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公開番号2024124806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032725
出願日2023-03-03
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 7/02 20060101AFI20240906BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】先端レジスト制御における補正精度を向上する。
【解決手段】シートの搬送経路において画像形成部の上流に位置し、シートに画像を形成するタイミングに合わせてシートを画像形成部に搬送するレジストレーションローラ対と、搬送経路においてレジストレーションローラ対と画像形成部との間に位置し、搬送されるシートの先端を検知する検知部と、駆動装置を制御する制御部と、を備える。制御部は、停止しているレジストレーションローラ対に上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後にレジストレーションローラ対の回転を開始してシートを画像形成部のプロセス速度Vpsより遅い範囲内でV1まで加速して搬送し、V1で搬送されるシートの先端が検知部により検知された後、シートの搬送速度をV1からV1より速いV2まで加速してから画像形成部に搬送する精度優先モードを実行可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成部と、
シートの搬送経路において前記画像形成部の上流に位置し、シートに画像を形成するタイミングに合わせてシートを前記画像形成部に搬送するレジストレーションローラ対と、
前記搬送経路において前記レジストレーションローラ対の上流に位置し、シートを前記レジストレーションローラ対に搬送する上流ローラ対と、
前記搬送経路において前記レジストレーションローラ対と前記画像形成部との間に位置し、搬送されるシートの先端を検知する検知部と、
前記レジストレーションローラ対及び前記上流ローラ対を駆動する駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
停止している前記レジストレーションローラ対に前記上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後に前記レジストレーションローラ対の回転を開始してシートを前記画像形成部のプロセス速度より遅い範囲内で第1速度まで加速して搬送し、前記第1速度で搬送されるシートの先端が前記検知部により検知された後、シートの搬送速度を前記第1速度から前記第1速度より速い第2速度まで加速してから前記画像形成部に搬送する精度優先モードを実行可能であり、
前記精度優先モードの実行時において、
前記レジストレーションローラ対の回転を開始してからシートの先端が前記検知部により検知されるまでの時間が第1時間である場合に、シートの先端が前記検知部により検知されてから搬送速度が前記第2速度に達するまでの時間を第2時間とし、
前記レジストレーションローラ対の回転を開始してからシートの先端が前記検知部により検知されるまでの時間が前記第1時間より長い第2時間である場合に、シートの先端が前記検知部により検知されてから搬送速度が前記第2速度に達するまでの時間を前記第2時間より短い第4時間とする、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第2速度は、前記プロセス速度である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
停止している前記レジストレーションローラ対に前記上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後に前記レジストレーションローラ対の回転を開始してシートを前記プロセス速度より速い第3速度まで加速して搬送し、シートの先端が前記検知部により検知された後、搬送速度を前記第3速度から前記第3速度より遅い第4速度まで減速してから前記画像形成部に搬送する速度優先モードを実行可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第4速度は、前記プロセス速度である、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記精度優先モードの実行時において、停止している前記レジストレーションローラ対に前記上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後に前記レジストレーションローラ対の回転を開始してシートを前記第1速度より遅い範囲内で前記第1速度まで加速して搬送する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
停止している前記レジストレーションローラ対に前記上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後に前記レジストレーションローラ対の回転を開始してシートを前記画像形成部のプロセス速度より速い第5速度まで加速してから前記第5速度及び前記プロセス速度より遅い第6速度まで減速して搬送し、前記第6速度で搬送されるシートの先端が前記検知部により検知された後、シートの搬送速度を前記第6速度から前記第6速度より速い第7速度まで加速してから前記画像形成部に搬送する中間モードを実行可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
装置本体と、
前記装置本体に内蔵されて前記搬送経路において前記上流ローラ対の上流に位置し、前記上流ローラ対に給送されるシートを収容するシートカセットを備え、
前記中間モードは、前記シートカセットから供給されたシートに画像が形成される場合に実行される、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記搬送経路において前記上流ローラ対の上流に位置し、前記上流ローラ対に給送されるシートを載置する手差しトレイを備え、
前記精度優先モードは、前記手差しトレイから供給されたシートに画像が形成される場合に実行される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記レジストレーションローラ対のニップ線は、前記レジストレーションローラ対の軸線方向から視て、水平線との間に形成される小さい方の角度が45度以上であるように設けられている、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成部において第1面に画像を転写されたシートを、前記第1面の反対の第2面に画像を転写させるために反転搬送する反転部と、
前記反転部により反転されたシートが前記上流ローラ対に向けて再び搬送される両面搬送路と、を備え、
前記精度優先モードは、前記両面搬送路から供給されたシートに画像が形成される場合に実行される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ファクシミリ装置、複写機、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置としては、画像形成のタイミングに合わせてレジストローラ(レジストレーションローラ)でシートを停止させるものが普及している。このような画像形成装置では、レジストローラによってシートの搬送を再開するタイミングを制御することにより、シートとその上に形成される画像との位置を合わせるようにしている。また、このような画像形成装置では、レジストローラより搬送方向下流、かつ、転写位置より搬送方向上流に配置されたシート位置検知センサ(レジスト後センサという)を有するものが知られている。この画像形成装置では、例えば、レジスト後センサを用いて、画像とシートとの相対的な位置合わせを高精度に行う制御(先端レジスト制御という)を実行することができる。
【0003】
このようなレジスト後センサを用いて先端レジスト制御を実行する画像形成装置としては、例えば、以下のものが開発されている。一例として、レジストローラの回転を再開してシートをプロセス速度で搬送し、レジスト後センサでの検知タイミングが基準より遅いか早いかを検知する。そして、検知結果に基づいてシートを加減速し、転写位置に到達する前にプロセス速度に戻す制御を行う画像形成装置が開発されている(特許文献1参照)。また、他の一例として、レジストローラにより搬送されるシートの搬送速度を、プロセス速度→第1速度(<プロセス速度)→ 第2速度(>第1速度)→プロセス速度と変速する画像形成装置が開発されている(特許文献2参照)。この画像形成装置では、レジスト後センサにより検出されたシート到達時刻に基づいて、第2速度で搬送する期間の長さを調整するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-248644号公報
特開2017-161727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では更なる高画質化の要請があり、先端レジスト制御における精度、即ち搬送方向の位置合わせはより高精度化が求められている。一方、画像形成装置の小型化の要請により、レジストローラから転写位置までの距離が短縮化されたり、手差しトレイや両面搬送経路からレジストローラへのシートの搬送経路が急な湾曲形状に設計される場合がある。従って、先端レジスト制御の高精度化が求められる一方で、ハードとしては高精度化を実現することが困難になっている。
【0006】
上述した特許文献1,2に記載の画像形成装置では、レジストローラで搬送されるときにシートをプロセス速度まで加速し、レジスト後センサによるシートの検知後にシートを減速させている。このため、レジストローラからレジスト後センサまでの距離が短くなると、その短い距離の中でプロセス速度まで加速してから減速することになり、距離に十分な余裕がある場合に比べて誤差が大きくなりやすく、シート位置の補正精度が低下する虞がある。
【0007】
換言すると、例えば、両面給送されたシートがレジスト後センサの検知結果に基づいて遅延と判断された場合に、レジストローラを増速する動作を行う。しかしながら、商業印刷機に比べて小型のオフィス機での両面搬送経路は、本体幅の制限による屈曲が大きく搬送抵抗が大きいため、搬送負荷トルクが大きくなってモータ脱調を発生する虞がある。また、レジストローラから転写位置までの短い経路内で搬送ばらつきによる数mmの遅延を賄うよう増速するには基準速度よりも大きく増速する必要があるが、上記の搬送負荷トルクが大きい給送経路の場合は増速に限度がある。従って、例えば縦搬送経路を用いた画像形成装置では、両面給送時や手差しトレイからの給送時などで、搬送負荷トルクが大きいことがある。このような経路でシートが給送される場合、レジストローラにより搬送された後のシート搬送速度の増速限界によって補正可能な先端レジスト量が小さくなり、先端レジスト制御における補正精度が低下する虞がある。
【0008】
本発明は、先端レジスト制御における補正精度を向上できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、シートに画像を形成する画像形成部と、シートの搬送経路において前記画像形成部の上流に位置し、シートに画像を形成するタイミングに合わせてシートを前記画像形成部に搬送するレジストレーションローラ対と、前記搬送経路において前記レジストレーションローラ対の上流に位置し、シートを前記レジストレーションローラ対に搬送する上流ローラ対と、前記搬送経路において前記レジストレーションローラ対と前記画像形成部との間に位置し、搬送されるシートの先端を検知する検知部と、前記レジストレーションローラ対及び前記上流ローラ対を駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、停止している前記レジストレーションローラ対に前記上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後に前記レジストレーションローラ対の回転を開始してシートを前記画像形成部のプロセス速度より遅い範囲内で第1速度まで加速して搬送し、前記第1速度で搬送されるシートの先端が前記検知部により検知された後、シートの搬送速度を前記第1速度から前記第1速度より速い第2速度まで加速してから前記画像形成部に搬送する精度優先モードを実行可能であり、前記精度優先モードの実行時において、前記レジストレーションローラ対の回転を開始してからシートの先端が前記検知部により検知されるまでの時間が第1時間である場合に、シートの先端が前記検知部により検知されてから搬送速度が前記第2速度に達するまでの時間を第2時間とし、前記レジストレーションローラ対の回転を開始してからシートの先端が前記検知部により検知されるまでの時間が前記第1時間より長い第2時間である場合に、シートの先端が前記検知部により検知されてから搬送速度が前記第2速度に達するまでの時間を前記第2時間より短い第4時間とすることを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
本発明の他の一態様は、シートに画像を形成する画像形成部と、シートの搬送経路において前記画像形成部の上流に位置し、シートに画像を形成するタイミングに合わせてシートを前記画像形成部に搬送するレジストレーションローラ対と、前記搬送経路において前記レジストレーションローラ対の上流に位置し、シートを前記レジストレーションローラ対に搬送する上流ローラ対と、前記搬送経路において前記レジストレーションローラ対と前記画像形成部との間に位置し、搬送されるシートの先端を検知する検知部と、前記レジストレーションローラ対及び前記上流ローラ対を駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、停止している前記レジストレーションローラ対に前記上流ローラ対により搬送されたシートの先端が突き当てられた後に前記レジストレーションローラ対の回転を開始してシートを前記画像形成部のプロセス速度より速い第8速度まで加速してから前記第8速度及び前記プロセス速度より遅い第9速度まで減速して搬送し、前記第9速度で搬送されるシートの先端が前記検知部により検知された後、シートの搬送速度を前記第9速度から前記第9速度より速い第10速度まで加速してから前記画像形成部に搬送する中間モードを実行可能であり、前記中間モードの実行時において、前記レジストレーションローラ対の回転を開始してからシートの先端が前記検知部により検知されるまでの時間が第5時間である場合に、シートの先端が前記検知部により検知されてから搬送速度が前記第10速度に達するまでの時間を第6時間とし、前記レジストレーションローラ対の回転を開始してからシートの先端が前記検知部により検知されるまでの時間が前記第5時間より長い第7時間である場合に、シートの先端が前記検知部により検知されてから搬送速度が前記第10速度に達するまでの時間を前記第6時間より短い第8時間とすることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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