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公開番号2024033045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022136406
出願日2022-08-30
発明の名称電子機器及び電子時計
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04G 21/00 20100101AFI20240306BHJP(時計)
要約【課題】耐衝撃性が向上する電子機器及び電子時計を提供する。
【解決手段】電子機器は、固定端となる開口部(141)から第1の方向に延在する第1板ばね(1431)と、第1板ばね(1431)の延在方向の途中から分岐し、第1板ばね(1431)の第1の方向の先端である第2位置(S)よりも先まで第1の方向に伸びている第2板ばね(1432)と、押しボタンスイッチの押下動作に応じて第1板ばね(1431)が押下された場合に第2板ばね(1432)と接触する電極を有し、かつ押しボタンスイッチの押下動作によって第1板ばね(1431)とは接触しない基板(11)と、を備える。第2板ばね(1432)は、平面視で、第2位置(S)よりも先で第1の方向とは異なる第2の方向に基板(11)と重なる位置まで広がっている先端部を有し、先端部が押しボタンスイッチの押下動作に応じて電極と接触する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
固定端から第1の方向に延在する第1板ばねと、
前記第1板ばねの延在方向の途中から分岐し、前記第1板ばねの前記第1の方向の先端よりも先まで前記第1の方向に伸びている第2板ばねと、
押しボタンスイッチの押下動作に応じて前記第1板ばねが押下された場合に前記第2板ばねと接触する電極を有し、かつ前記押しボタンスイッチの押下動作によって前記第1板ばねとは接触しない基板と、
を備え、
前記第2板ばねは、前記押しボタンスイッチの押下方向から見た平面視で、前記第1板ばねの前記第1の方向の先端よりも先で、前記第1の方向とは異なる第2の方向に前記基板と重なる位置まで広がっている先端部を有し、当該先端部が前記押しボタンスイッチの押下動作に応じて前記電極と接触する
電子機器。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記第2の方向は、前記第1の方向に垂直な方向である請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1板ばねは、前記固定端から前記第1の方向に延在して、前記押しボタンスイッチのシャフトと接触する第1位置を通って第2位置まで伸びており、
前記電極は、前記押しボタンスイッチの押下動作に応じて前記第1板ばねの前記第1位置が前記シャフトによりある距離以上押下された場合に前記第2板ばねと接触して当該第2板ばねと導通し、
前記基板は、前記押しボタンスイッチが最大限押下されても前記第1板ばねとは接触せず、
前記第2板ばねの前記先端部は、前記シャフトの押下方向から見た平面視で、前記第1の方向について前記第2位置よりも先端側で前記第2の方向に前記基板と重なる位置まで広がっている
請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2板ばねは、前記先端部に前記電極の側への湾曲部を有し、前記押しボタンスイッチの押下動作に応じて当該湾曲部が前記電極に接触する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記電極は、前記湾曲部に対応して湾曲した形状の凹部を有する前記基板の当該凹部に沿って位置する請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記基板を挟んだ両側にそれぞれ支持部材を備え、
前記第1板ばね及び前記第2板ばねは、前記基板及び前記支持部材の積層方向に沿って並び、
前記電極は、前記基板の側面に位置し、
前記支持部材は、前記第1板ばねと接しない
請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記基板及び前記支持部材は、前記第1板ばねの押下方向に沿って窪み部を有し、
前記窪み部は、前記凹部よりも内側に位置している
請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
押下動作に応じて前記第1板ばねの前記第1位置を押下するシャフトを有する押しボタンスイッチを備える請求項3記載の電子機器。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の電子機器を備える電子時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器及び電子時計に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
押しボタンスイッチを有する携帯型の電子機器には、押しボタンスイッチの押下に伴いそのシャフトが導電性部材の板ばねを押して変形させるものがある。変形した板ばねが基板の電極と接触することで導通が図られ、押しボタンスイッチの押下操作が検出される(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-4559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような押しボタンスイッチは、電子機器を落下させたときの衝撃などにより意図せず急激に押下されることがある。内部に伝わった衝撃の度合によっては、電子機器では、内部構造が破損したり動作にトラブルを生じたりする場合がある。板ばねは、このような衝撃を緩和する一方で、際限なく板ばねを伸ばしていくのは難しいという課題がある。
【0005】
この発明の目的は、板ばねによる耐衝撃性を向上させることのできる電子機器及び電子時計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、
固定端から第1の方向に延在する第1板ばねと、
前記第1板ばねの延在方向の途中から分岐し、前記第1板ばねの前記第1の方向の先端よりも先まで前記第1の方向に伸びている第2板ばねと、
押しボタンスイッチの押下動作に応じて前記第1板ばねが押下された場合に前記第2板ばねと接触する電極を有し、かつ前記押しボタンスイッチの押下動作によって前記第1板ばねとは接触しない基板と、
を備え、
前記第2板ばねは、前記押しボタンスイッチの押下方向から見た平面視で、前記第1板ばねの前記第1の方向の先端よりも先で、前記第1の方向とは異なる第2の方向に前記基板と重なる位置まで広がっている先端部を有し、当該先端部が前記押しボタンスイッチの押下動作に応じて前記電極と接触する
電子機器である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に従うと、電子機器の耐衝撃性を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電子機器の筐体内部に収容されるモジュールを裏面側から見た斜視図である。
モジュールの板ばねを含む側面図である。
基板に沿った断面の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子機器の筐体内部に収容されるモジュール100を裏面側から見た斜視図である。
電子機器は、例えば、腕時計型の電子時計である。モジュール100は、円筒状の筐体及び/又は外装部材(以降まとめて筐体と記す)の内部に収容され、表示画面が露出される上面側(上端)が透明な風防ガラス、腕に接する下面側(裏面側、下端)が裏蓋によりそれぞれ封止される。特には限られないが、裏蓋が導電性部材であって筐体接地面の一部をなしていてもよい。モジュール100は、基板11と、第1ハウジング12と、第2ハウジング13と、押さえ部材14などを備える。
【0010】
基板11は、電子時計の各種動作を行うための電子部品及びこれらを接続する電子回路(電極を含む)などを有する板状部材である。電子部品には、例えば、マイコン、外付けの記憶部(フラッシュメモリなど)、大容量のコンデンサ、通信や計測などの各種機能動作に係るモジュール、水晶振動子などが含まれ得る。基板11には、バッテリBから電力供給がなされ、各電子部品などを動作させる。例えば、マイコンは、水晶振動子の発振に応じたクロック信号を利用して時刻(日付情報を含んでいてもよい)を計数する。また、マイコンは、風防ガラス下に位置する表示画面に時刻などの表示を行わせる。基板11は、複数層を有する積層基板であってもよい。基板11の側面には、電極11cが位置して露出している。
(【0011】以降は省略されています)

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