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公開番号2024125076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023033167
出願日2023-03-03
発明の名称自覚式検眼装置
出願人株式会社ニデック
代理人
主分類A61B 3/028 20060101AFI20240906BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 被検眼のアライメントを効率よく進めることができる自覚式検眼装置を提供する。
【解決手段】 自覚式検眼装置は、前眼部画像において左右の瞳孔の少なくとも一部が検出されるまでベース測定ユニットを前後方向に移動させる第1粗アライメントステップと、前眼部画像における瞳孔と測定光軸が一致するように左眼用測定ユニットと右眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させる第2粗アライメントステップと、前眼部画像における左右の瞳孔の少なくとも一方にアライメント指標が検出されるまでベース測定ユニットを前後方向に移動させる第1微アライメントステップと、前眼部画像におけるアライメント指標と測定光軸が一致するように左眼用測定ユニットと右眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させる第2微アライメントステップと、を実行する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼に向けて視標光束を投光する投光光学系と、
前記視標光束の光学特性を変化させる矯正光学系と、
前記投光光学系の光路中に固定配置される固定光学部材であって、前記被検眼に前記視標光束の像を光学的に所定の検査距離で呈示するための固定光学部材と、
を有し、
前記被検眼の光学特性を自覚的に測定するための自覚式検眼装置であって、
前記投光光学系は、左眼用投光光学系と右眼用投光光学系を含み、
前記被検眼にアライメント指標を投影するアライメント指標投影手段と、
前記被検眼の前眼部を撮影して前眼部画像を取得する前眼部画像取得手段と、
前記固定光学部材に対して、前記左眼用投光光学系を含む左眼用測定ユニットを移動させることによって、左眼に前記左眼用投光光学系の第1光軸を位置合わせするための第1移動手段と、
前記固定光学部材に対して、前記右眼用投光光学系を含む右眼用測定ユニットを移動させることによって、右眼に前記右眼用投光光学系の第2光軸を位置合わせするための第2移動手段と、
両眼に対して、前記左眼用測定ユニットと、前記右眼用測定ユニットと、前記固定光学部材と、を含むベース測定ユニットを一体的に移動させることによって、前記左眼と前記右眼のそれぞれに、前記視標光束の像を所定の光学倍率で投影させるための第3移動手段と、
前記第1移動手段と前記第2移動手段の少なくともいずれかの駆動を制御して、前記左眼に対する前記左眼用測定ユニットの移動と、前記右眼に対する前記右眼用測定ユニットの移動と、を実行し、前記第3移動手段の駆動を制御して、前記両眼に対する前記ベース測定ユニットの移動を実行することによって、前記被検眼をアライメントするアライメント制御手段と、
を備え、
前記アライメント制御手段は、
前記前眼部画像取得手段が取得した前記前眼部画像に基づいて前記第3移動手段の駆動を制御し、前記前眼部画像において左右の瞳孔の少なくとも一部が検出されるまで前記ベース測定ユニットを前後方向に移動させることによって、前記被検眼の前後方向の粗アライメントを実施する第1粗アライメントステップと、
前記第1粗アライメントステップを実施した後に、前記前眼部画像における前記瞳孔の位置に基づいて前記第1移動手段の駆動を制御し、前記瞳孔と前記第1光軸が一致するように前記左眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させるとともに、前記前眼部画像における前記瞳孔の位置に基づいて前記第2移動手段の駆動を制御し、前記瞳孔と前記第2光軸とが一致するように前記右眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させることによって、前記被検眼の左右方向および上下方向の粗アライメントを実施する第2粗アライメントステップと、
前記第2粗アライメントステップを実施した後に前記第3移動手段の駆動を制御し、前記前眼部画像における左右の瞳孔の少なくとも一方に前記アライメント指標が検出されるまで前記ベース測定ユニットを前後方向に移動させることによって、前記被検眼の前後方向の微アライメントを実施する第1微アライメントステップと、
前記第1微アライメントステップを実施した後に、前記前眼部画像における前記アライメント指標に基づいて前記第1移動手段の駆動を制御し、前記アライメント指標と前記第1光軸とが一致するように前記左眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させるとともに、前記前眼部画像における前記アライメント指標に基づいて前記第2移動手段の駆動を制御し、前記アライメント指標と前記第2光軸とが一致するように前記右眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させることによって、前記被検眼の左右方向および上下方向の微アライメントを実施する第2微アライメントステップと、
を実行することを特徴とする自覚式検眼装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1の自覚式検眼装置において、
前記アライメント制御手段は、
前記第1微アライメントステップによって前記左右の瞳孔の一方にのみ前記アライメント指標が検出された場合、
前記第1微アライメントステップを実施した後に、前記第1移動手段または前記第2移動手段の駆動を制御し、前記左右の瞳孔の他方に前記アライメント指標が検出されるまで前記左眼用測定ユニットまたは前記右眼用測定ユニットを前後方向に移動させることによって、前記左右の瞳孔の双方に前記アライメント指標が検出されるように調整する調整ステップを実施し、
前記調整ステップを実施した後に、前記第2微アライメントステップを実施することを特徴とする自覚式検眼装置。
【請求項3】
請求項1または2の自覚式検眼装置において、
前記アライメント指標投影手段は、前記被検眼に左右方向用および上下方向用のXYアライメント指標を投影する第1アライメント指標投影手段と、前記被検眼に前後方向用のZアライメント指標を投影する第2アライメント指標投影手段と、を有し、
前記アライメント制御手段は、
前記第1微アライメントステップにおいて、前記前眼部画像における左右の瞳孔の少なくとも一方に前記XYアライメント指標が検出されるまで前記ベース測定ユニットを前後方向に移動させ、
さらに、
前記Zアライメント指標のフォーカス状態に基づいて、前記左眼用測定ユニットを前後方向に移動させるとともに、前記Zアライメント指標のフォーカス状態に基づいて、前記右眼用測定ユニットを前後方向に移動させることを特徴とする自覚式検眼装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかの自覚式検眼装置において、
前記矯正光学系は、左眼用矯正光学系と右眼用矯正光学系を含み、
前記左眼用測定ユニットは、前記左眼用投光光学系とともに前記左眼用矯正光学系を含み、
前記右眼用測定ユニットは、前記右眼用投光光学系とともに前記右眼用矯正光学系を含み、
前記固定光学部材は、前記左眼に向けて、前記左眼用矯正光学系にて矯正された前記視標光束を導光し、前記右眼に向けて、前記右眼用矯正光学系にて矯正された前記視標光束を導光することを特徴とする自覚式検眼装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼の光学特性を自覚的に測定するための自覚式検眼装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
被検眼の光学特性を自覚的に測定する自覚式検眼装置が知られている。例えば、特許文献1において、被検眼には、測定部からの視標光束が、固定配置された固定光学部材(凹面鏡)を介して導光される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-86652公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成では、被検眼のアライメントにおいて、固定配置された固定光学部材に対して測定部が移動する。このため、被検眼から固定光学部材までの距離と、測定部から固定光学部材までの距離と、の関係が変化することによる光学倍率の変化や、測定光束が固定光学部材を介すことによる光学収差の変化が生じるが、これらの影響を抑えて、アライメントを効率よく進めることが難しかった。
【0005】
本開示は、上記従来技術に鑑み、被検眼のアライメントを効率よく進めることができる自覚式検眼装置の提供を技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、以下のような構成を備えることを特徴とする。
本開示の自覚式検眼装置は、被検眼に向けて視標光束を投光する投光光学系と、前記視標光束の光学特性を変化させる矯正光学系と、前記投光光学系の光路中に固定配置される固定光学部材であって、前記被検眼に前記視標光束の像を光学的に所定の検査距離で呈示するための固定光学部材と、を有し、前記被検眼の光学特性を自覚的に測定するための自覚式検眼装置であって、前記投光光学系は、左眼用投光光学系と右眼用投光光学系を含み、前記被検眼にアライメント指標を投影するアライメント指標投影手段と、前記被検眼の前眼部を撮影して前眼部画像を取得する前眼部画像取得手段と、前記固定光学部材に対して、前記左眼用投光光学系を含む左眼用測定ユニットを移動させることによって、左眼に前記左眼用投光光学系の第1光軸を位置合わせするための第1移動手段と、前記固定光学部材に対して、前記右眼用投光光学系を含む右眼用測定ユニットを移動させることによって、右眼に前記右眼用投光光学系の第2光軸を位置合わせするための第2移動手段と、両眼に対して、前記左眼用測定ユニットと、前記右眼用測定ユニットと、前記固定光学部材と、を含むベース測定ユニットを一体的に移動させることによって、前記左眼と前記右眼のそれぞれに、前記視標光束の像を所定の光学倍率で投影させるための第3移動手段と、前記第1移動手段と前記第2移動手段の少なくともいずれかの駆動を制御して、前記左眼に対する前記左眼用測定ユニットの移動と、前記右眼に対する前記右眼用測定ユニットの移動と、を実行し、前記第3移動手段の駆動を制御して、前記両眼に対する前記ベース測定ユニットの移動を実行することによって、前記被検眼をアライメントするアライメント制御手段と、を備え、前記アライメント制御手段は、前記前眼部画像取得手段が取得した前記前眼部画像に基づいて前記第3移動手段の駆動を制御し、前記前眼部画像において左右の瞳孔の少なくとも一部が検出されるまで前記ベース測定ユニットを前後方向に移動させることによって、前記被検眼の前後方向の粗アライメントを実施する第1粗アライメントステップと、前記第1粗アライメントステップを実施した後に、前記前眼部画像における前記瞳孔の位置に基づいて前記第1移動手段の駆動を制御し、前記瞳孔と前記第1光軸が一致するように前記左眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させるとともに、前記前眼部画像における前記瞳孔の位置に基づいて前記第2移動手段の駆動を制御し、前記瞳孔と前記第2光軸とが一致するように前記右眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させることによって、前記被検眼の左右方向および上下方向の粗アライメントを実施する第2粗アライメントステップと、前記第2粗アライメントステップを実施した後に前記第3移動手段の駆動を制御し、前記前眼部画像における左右の瞳孔の少なくとも一方に前記アライメント指標が検出されるまで前記ベース測定ユニットを前後方向に移動させることによって、前記被検眼の前後方向の微アライメントを実施する第1微アライメントステップと、前記第1微アライメントステップを実施した後に、前記前眼部画像における前記アライメント指標に基づいて前記第1移動手段の駆動を制御し、前記アライメント指標と前記第1光軸とが一致するように前記左眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させるとともに、前記前眼部画像における前記アライメント指標に基づいて前記第2移動手段の駆動を制御し、前記アライメント指標と前記第2光軸とが一致するように前記右眼用測定ユニットを左右方向および上下方向の少なくともいずれかに移動させることによって、前記被検眼の左右方向および上下方向の微アライメントを実施する第2微アライメントステップと、を実行することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
自覚式検眼装置の外観図である。
左眼用測定部を示す図である。
装置内部を正面方向から見た概略図である。
装置内部を側面方向から見た概略図である。
装置内部を上面方向から見た概略図である。
制御系を示す図である。
第1ユニットと第2ユニットとベースユニットの初期位置を説明する図である。
被検眼の前眼部画像と作動距離検出光学系の撮像画像における変化を示す図である。
第1ユニットと第2ユニットとベースユニットの測定位置を説明する図である。
被検眼の前眼部画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
本開示の実施形態に係る自覚式検眼装置の概要について説明する。本実施形態では、自覚式検眼装置の左右方向をX方向、上下方向をY方向、前後方向(作動距離方向)をZ方向とする。符号に付されるLおよびRは、それぞれ左眼用および右眼用を示すものとする。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立または関連して利用されうる。
【0009】
本実施形態の自覚式検眼装置は、被検眼の光学特性を自覚的に測定する。例えば、眼屈折力(球面度数、円柱度数、乱視軸角度、等)、コントラスト感度、両眼視機能(斜位量、立体視機能、等)、等の少なくともいずれかを測定してもよい。
【0010】
<アライメント指標投影手段>
本実施形態の自覚式検眼装置は、アライメント指標投影手段(例えば、制御部70)を備える。例えば、アライメント指標投影手段は、被検眼にアライメント指標を投影する。例えば、アライメント指標投影手段は、被検眼に対してアライメント光を投光し、被検眼の角膜周辺にアライメント指標を形成させるアライメント指標投影光学系(例えば、アライメント光学系40)を備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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