TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024039005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2023143500
出願日2023-09-05
発明の名称フレキシブル表示針のアクチュエート機構
出願人モントレー ブレゲ・エス アー
代理人個人
主分類G04B 19/00 20060101AFI20240313BHJP(時計)
要約【課題】フレキシブル表示針がアクチュエート機構によって駆動されるときにフレキシブル表示針がたどる経路を変える。
【解決手段】第1のフレキシブルアーム4の第1の端に接続される第1の駆動パイプ2と、第2のフレキシブルアーム8の第1の端に接続される第2の駆動パイプ6とを備えるフレキシブル表示針1をアクチュエートするアクチュエート機構12に関する。第1及び第2のフレキシブルアームどうしは、頂部10によって接続され、第1の駆動パイプは、所定の第1の予応力付与角度に取り付けられ、第2の駆動パイプは、第1の駆動パイプと反対側の方向に所定の第2の予応力付与角度に取り付けられ、これによって、弾性的に予応力を与えられたフレキシブル表示針は、アクチュエート機構の通常の動作中に、常に、アクチュエート機構全体をテンション下の状態に維持する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1のフレキシブルアーム(4)の第1の端に接続される第1の駆動パイプ(2)と、第2のフレキシブルアーム(8)の第1の端に接続される第2の駆動パイプとを備えるフレキシブル表示針(1)をアクチュエートするアクチュエート機構(12)であって、
前記第1及び第2のフレキシブルアーム(4、8)どうしは、それらの第2の端において頂部(10)によって接続され、
前記第1の駆動パイプ(2)は、所定の第1の予応力付与角度に取り付けられ、
前記第2の駆動パイプ(6)は、前記第1の駆動パイプ(2)と反対側の方向に所定の第2の予応力付与角度に取り付けられ、
これによって、弾性的に予応力を与えられた前記フレキシブル表示針(1)は、前記アクチュエート機構(12)の通常の動作中に、常に、前記アクチュエート機構(12)全体をテンション下の状態に維持し、
前記アクチュエート機構(12)は、前記フレキシブル表示針(1)の前記第1の駆動パイプ(2)が駆動される第1の筒かな(14)を備え、
前記第1の筒かな(14)は、計時器用ムーブメントによって駆動され、
前記第1の筒かなは、中間車セット(18)を駆動し、
この中間車セット(18)は、前記第2の駆動パイプ(6)が駆動される第2の筒かな(22)を駆動し、
前記フレキシブル表示針(1)は、初期位置と終了位置の間を動き、この終了位置においてジャンプして初期位置に戻り、
前記フレキシブル表示針(1)は、この運動の間に所望のように形と長さを変え、
これによって、対応する第1及び第2の筒かな(14、22)に前記第1及び第2の駆動パイプ(2、6)を取り付けることによって発生する弾性テンションに追加される、前記第1の駆動パイプ(2)に対する前記第2の駆動パイプ(6)の角位置の変化によって発生する追加の弾性テンションが発生し、
前記中間車セット(18)と前記第2の筒かな(22)の間の運動学的リンクは、前記フレキシブル表示針(1)がジャンプするときに一時的に妨げられて、
そのときに、前記第2の筒かな(22)は、一時的に自転が自由であり、前記アクチュエート機構(12)の残りの部分から切り離され、
これによって、前記追加の弾性テンションが解放され、前記第2のフレキシブルアーム(8)が弛緩し、前記第2の筒かな(22)が回転し、
そのときに、前記第1及び第2の筒かな(14、22)どうしは、溝(28)内にあるピン(26)を介して直接係合し、
前記第1の筒かな(14)は、前記第2の筒かな(22)が再び前記中間車セット(18)と係合するまで、前記第2の筒かな(22)だけでなく前記中間車セット(18)も駆動する
ことを特徴とするアクチュエート機構。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記中間車セット(18)は、第1の中間車(16)と第2の中間車(20)を備え、
前記第2の中間車(20)は、前記第1の中間車(16)と回転可能に結合し、
前記第1の筒かな(14)は、前記第1の中間車(16)を駆動し、
前記第2の中間車(20)は、前記第2の筒かな(22)を駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエート機構。
【請求項3】
前記第2の筒かな(22)には、第1の筒かな(14)のプレートに切断される溝(28)に突き出るピン(26)が設けられ、
前記第2の中間車(20)には、その周部の特定の位置に、歯なし区画(34)がある
ことを特徴とする請求項2に記載のアクチュエート機構。
【請求項4】
前記溝(28)は、前記第1の筒かな(14)の中心を中心とする円の弧の形状であり、前記溝(28)の2つの端において第1及び第2の端部(30、32)によって境界が定められる
ことを特徴とする請求項3に記載のアクチュエート機構。
【請求項5】
前記溝(28)は、前記フレキシブル表示針(1)の形状と長さの所望の変化によって決まる角度的区画にわたって形成され、
この角度的区画には、前記ピン(26)の全体の寸法構成を考慮に入れるために追加の角度的区画が追加される
ことを特徴とする請求項4に記載のアクチュエート機構。
【請求項6】
前記第1及び第2の駆動パイプ(2、6)の回転軸と前記フレキシブル表示針(1)の前記頂部(10)の間に延在している第1及び第2のフレキシブルアーム(4、8)の二等分線によって形成される角度α
Aig
は、前記フレキシブル表示針(1)がその初期位置にあるときの二等分線の方向であり、
TIFF
2024039005000004.tif
11
170
によって与えられ、ここで、
θ1は、前記フレキシブル表示針(1)の前記第1のフレキシブルアーム(4)に前記計時器用ムーブメントによって与えられる初期位置からの回転角であり、
iは、前記フレキシブル表示針(1)の前記第1及び第2のフレキシブルアーム(4、8)間のギア比である
ことを特徴とする請求項3に記載のアクチュエート機構。
【請求項7】
リュウズ(43)によって制御可能な針セッティング機構(42)と前記第1の筒かな(14)の間に配置されるように意図された摩擦クラッチ(41)を備え、
前記針セッティング機構(42)と前記リュウズ(43)は、前記計時器用ムーブメントに備えられ、
前記摩擦クラッチ(41)は、前記リュウズ(43)が針セッティング位置にあり、かつ、前記フレキシブル表示針(1)を時計回りに動かすように動作する場合に、前記フレキシブル表示針(1)を時計回りに駆動するように前記第1の筒かな(14)にトルクを伝達するように構成している
ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエート機構。
【請求項8】
前記摩擦クラッチ(41)は、針セッティング位置にあるときに前記フレキシブル表示針(1)を反時計回りに動かすように前記リュウズ(43)を動作させ、所定のしきい値を超えるトルクを与えたときに、摺動するように構成している
ことを特徴とする請求項7に記載のアクチュエート機構。
【請求項9】
前記第1及び第2の筒かな(14、22)どうしは、前記第1の筒かな(14)に対して前記第2の筒かな(22)を正確にポジショニングするピン(26)を介して直接係合し、
前記第1の筒かな(14)は、前記第2の筒かな(22)が再び前記中間車セット(18)と係合するまで、前記第2の筒かな(22)だけでなく前記中間車セット(18)も駆動し、
前記ピン(26)の位置によって駆動が正しく再開されることを確実にし、
前記頂部が互いにブロックし合うことを防ぐ
ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエート機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル表示針のためのアクチュエート機構に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
本発明は、フレキシブル表示針に関する。このような針は、従来技術において既に知られており、第1のフレキシブルアームの第1の端に接続される第1の駆動パイプと、第2のフレキシブルアームの第1の端に接続される第2の駆動パイプとを備える。第1及び第2のフレキシブルアームは、第2の端において、頂部によって互いに接続される。フレキシブル表示針に応力が与えられていない自由状態において、第1の駆動パイプと第2の駆動パイプは、離間して配置される。逆に、フレキシブル表示針が特定の形状と長さを有する動作位置は、第1の駆動パイプと第2の駆動パイプが同じ回転軸のまわりに同軸に配置される、応力が与えられる応力位置である。この応力位置において、第1の駆動パイプは、所定の第1の予応力付与角度に取り付けられ、第2の駆動パイプは、第1の駆動パイプとは反対側の方向である所定の第2の予応力付与角度に取り付けられる。フレキシブル表示針は、第1の駆動パイプの角位置に対して第2の駆動パイプの角位置が回転軸を中心に回転することによって変わるに従って、所望のように形状と長さを変えるように構成する。このために、フレキシブル表示針の第1のフレキシブルアームは、情報を表示するために計時器用ムーブメントによってフレキシブル表示針に与えられる角度θ1の回転を行う。第2のフレキシブルアームについては、計時器用ムーブメントによってフレキシブル表示針に与えられる角度θ1の回転は、アクチュエート機構によって特定の回転角度の分、変調されるので、フレキシブル表示針の第2のフレキシブルアームに与えられるこの回転角度は、フレキシブル表示針の回転及び形と長さの変化を決める。
【0003】
フレキシブルな可変長の表示針をアクチュエートする機構は、従来技術において既に知られている。そのような様々なアクチュエート機構はすべて、以下の同じ動作原理に基づいている。すなわち、計時器用ムーブメントによってアクチュエート機構の入力に与えられる角回転θ1は、このアクチュエート機構によって回転角φの分、変調され、この回転角φは、フレキシブル表示針の第1及び第2のフレキシブルアームに対して反対側の方向に与えられることによって、フレキシブル表示針の回転及び形と長さの変化を決める。
【0004】
このような従来技術の駆動機構において、フレキシブル表示針は、単一の回転で、様々な形状(円形、楕円形、三角形など)の経路をたどる。すなわち、フレキシブル表示針は、所定の出発点から、所望のように自ら変形しつつ完全な1回転を行い、出発点に戻り、このプロセスを再びやり直す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、フレキシブル表示針がアクチュエート機構によって駆動される場合に、フレキシブル表示針がたどる経路を変えることを可能にするフレキシブル表示針のためのアクチュエート機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このために、本発明は、第1のフレキシブルアームの第1の端に接続される第1の駆動パイプと、第2のフレキシブルアームの第1の端に接続される第2の駆動パイプとを備えるフレキシブル表示針をアクチュエートするアクチュエート機構に関する。前記第1及び第2のフレキシブルアームどうしは、それらの第2の端において頂部によって接続され、前記第1の駆動パイプは、所定の第1の予応力付与角度に取り付けられ、前記第2の駆動パイプは、前記第1の駆動パイプと反対側の方向に所定の第2の予応力付与角度に取り付けられ、これによって、弾性的に予応力を与えられた前記フレキシブル表示針は、前記アクチュエート機構の通常の動作中に、常に、前記アクチュエート機構全体をテンション下の状態に維持し、前記アクチュエート機構は、前記フレキシブル表示針の前記第1の駆動パイプが駆動される第1の筒かなを備え、前記第1の筒かなは、計時器用ムーブメントによって駆動され、前記第1の筒かなは、中間車セットを駆動し、この中間車セットは、前記第2の駆動パイプが駆動される第2の筒かなを駆動し、前記フレキシブル表示針は、初期位置と終了位置の間を動き、この終了位置においてジャンプして初期位置に戻り、前記フレキシブル表示針は、この運動の間に所望のように形と長さを変え、これによって、対応する第1及び第2の筒かなに前記第1及び第2の駆動パイプを取り付けることによって発生する弾性テンションに追加される、前記第1の駆動パイプに対する前記第2の駆動パイプの角位置の変化によって発生する追加の弾性テンションが発生し、前記中間車セットと前記第2の筒かなの間の運動学的リンクは、前記フレキシブル表示針がジャンプするときに一時的に妨げられて、そのときに、前記第2の筒かなは、一時的に自転が自由であり、前記アクチュエート機構の残りの部分から切り離され、これによって、前記追加の弾性テンションが解放され、前記第2のフレキシブルアームが弛緩し、前記第2の筒かなが回転し、そのときに、前記第1及び第2の筒かなどうしは、第1の筒かなに対して第2の筒かなを正確にポジショニングするピンを介して直接係合し、これによって、前記第1の筒かなは、前記第2の筒かなが再び前記中間車セットと係合するまで、前記第2の筒かなだけでなく前記中間車セットも駆動する。ピンの位置によって、駆動が正しく再開され、頂部が互いにブロックし合うことを防ぐことができる。
【0007】
本発明のいくつかの特定の実施形態は、以下の特徴を有する。
- 前記中間車セットは、第1の中間車と第2の中間車を備え、前記第2の中間車は、前記第1の中間車と回転可能に結合し、前記第1の筒かなは、前記第1の中間車を駆動し、前記第2の中間車は、前記第2の筒かなを駆動する。
- 前記第2の筒かなには、第1の筒かなのプレートに切断される溝に突き出るピンが設けられ、前記第2の中間車には、その周部の特定の位置に、歯なし区画がある。
- 前記溝は、前記第1の筒かなの中心を中心とする円の弧の形状であり、前記溝の2つの端において第1及び第2の端部によって境界が定められる。
- 前記溝は、前記フレキシブル表示針の形状と長さの所望の変化によって決まる角度的区画にわたって形成され、この角度的区画には、前記ピンの全体の寸法構成を考慮に入れるために追加の角度的区画が追加される。
- 前記第1及び第2の駆動パイプの回転軸と前記フレキシブル表示針の前記頂部の間に延在している第1及び第2のフレキシブルアームの二等分線によって形成される角度α
Aig
は、前記フレキシブル表示針がその初期位置にあるときの二等分線の方向であり、
【0008】
TIFF
2024039005000002.tif
11
170
【0009】
によって与えられ、ここで、θ1は、前記フレキシブル表示針の前記第1のフレキシブルアームに前記計時器用ムーブメントによって与えられる初期位置からの回転角であり、iは、前記フレキシブル表示針の前記第1及び第2のフレキシブルアーム間のギア比である。
【0010】
これらの特徴のおかげで、本発明は、第2の回転が第1の回転とは異なる形である、例として完全な2回転を通して、フレキシブル表示針を駆動するように構成するアクチュエート機構を提供することができる。フレキシブル表示針は、所与の初期の出発点から第1の回転を行い、その後に第2の回転を行い、初期の出発点に戻り、この経路を再度繰り返す。また、本発明に係るアクチュエート機構には、単純であり、高さが低いという特徴がある。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ナカソネ住設株式会社
スケルトン形コンソール時計
3日前
カシオ計算機株式会社
センサ装置および時計
23日前
カシオ計算機株式会社
電子時計
23日前
オメガ・エス アー
連続アニメーションの生成に適合する時計
27日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び時計
25日前
カシオ計算機株式会社
電子時計、表示制御方法及びプログラム
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
23日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
23日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
23日前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
1か月前
モントレー ブレゲ・エス アー
フレキシブル表示針のアクチュエート機構
1か月前
オメガ・エス アー
携行型時計のベゼル又は風防を駆動するためのプレス装置
4日前
カシオ計算機株式会社
時計モジュール及び電子時計
1か月前
セイコーエプソン株式会社
電波修正時計および電波修正時計の制御方法
1か月前
カシオ計算機株式会社
電子時計、プログラム及び時刻修正方法
23日前
カシオ計算機株式会社
電子時計、時刻表示方法及びプログラム
12日前
カシオ計算機株式会社
部品搭載部材、ケース、時計、および部品搭載部材の製造方法
23日前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法
19日前
カシオ計算機株式会社
電子時計、データ処理方法及びプログラム
23日前
コマディール・エス アー
セラミックス装飾が象嵌された計時器又は宝飾品の要素を作る方法
1か月前
カシオ計算機株式会社
スイッチ装置および時計
16日前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法
19日前
コマディール・エス アー
携行型時計、ファッションアイテム又は宝飾品の外側コンポーネントを製造する方法
1か月前
モントレ・ジャケ・ドロー・エスアー
自動ロック手段を含む、散発的な瞬間に作動可能な時計モジュール
10日前
モントレ・ジャケ・ドロー・エスアー
自動ロック手段を含む、散発的な瞬間に作動可能な時計モジュール
10日前
セイコーエプソン株式会社
時計用文字板、時計用文字板の製造方法及び時計
1か月前
有限会社ナオトフカサワデザイン
腕時計及び腕時計型表示装置
26日前
ユニヴェルシテ ドゥ リモージュ
象嵌された計時器用コンポーネント及びその製造方法
1か月前
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
機械式時計学的運動のスプリング式バランスアセンブリのバランススプリング
1か月前
グーグル エルエルシー
電子部品間で確実に信号を転送するための方法および装置
1か月前