請求項1に記載の装置(1)。
【請求項9】
前記筐体(4)は、真空又は準真空にある請求項1に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記可変不透明度透明カバー(6)は、時計(10)のケース(12)の透明カバー(11)の表面積よりも実質的に大きい、又は厳密に大きい表面積を有する請求項1に記載の装置(1)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケース内に配置された時計の機械部品及び/又は機能部品のための等温装置に関し、装置は、このケースの筐体の温度を動的に制御するシステムを含む。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
腕時計は、典型的には、手首の周りに巻くバンドと、いくつかの機械部品又は電子部品を含む時計のケースとを含んでいる。これらの部品の中には、特定の温度に耐えることができず、これらの温度で正常に機能しなくなるものがあることが先行技術で知られている。
【0003】
したがって、このような温度が続く可能性のある環境において、時計、特に電子時計を使用できるようにする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この目的のために、本発明は、時計の機械部品及び/又は機能部品の等温装置であって、筐体を有し、時計のケースが着脱可能に配置され得るケースと、ケースの透明カバーに対向して配置された透明カバーとを含み、装置は、
このケースの機能要素から遠ざけることによって時計のケースを筐体内で固定する着脱可能な固定装置であって、この筐体を形成する要素は、このケースの中央部、背部及び可変不透明度透明カバーを含む着脱可能な固定装置と
可変不透明度透明カバーと、ケースの筐体透明カバーの不透明度を制御するように構成された制御ユニットとを含むこの筐体の温度を動的に制御するシステムと
を含む。
【0005】
他の実施形態は、
可変不透明度透明カバーは、透明カバーの透過率を変化させる要素を含み、
制御ユニット(8)は、可変不透明度透明カバーの透過率を変化させる要素に接続要素を用いて接続され、
可変不透明度透明カバーは透明基板を含み、その下面は透過率可変要素を含み、
可変不透明度透明カバーは、その本体に含まれた透過率可変要素を含む透明基板を含み、
透明基板は、2層の透明材料によって形成され、その層の間に機能層の積層によって形成された透過率可変要素が配置され、
制御ユニットは、少なくとも1つのイベントセンサを含み、イベントはケースの筐体内の温度変化を引き起こすことが可能であり、そのようなセンサは光度センサ及び/又は温度センサであり、
可変不透明度透明カバーの透過率を変化させる要素は、エレクトロクロミック要素、特に液晶エレクトロクロミック要素であり、
筐体は真空又は準真空にあり、
可変不透明度透明カバーは、の透明カバーの表面積よりも実質的に大きいか、又は厳密に大きい表面積を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
その他の特徴及び利点は、説明のためであって限定するものではない添付の図を参照することにより、以下の説明から明らかになるであろう。
本発明の実施形態による、透明カバーの透過率を変化させる要素を含む透明カバーを有するケースを含む等温装置の上面の概略図である。
本発明の実施形態による図1の時計の概略図の軸II-IIに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1及び図2は、時計10の機械部品及び/又は機能部品5のための等温時計装置1を示している。この等温装置1は、「デュワー時計装置」又はより簡単に「デュワー装置」としても知られ、熱保護ケース2を含んでいる。このようなケース2は、「等温ケース」又は「デュワーケース」としても知られている。時計10の機械部品及び/又は機能部品5のためのこの等温保護装置1は、時計10の機械部品及び/又は機能部品5に良好な熱絶縁を提供することができ、ケース12は、これらの部品5にこのような熱絶縁を提供するために、このケース2の筐体4内に配置する必要がある。言い換えれば、このケース2は、特に、これらの機械部品及び/又は機能部品5のための適切な熱絶縁を作り出すために、その機能要素15と時計10のケース12との組み合わせによって形成される。この筐体4を形成するケース2のこれらの機能要素15は、このケース2の透明カバー6、中間部9a及び背部9bの内周壁17からなる。この構成において、時計10のケース12は、筐体4を形成するケース2の機能要素から遠ざけられるか、又は距離を置かれながら、このような筐体4内に配置される。この中間部9aの内周壁17は、筐体4のものでもあることに留意すべきである。
【0008】
この恒温装置1において、ケース2は、その筐体4の温度を動的に制御するシステム3を含んでいる。このようなシステム3は、筐体4内の温度を調節するのに有用である。そのために、このシステム3は、ケース2の透明カバー6(透明な可変不透明度透明カバー6であり、単に可変不透明度透明カバー6としても知られている)と、この透明カバー6に接続され、この不透明度を制御するように構成された制御ユニット8とを含んでいる。
【0009】
このような構成において、制御ユニット8は、ハードウェアリソース、特に、データ及び制御アドレスバスと同様にメモリ要素と協働する少なくとも1つのプロセッサを有するコントローラと、別称バッテリとして知られるエネルギー蓄積器とを含む電子回路を含んでいる。この制御装置8は、ケース2の筐体4内の温度を管理するアルゴリズムをメモリ要素に含んでいる。このようなアルゴリズムは、ケース2の筐体4内の温度を管理するために、特に制御ユニット8に含まれるイベントセンサからのデータを考慮し、この制御ユニット8のプロセッサによって実行される。このようなデータは、例えば、これらのセンサによって検出されたイベントに関連する情報を提供する可能性があり、当該イベントは、ケース2の筐体4内の温度の変動に寄与/誘発/発生しがちであることに留意すべきである。これらのイベントは、等温装置1の環境における特定のレベルの輝度、特に日射の検出や、設定可能な基準温度に対する筐体4内の温度変化の検出などを含むが、これらに限定されない。
【0010】
このような構成において、イベントセンサは、特に、非限定的かつ非網羅的な態様で、
日射センサ及び/又は赤外線日射センサ及び/又は紫外線日射センサを含む光度センサ、及び/又は
温度センサ
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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