特許ウォッチ

公開番号2024038506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2024011736,2020150392
出願日2024-01-30,2020-09-08
発明の名称時計用文字板、時計用文字板の製造方法及び時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 19/06 20060101AFI20240312BHJP(時計)
要約【課題】意匠性を高めることができ、光透過率を向上できる時計用文字板の提供。
【解決手段】時計用文字板は、透光性を有する基板と、基板の一方の面に設けられた2種類以上の透光性着色膜とを備え、2種類以上の透光性着色膜は、基板の一方の面に直交する方向から見た平面視で互いに重ならないことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
透光性を有する基板と、
前記基板の一方の面に設けられた２種類以上の透光性着色膜とを備え、
前記２種類以上の透光性着色膜は、前記基板の前記一方の面に直交する方向から見た平面視で互いに重ならない
ことを特徴とする時計用文字板。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載の時計用文字板において、
前記基板には、サブダイヤルが設けられ、
前記２種類以上の透光性着色膜は、
前記サブダイヤル以外の領域に設けられた第１の透光性着色膜と、
前記サブダイヤルの領域に設けられた第２の透光性着色膜と、
を備えることを特徴とする時計用文字板。
【請求項３】
請求項１に記載の時計用文字板において、
前記２種類以上の透光性着色膜は、
前記基板の中央領域に設けられた第１の透光性着色膜と、
前記基板の前記中央領域の外側の外周領域に設けられた第２の透光性着色膜と、
を備えることを特徴とする時計用文字板。
【請求項４】
請求項１から請求項３までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記２種類以上の透光性着色膜は、互いに色が異なる
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項５】
請求項１から請求項４までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記２種類以上の透光性着色膜は、第１の透光性着色膜及び第２の透光性着色膜を備え、
前記第１の透光性着色膜の光透過率は、前記第２の透光性着色膜の光透過率よりも高く、
前記第１の透光性着色膜の面積は、前記第２の透光性着色膜の面積よりも大きい
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項６】
請求項１から請求項５までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記２種類以上の透光性着色膜は、第１の透光性着色膜及び第２の透光性着色膜を備え、
前記第１の透光性着色膜の光透過率は、前記第２の透光性着色膜の光透過率よりも高く、
前記第２の透光性着色膜の厚さは、前記第１の透光性着色膜の厚さよりも小さい
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項７】
請求項１から請求項６までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記平面視で２種類の透光性着色膜に跨がって配置される装飾部材を備える
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項８】
請求項１から請求項７までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記一方の面は、前記基板の表面であり、
前記基板の裏面には、前記表面から入射した光の一部を反射する反射面が設けられている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項９】
請求項１から請求項７までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記一方の面は、前記基板の表面であり、
前記２種類以上の透光性着色膜は、第１の透光性着色膜及び第２の透光性着色膜を備え、
前記第１の透光性着色膜の光透過率は、前記第２の透光性着色膜の光透過率よりも高く、
前記平面視で前記第１の透光性着色膜と重なる前記基板の裏面には、前記表面から入射した光の一部を反射する反射面が設けられている
ことを特徴とする時計用文字板。
【請求項１０】
請求項１から請求項７までのいずれか一項に記載の時計用文字板において、
前記一方の面は、前記基板の裏面であり、
前記２種類以上の透光性着色膜は、第１の透光性着色膜及び第２の透光性着色膜を備え、
前記基板の裏面と、前記第２の透光性着色膜との間には透明な層が設けられている
ことを特徴とする時計用文字板。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、時計用文字板、時計用文字板の製造方法及び時計に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、光透過性を有する材料で構成された基板の一方の面に、光透過性を有する顔料着色膜を設け、他方の面に金属膜を設けた時計用文字板が開示されている。この文字板は、金属膜の厚さを十分に小さいものとし、入射した光の一部を透過させることができるように構成することで、ソーラーセル付きの時計の文字板として利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１０－１８５７２２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前記文字板の顔料着色膜は単層であり、文字板の色も単色であるため、文字板の意匠性を高めることに限界がある。
文字板の意匠性を高めるために、複数の着色膜を重ねた場合は、光透過率が低下してしまう。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の時計用文字板は、透光性を有する基板と、前記基板の一方の面に設けられた２種類以上の透光性着色膜とを備え、前記２種類以上の透光性着色膜は、前記基板の前記一方の面に直交する方向から見た平面視で互いに重ならないことを特徴とする。
【０００６】
本開示の時計用文字板の製造方法は、透光性を有する基板の一方の面の第２領域に第２マスク部材を配置し、前記一方の面の第２領域以外の第１領域に第１の透光性着色膜を形成し、前記第２マスク部材を前記基板から取り除き、前記第１の透光性着色膜の上に第１マスク部材を配置し、前記第２領域に第２の透光性着色膜を形成し、前記第１マスク部材を前記第１の透光性着色膜から取り除くことを特徴とする。
【０００７】
本開示の時計は、前記時計用文字板と、前記時計用文字板の裏面側に配置されたソーラーパネルと、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態の時計を示す正面図である。
第１実施形態の時計用文字板を示す平面図である。
第１実施形態の時計用文字板を示す分解斜視図である。
第１実施形態の時計用文字板を示す断面図である。
第１実施形態の時計用文字板の塗装工程を示す工程図である。
第２実施形態の時計用文字板を示す断面図である。
第３実施形態の時計用文字板を示す分解斜視図である。
第３実施形態の時計用文字板を示す断面図である。
変形例の時計用文字板を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［第１実施形態］
以下、第１実施形態の時計１を図面に基づいて説明する。
時計１は、通常の時分秒の各指針による１２時間表示に加えて、２４時間表示、日付表示、秒クロノグラフ表示、分クロノグラフ表示の複数の表示機能を備えるクロノグラフ時計である。
時計１は、図１に示すように、時刻を１２時間表示する時針２、分針３、秒針４と、時刻を２４時間表示する２４時針５と、秒クロノグラフ表示を行う秒ＣＧ針６と、分クロノグラフ表示を行う分ＣＧ針７と、日付を表示する日車８と、時計用文字板２０とを備えている。時計１は、操作部材として、りゅうず９と、Ａボタン１０、Ｂボタン１１、Ｃボタン１２とを備えている。
さらに、時計１は、図示は略すが、時計用文字板２０の裏面側に配置されたソーラーパネルと、ソーラーパネルで発電した電力を蓄積する二次電池と、二次電池の電力で駆動される複数のステッピングモーターとを備える。
【００１０】
［時計用文字板］
次に、時計用文字板２０について図２から図４を参照して説明する。図２は時計用文字板２０を示す平面図、図３は時計用文字板２０の分解斜視図、図４は時計用文字板２０の断面図である。
図２に示すように、時計用文字板２０の平面中心に対して略３時方向には、平面円形の第１のサブダイヤル２１が設けられ、６時方向には、平面円形の第２のサブダイヤル２２が設けられ、略９時方向には、平面円形の第３のサブダイヤル２３が設けられている。
時計用文字板２０の外周には、時計１のケース等に取り付けるための突起２４が形成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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