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公開番号
2024124018
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031898
出願日
2023-03-02
発明の名称
オゾンを用いた空気処理機
出願人
スタンレー電気株式会社
,
国立大学法人埼玉大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61L
9/015 20060101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】筐体内を通過する空気の風量を大きく下げることなく、筐体内に吸い込んだ空気中のアレルゲンやウイルス等を、高濃度オゾンに曝露する時間を長くすることで、アレルゲンやウイルス等を効率よく無害化することが可能な空気処理機を提供する。
【解決手段】本発明に係る空気処理機は、第一方向に延伸する第一領域と、前記第一方向と異なる第二方向に延伸して第一領域と連通する連通部を含む第二領域と、を有する筐体と、前記第一領域に設けられ、オゾンを生成するエキシマランプと、前記第一領域に設けられる吸入口と、前記第二領域に設けられる排出口と、前記筐体内の前記排出口に接続され前記第2方向に備えられた排出管と、前記排出口に配されるファンとを備え、前記筐体の前記第二領域は円筒状であり、前記連通部は、前記円筒状の外周に沿って延伸して形成された側壁部を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一方向に延伸する第一領域と、前記第一方向と異なる第二方向に延伸して前記第一領域と連通する連通部を含む第二領域と、を有する筐体と、
前記第一領域に設けられ、オゾンを生成するエキシマランプと、
前記第一領域に設けられる吸入口と、
前記第二領域に設けられる排出口と、
前記筐体内の前記排出口に接続され前記第二方向に備えられた排出管と、
前記排出口に配されるファンと
を備え、
前記筐体の前記第二領域は円筒状であり、
前記連通部は、前記円筒状の外周に沿って延伸して形成された側壁部を有する
空気処理機。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記排出管は、前記排出口と対向する方向に狭くなるテーパ部分を有する
請求項1に記載の空気処理機。
【請求項3】
前記吸入口及び前記排出管にオゾン除去フィルタを有する
請求項1に記載の空気処理機。
【請求項4】
空気を処理する際に前記第一領域及び前記第二領域における実質的なオゾン濃度は、10ppm以上5000ppm以下である
請求項1に記載の空気処理機。
【請求項5】
前記排出管の前記テーパ部分の先端の開口径は、前記第二領域の直径よりも、1/5~2/5倍である
請求項2に記載の空気処理機。
【請求項6】
前記排出管の前記テーパ部分の先端の開口径は、前記第二領域の直径よりも、1/4~3/10倍である
請求項2に記載の空気処理機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾンを用いた空気処理機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、オゾンを用いた様々な脱臭装置や殺菌装置等の空気処理機が開発されている。このような装置として、例えば、中空円筒体の装置本体に臭気管から接線方向に臭気流れを送り込み、円筒体内で旋回するその臭気流れにオゾン噴霧ノズルからオゾン噴霧流れを噴霧して殺菌、脱臭する第1脱臭手段と、脱臭された臭気流に残存する臭気に含まれる有機臭、無機臭を噴霧された水分ガスと共に接触材に接触させて液化し残留臭気を脱臭する第2脱臭手段と、脱臭された気流を排出する排出筒を備えて成るオゾン脱臭装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、前後方向に延びる空間を形成する空間形成部と、空間に設けられ、紫外線を放射する殺菌灯と、空間が前後方向に複数の区画室に分割されるように、その空間を仕切る複数の隔壁部と、を備え、空間形成部は、前端部および後端部を有し、前端部には吸気口が設けられ、後端部には排気口が設けられ、複数の隔壁部の各々には、空気が通過する通過口が形成されており、複数の隔壁部における通過口の各々は、吸気口から排気口に向かう空気の流れが蛇行するように配置されている殺菌装置が知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-161801号公報
特開2022-031590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の装置では、円筒体内で旋回する臭気(空気)に対してオゾン噴霧ノズルからオゾンを上から噴霧しているため、旋回流が阻害されてしまい、十分な時間オゾンと処理気体を接触させることができず、オゾンによる処理が不十分なまま処理気体を装置外へ放出する恐れがある。また、特許文献2の装置では、取り込んだ空気のオゾンとの接触時間を長くすることはできるが、空気の流量を多くするのが困難であるため、十分な処理速度を得ることができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、筐体内を通過する空気の風量を大きく下げることなく、筐体内に吸い込んだ空気中のアレルゲンやウイルス等を、高濃度オゾンに曝露する時間を長くすることで、アレルゲンやウイルス等を効率よく無害化することが可能な空気処理機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る空気処理機は、第一方向に延伸する第一領域と、前記第一方向と異なる第二方向に延伸して前記第一領域と連通する連通部を含む第二領域と、を有する筐体と、
前記第一領域に設けられ、オゾンを生成するエキシマランプと、
前記第一領域に設けられる吸入口と、
前記第二領域に設けられる排出口と、
前記筐体内の前記排出口に接続され前記第二方向に備えられた排出管と、
前記排出口に配されるファンと
を備え、
前記筐体の前記第二領域は円筒状であり、
前記連通部は、前記円筒状の外周に沿って延伸して形成された側壁部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、筐体内を通過する空気の風量を大きく下げることなく、筐体内に吸い込んだ空気中のアレルゲンやウイルス等を、高濃度オゾンに曝露する時間を長くすることで、アレルゲンやウイルス等を効率よく無害化することが可能な空気処理機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る空気処理機の構成例を示す斜視図である。
図1に示す空気処理機の第一領域の縦断面図である。
図1に示す空気処理機の第一領域及び第二領域の横断面図である。
図1に示す空気処理機の第二領域の縦断面図である。
本発明に係る空気処理機の第二領域の他の実施形態を示す縦断面図である。
本発明に係る空気処理機の第二領域の他の実施形態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る空気処理機の好適な実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本発明に係る空気処理機は、オゾンを用いた空気処理機であり、空気中のアレルゲン(特に花粉アレルゲン)や悪臭を無害化することが可能である。特に、花粉アレルゲンは、1.1μm以下の粒子に多く存在し、本発明に係る空気処理機は、このような花粉アレルゲンの粒子を効果的に無害化することが可能である。
図1は、本発明に係る空気処理機の構成例を示す斜視図、図2は、図1に示す空気処理機の第一領域の縦断面図、図3は、図1に示す空気処理機の第一領域及び第二領域の横断面図、図4は、図1に示す空気処理機の第二領域の縦断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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