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公開番号2024126139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034333
出願日2023-03-07
発明の名称飲料製造装置
出願人富士電機株式会社
代理人個人
主分類A47J 43/07 20060101AFI20240912BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】撹拌時に巻き上げられた飲料用原料の衝突による蓋部に対する負荷を小さくすることが可能な飲料製造装置を提供する。
【解決手段】この飲料製造装置100では、制御部4は、飲料用原料の撹拌開始位置から上下方向における所定位置まで下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度で撹拌部2を回転させるとともに、所定位置より下方側の位置において下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度とは異なる第2の回転速度で撹拌部2を回転させるように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
飲料用原料が入った容器が載置される容器載置部と、
上下方向に沿って延びる回転軸線回りに回転される回転軸と、前記回転軸の下端に設けられ、前記回転軸の回転に伴って回転する刃部とを含み、前記容器載置部に載置された前記容器内の前記飲料用原料を撹拌して、液状の飲料を製造する撹拌部と、
前記撹拌部によって前記飲料用原料を撹拌する際に、前記容器の上部の開口を覆う蓋部と、
前記撹拌部を上下方向に移動させるとともに、前記撹拌部を回転させることにより前記飲料用原料を撹拌する制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記飲料用原料の撹拌開始位置から上下方向における所定位置まで下降しながら前記飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度で前記撹拌部を回転させるとともに、前記所定位置より下方側の位置において下降しながら前記飲料用原料を撹拌する際は、前記第1の回転速度とは異なる第2の回転速度で前記撹拌部を回転させるように構成されている、飲料製造装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記飲料用原料の前記撹拌開始位置から上下方向における前記所定位置まで下降しながら前記飲料用原料を撹拌する際は、前記第1の回転速度で、かつ第1段階における下降距離で、前記撹拌部を複数回にわたって下降させるとともに、前記所定位置より下方側の位置において下降しながら前記飲料用原料を撹拌する際は、前記第2の回転速度で、かつ前記第1段階における下降距離とは異なる第2段階における下降距離で、複数回にわたって前記撹拌部を下降させるように構成されている、請求項1に記載の飲料製造装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記飲料用原料の前記撹拌開始位置から上下方向における前記所定位置まで下降しながら前記飲料用原料を撹拌する際は、前記第1の回転速度で、かつ複数の前記第1段階における下降距離で、前記撹拌部を複数回にわたって下降させるとともに、前記所定位置より下方側の位置において下降しながら前記飲料用原料を撹拌する際は、前記第2段階における回転速度で、かつ複数の前記第2段階における下降距離で、複数回にわたって前記撹拌部を下降させるように構成され、
前記複数の第1段階における下降距離の平均値は、前記複数の第2段階における下降距離の平均値よりも小さく設定されている、請求項2に記載の飲料製造装置。
【請求項4】
前記制御部は、複数の前記第1段階における下降距離の最大値が前記飲料用原料の上下方向の最大長さの2分の1以下となるように、前記撹拌部を複数回にわたって下降しながら前記飲料用原料を撹拌するように構成されている、請求項2に記載の飲料製造装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数の第1段階における下降距離の最大値が前記飲料用原料の上下方向の最大長さの5分の1以下となるように、前記撹拌部を複数回にわたって下降しながら前記飲料用原料を撹拌するように構成されている、請求項4に記載の飲料製造装置。
【請求項6】
前記制御部は、飲料の製造開始時は、前記撹拌部の前記刃部の下端が前記容器の上端よりも上方に位置するように前記撹拌部を下降させて停止させた位置である前記撹拌開始位置から前記所定位置まで下降しながら、前記第1の回転速度で前記撹拌部を回転させて前記飲料用原料を撹拌するように構成されているとともに、前記撹拌開始位置から、前記撹拌部の前記刃部の上端が、前記容器の上端よりも下方に位置する前記所定位置まで下降しながら、前記第1の回転速度で前記撹拌部を回転させて前記飲料用原料を撹拌するように構成されている、請求項1に記載の飲料製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、飲料製造装置に関し、特に、飲料用原料を撹拌して液状の飲料を製造する撹拌部を備える飲料製造装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、飲料用原料を撹拌して液状の飲料を製造する撹拌部を備える飲料製造装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、容器保持部と撹拌部と蓋部とを備える飲料製造装置が開示されている。特許文献1の飲料製造装置では、容器保持部に保持された容器内の凍った状態の野菜および果物と、氷とを含む飲料用原料を撹拌部が撹拌することにより、液状の飲料(スムージ)が製造される。また、特許文献1では、撹拌部が飲料用原料を撹拌する際に、蓋部が容器の開口を覆うことにより、撹拌部により巻き上げられた撹拌中の飲料用原料が容器から飲料用製造装置外に飛散することを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-30610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、巻き上げられた撹拌中の飲料用原料が飲料用製造装置外に飛散しないように撹拌時に容器の開口部を蓋部で覆うため、撹拌により巻き上げられた飲料用原料に含まれる固形の飲料用原料が蓋部に衝突する場合がある。また、スムージを製造する場合、飲料用原料は冷凍されているため硬い固形物を含む。このため、蓋部に衝突した飲料用原料の大きさと、巻き上げられた飲料用原料の移動速度とによっては、蓋部に過度に負荷がかかる。そこで、撹拌時に巻き上げられた飲料用原料の衝突による蓋部に対する負荷を小さくすることが求められている。
【0006】
上記課題を解決するために、この発明の1つの目的は、撹拌時に巻き上げられた飲料用原料の衝突による蓋部に対する負荷を小さくすることが可能な飲料製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による飲料製造装置は、飲料用原料が入った容器が載置される容器載置部と、上下方向に沿って延びる回転軸線回りに回転される回転軸と、回転軸の下端に設けられ、回転軸の回転に伴って回転する刃部とを含み、容器載置部に載置された容器内の飲料用原料を撹拌して、液状の飲料を製造する撹拌部と、撹拌部によって飲料用原料を撹拌する際に、容器の上部の開口を覆う蓋部と、撹拌部を上下方向に移動させるとともに、撹拌部を回転させることにより飲料用原料を撹拌する制御を行う制御部と、を備え、制御部は、飲料用原料の撹拌開始位置から上下方向における所定位置まで下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度で撹拌部を回転させるとともに、所定位置より下方側の位置において下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度とは異なる第2の回転速度で撹拌部を回転させるように構成されている。
【0008】
この発明の一の局面による飲料製造装置では、上記のように、制御部は、飲料用原料の撹拌開始位置から上下方向における所定位置まで下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度で撹拌部を回転させるとともに、所定位置より下方側の位置において下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度とは異なる第2の回転速度で撹拌部を回転させるように構成されている。これにより、硬い飲料用原料が存在する部分で回転速度を遅くすることができるため、たとえば、蓋部に近い飲料用原料の撹拌開始位置から所定位置までの間に硬い飲料用原料が存在する場合は、第2の回転速度よりも第1の回転速度を遅くすることにより、撹拌部により巻き上げられた飲料用原料の移動速度を小さくすることができる。また、所定位置よりも下方側に硬い飲料用原料が存在する場合は、第2の回転速度を第1の回転速度よりも遅くすることにより、撹拌部により巻き上げられた飲料用原料の移動速度を小さくすることができる。これらの結果、撹拌時に巻き上げられた飲料用原料の衝突による蓋部に対する負荷を小さくすることができる。
【0009】
上記一の局面による飲料製造装置において、好ましくは、制御部は、飲料用原料の撹拌開始位置から上下方向における所定位置まで下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度で、かつ第1段階における下降距離で、撹拌部を複数回にわたって下降させるとともに、所定位置より下方側の位置において下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第2の回転速度で、かつ第1段階における下降距離とは異なる第2段階における下降距離で、複数回にわたって撹拌部を下降させるように構成されている。このように構成すれば、たとえば、第1段階における下降距離を第2段階における下降距離も小さく設定した場合に、第1段階における下降距離で撹拌部を複数回にわたって下降しながら飲料用原料を撹拌することにより、飲料用原料を段階的に破砕しながら撹拌することができる。これにより、蓋部に衝突する飲料用原料の大きさをより小さくすることができる。また、たとえば、容器の底部に存在する飲料用原料が硬い場合に第2段階における下降距離を第1段階における下降距離よりも小さく設定することにより、飲料用原料を段階的に破砕しながら撹拌することができる。これにより、蓋部に衝突する飲料用原料の大きさをより小さくすることができる。これらの結果、撹拌時に巻き上げられた飲料用原料の衝突による蓋部に対する負荷をより小さくすることができる。
【0010】
この場合、好ましくは、制御部は、飲料用原料の撹拌開始位置から上下方向における所定位置まで下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第1の回転速度で、かつ複数の第1段階における下降距離で、撹拌部を複数回にわたって下降させるとともに、所定位置より下方側の位置において下降しながら飲料用原料を撹拌する際は、第2段階における回転速度で、かつ複数の第2段階における下降距離で、複数回にわたって撹拌部を下降させるように構成され、複数の第1段階における下降距離の平均値は、複数の第2段階における下降距離の平均値よりも小さく設定されている。このように構成すれば、複数の第1段階における下降距離の平均値が、複数の第2段階における下降距離の平均値よりも小さいことにより、第1段階における移動距離で複数回下降する場合に、1回あたりの移動距離を小さくしつつ、移動の回数を増やすことができる。これにより、飲料用原料を細かく破砕しながら撹拌することができるため、破砕された飲料用原料の大きさを効果的に小さくすることができるとともに、巻き上げられた飲料用原料の移動速度を小さくすることができる。この結果、撹拌時に巻き上げられた飲料用原料の衝突による蓋部に対する負荷を効果的に小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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