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公開番号2024057584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2023160697
出願日2023-09-25
発明の名称携行型時計のベゼル又は風防を駆動するためのプレス装置
出願人オメガ・エス アー
代理人個人
主分類G04D 3/00 20060101AFI20240417BHJP(時計)
要約【課題】 単一の支持体を備えるプレス装置を用いて、ミドル部の寸法にかかわらず、単純かつ迅速に、風防又はベゼルを携行型時計ケースのミドル部に入れ込む。
【解決手段】 本発明は、風防又はベゼル(11)を携行型時計のミドル部(12)に入れ込むためのプレス装置(10)に関し、これは、ミドル部(12)を所定の位置に保持するための支持体(20)と、工具(33)が取り付けられる工具ホルダー(31)を支持するブラケット(30)とを備え、工具ホルダー(31)は、並進運動可能であり、ハンドリングメンバー(32)と連係して、ハンドリングメンバー(32)によってアクチュエートされたときに軸A-Aに沿ってブラケット(30)に対して摺動し、支持体(20)には、ミドル部(12)と連係してミドル部(12)を所定の位置に保持するように設計されている少なくとも2つの顎体(21)があり、各顎体(21)は、軸A-Aに直交する平面P内を動くことができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
風防又はベゼル(11)を携行型時計のミドル部(12)に入れ込むためのプレス装置(10)であって、
前記ミドル部(12)を所定の位置に保持するための支持体(20)と、
工具(33)が取り付けられる工具ホルダー(31)を支持するブラケット(30)とを備え、
前記工具ホルダー(31)は、並進運動可能であり、ハンドリングメンバー(32)と連係して、前記ハンドリングメンバー(32)によってアクチュエートされたときに軸A-Aに沿って前記ブラケット(30)に対して摺動し、
前記支持体(20)には、前記ミドル部(12)と連係して前記ミドル部(12)を所定の位置に保持するように設計されている少なくとも2つの顎体(21)があり、
各顎体(21)は、前記軸A-Aに直交する平面P内を動くことができ、
前記顎体(21)は、前記ミドル部(12)の内面に支持されるように設計されており、前記支持体(20)にある弾性メンバー(22)によって誘発されたときに、互いに離れる傾向にあり、これによって、前記ミドル部(12)にクランプ力を与える
ことを特徴とするプレス装置(10)。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記支持体(20)には、前記顎体(21)に運動学的に接続される接続メンバーがあり、これによって、前記支持体(20)は、誘発されたときに、弾性メンバー(22)によって与えられる力に抗して、前記顎体(21)を前記軸A-Aの方へと変位させる
ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置(10)。
【請求項3】
前記支持体(20)には、まっすぐな溝(240)が形成された基部(24)があり、
前記接続メンバーは、前記基部(24)に対して前記軸A-Aを中心として回転可能なように構成しているプレート(23)の形態であり、
前記接続メンバーには、らせん溝(230)が形成されており、
前記顎体(21)は、前記基部(24)と前記プレート(23)にある溝にて摺動可能に係合して、前記軸A-Aのまわりに前記プレート(23)が回転することによって、前記顎体(21)が前記軸A-Aに直交する平面内にて並進運動をする
ことを特徴とする請求項2に記載のプレス装置(10)。
【請求項4】
前記まっすぐな溝(240)には、T字状の断面があり、
前記顎体(21)にはそれぞれ、前記ミドル部(12)と連係するように意図された頭部(210)があり、
前記頭部(210)は、前記まっすぐな溝(240)の形状に対して相補的な形状である足部(211)に取り付けられ、
これによって、前記足部(211)は、前記まっすぐな溝のうちの1つのまっすぐな溝内にて摺動する
ことを特徴とする請求項3に記載のプレス装置(10)。
【請求項5】
前記弾性メンバー(22)は、ねじれ応力を受け、第1の端にて前記プレート(23)に、第2の端にて前記基部(24)に、接続される
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のプレス装置(10)。
【請求項6】
前記プレート(23)には、把持メンバー(25)があり、
これによって、前記把持メンバーがユーザーによってアクチュエートされたときに、前記プレート(23)は、前記弾性メンバー(22)によって発生する力に抗して回転可能である
ことを特徴とする請求項5に記載のプレス装置(10)。
【請求項7】
前記顎体(21)は、前記軸A-Aのまわりにて均等に分布している
ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置(10)。
【請求項8】
前記支持体(20)には、前記基部(24)に接続された角度的ポジショニング要素(26)があり、
この角度的ポジショニング要素(26)は、前記ミドル部(12)と連係して、前記軸A-Aのまわりのあらゆる回転自由度をなくすように構成している
ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置(10)。
【請求項9】
前記顎体(21)の少なくとも1つには、入れ込まれるべきベゼル(11)又は風防の前記ミドル部(12)に対する向き整合をガイドするためのグラフィック表現(212)がある
ことを特徴とする請求項8に記載のプレス装置(10)。
【請求項10】
前記支持体(20)には、前記弾性メンバー(22)のテンションを調整するように構成しているアダプターソール(27)があり、
このアダプターソール(27)は、前記弾性メンバー(22)の第2の端を取り付けることによって受け、回転可能に前記基部(24)に取り付けられ、
前記アダプターソール(27)には、前記基部(24)に対する回転に抗して前記アダプターソール(27)をロックするメンバーがある
ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置(10)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロ技術の分野、特に、携行型時計(例、腕時計、懐中時計)の分野、例えば、アフターセールスサービス、の分野に属する。
続きを表示(約 1,300 文字)【0002】
特に、本発明は、携行型時計のベゼル又は風防を携行型時計ケースのミドル部に入れ込むためのプレス装置に関する。
【背景技術】
【0003】
携行型時計に対するアフターセールスサービスを行うために、携行型時計の風防を取り外す必要がある場合がある。このために、従来技術の欧州特許文献EP3835888に記載されているような、携行型時計の風防を取り外すための工具が開発されている。
【0004】
サービス操作を行った後には、風防、そして必要に応じてベゼルを携行型時計ケースのミドル部に入れ込まなければならない。この操作を行うためのプレス装置がよく知られており、このプレス装置は、ユーザーが制御メンバーをアクチュエートするときに、工具ホルダーが摺動するブラケットとは反対側の所定の位置にミドル部を保持するための支持体を備える。工具ホルダーは、風防に圧力を与えて、ミドル部に形成された開口内に入れ込むように設計されている工具を担持する。
【0005】
一般的には、プレス装置の支持体は取り外し可能であり、寸法が異なるいくつかの支持体をユーザーが保有して、ユーザーがサービスを行うことがある異なる大きさの携行型時計ケースのミドル部に適合させることができる。したがって、ユーザーには、多種多様な携行型時計に対してサービスを行うことができるように、十分に多くの異なる支持体があることを確実にしなければならない。
【0006】
本発明は、これらの異なる支持体の必要性、特に、それらの保管や使用に関連する課題をなくすことを目的とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、単一の支持体を備えるプレス装置を用いて、ミドル部の寸法にかかわらず、単純かつ迅速に、風防又はベゼルを携行型時計ケースのミドル部に入れ込むことを可能にする手法を提供することによって、課題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このために、本発明は、風防又はベゼルを携行型時計のミドル部に入れ込むためのプレス装置に関し、前記ミドル部を所定の位置に保持するための支持体と、工具が取り付けられる工具ホルダーを支持するブラケットとを備え、前記工具ホルダーは、並進運動可能であり、ハンドリングメンバーと連係して、前記ハンドリングメンバーによってアクチュエートされたときに軸A-Aに沿って前記ブラケットに対して摺動する。
【0009】
前記支持体には、前記ミドル部と連係して前記ミドル部を所定の位置に保持するように設計されている少なくとも2つの顎体があり、各顎体は、前記軸A-Aに直交する平面P内を動くことができ、このように、本発明の特徴のおかげで、支持体を変えずに、ベゼル又は風防を任意の大きさのミドル部に入れ込むためにプレス装置を用いることができる。
【0010】
特定の実施形態において、本発明は、さらに、単独で又は技術的に可能な任意の組み合わせに従って、以下の特徴のうちの1つ又は複数を有することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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