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公開番号
2024125899
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023034023
出願日
2023-03-06
発明の名称
電気接続箱ユニット
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H02G
3/14 20060101AFI20240911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ブラケットへの電気接続箱の収容作業性に優れる電気接続箱ユニットを提供すること。
【解決手段】電気接続箱ユニット100は、係止部20を有する電気接続箱1と、係止部20が係止される被係止部33及び電気接続箱1が収容される収容空間32を有して、電気接続箱1を対象部材に固定するブラケット2と、を備える。係止部20は、被係止部33の係止凹部36に係止される係止凸部22と、電気接続箱1の内外方向に貫通して、係止凸部22を挟み込むように配置される一対のスリット23と、を有しており、係止凸部22がスリット23によって内外方向に弾性変位可能に構成される。そして、収容空間32は、ブラケット2への電気接続箱1の収容方向に貫通している。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
係止部を有する電気接続箱と、
前記係止部が係止される被係止部及び前記電気接続箱が収容される収容空間を有して、前記電気接続箱を対象部材に固定するブラケットと、
を備えた電気接続箱ユニットであって、
前記係止部は、
前記被係止部の係止凹部に係止される係止凸部と、
前記電気接続箱の内外方向に貫通して、前記係止凸部を挟み込むように配置される一対のスリットと、を有し、
前記係止凸部は、前記一対のスリットによって前記内外方向に弾性変位可能に構成され、
前記収容空間は、
前記ブラケットへの前記電気接続箱の収容方向に貫通している、
電気接続箱ユニット。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電気接続箱ユニットであって、
前記一対のスリットは、
前記収容方向に延び、且つ、前記係止凸部を前記収容方向との交差方向に挟み込む、
電気接続箱ユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の電気接続箱ユニットであって、
前記係止部は、
前記被係止部のガイド溝に挿入されて、前記係止凸部が前記係止凹部に係止される際にガイドするガイド突起を有し、
前記ガイド突起は、
前記収容方向に延び、且つ、前記係止凸部及び前記一対のスリットを前記収容方向との交差方向に挟み込むように配置される、
電気接続箱ユニット。
【請求項4】
請求項1に記載の電気接続箱ユニットであって、
前記係止部は、
前記電気接続箱の所定方向に対向する一対の側壁部の外面にそれぞれ設けられ、
前記被係止部は、
前記所定方向に対向する一対の側壁部の少なくとも一方の内面に設けられ、
前記電気接続箱の外周形状は、前記収容方向視において点対称である、
電気接続箱ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱ユニットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両に搭載されるとともにリレーやヒューズ等の電子部品が収容される収容空間を有するリレーボックスやヒューズボックス等の電気接続箱(以下、「従来電気接続箱」ともいう。)が提案されている。従来電気接続箱の一つは、フレームとロアカバーとを備えて、フレーム又はロアカバーに設けられた取付部を車両の対象部材(対象箇所)にネジ締めすることで、電気接続箱が車両の対象部材に固定されるように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-165345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来電気接続箱においては、複数の電気接続箱を車両に搭載する場合、車両に搭載される電気接続箱の数に比例するように車両への固定作業が必要となり、作業の工数が増大化する傾向にあった。このため、例えば、複数の電気接続箱を箱状のブラケットに収容し、その後、ブラケットを車両へ固定する場合がある。
【0005】
ところが、このように複数の電気接続箱をブラケットに収容する際に、複数の電気接続箱は、ブラケットの開口側、即ち一方向からしか収容できず、適宜、電気接続箱の向きや位置を調整する必要があった。つまり、車両への電気接続箱の固定作業は容易になるものの、ブラケットへの電気接続箱の収容作業が煩雑化するおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、ブラケットへの電気接続箱の収容作業性に優れる電気接続箱ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱ユニットは、下記を特徴としている。
係止部を有する電気接続箱と、
前記係止部が係止される被係止部及び前記電気接続箱が収容される収容空間を有して、前記電気接続箱を対象部材に固定するブラケットと、
を備えた電気接続箱ユニットであって、
前記係止部は、
前記被係止部の係止凹部に係止される係止凸部と、
前記電気接続箱の内外方向に貫通して、前記係止凸部を挟み込むように配置される一対のスリットと、を有し、
前記係止凸部は、前記一対のスリットによって前記内外方向に弾性変位可能に構成され、
前記収容空間は、
前記ブラケットへの前記電気接続箱の収容方向に貫通している、
電気接続箱ユニットであること。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ブラケットにおける電気接続箱の収容空間が、ブラケットへの電気接続箱の収容方向に貫通している。加えて、係止部において係止凸部が、一対のスリットに挟み込まれることで内外方向に弾性変位可能に構成される。即ち、係止凸部は、ブラケットへの電気接続箱の収容方向に関係なく弾性変位する。このため、ブラケットへの電気接続箱の収容時において、電気接続箱を収容空間の貫通方向(収容方向)両側のどちらからでも挿入し収容することができる。即ち、本発明は、電気接続箱を一方向からのみしかブラケットに収容できない構成に比べ、ブラケットへの電気接続箱の収容作業性に優れる。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る電気接続箱ユニットの斜視図である。
図2は、図1に示す電気接続箱ユニットの要部分解斜視図である。
図3は、図2に示す電気接続箱の要部分解斜視図である。
図4は、電気接続箱の要部拡大図である。
図5は、ブラケットの要部拡大図である。
図6は、図1のA-A断面図である。
図7は、図1のB-B断面図における要部拡大図である。
図8は、一の収容空間に電気接続箱が収容されていない態様を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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