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公開番号
2024121810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2024025583
出願日
2024-02-22
発明の名称
キナクリドン固溶体顔料、顔料分散液、キナクリドン固溶体顔料の製造方法、顔料分散液の製造方法、及びインク
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09B
48/00 20060101AFI20240830BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】従来よりも発色が鮮明なキナクリドン固溶体顔料を提供する。
【解決手段】無置換キナクリドン及び2,9-ジアルキルキナクリドンを含む少なくとも2種類のキナクリドン系顔料で構成されるキナクリドン固溶体顔料である。X線回折法による、回折角2θ=5.9±0.2°の回折ピーク強度をT1、及び回折角2θ=6.4±0.2°の回折ピーク強度をT2としたとき、T2/(T1+T2)≦0.13であることを特徴とするキナクリドン固溶体顔料である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
無置換キナクリドン及び2,9-ジアルキルキナクリドンを含む少なくとも2種類のキナクリドン系顔料で構成されるキナクリドン固溶体顔料であって、
X線回折法による、回折角2θ=5.9±0.2°の回折ピーク強度をT1、及び回折角2θ=6.4±0.2°の回折ピーク強度をT2としたとき、T2/(T1+T2)≦0.13であることを特徴とするキナクリドン固溶体顔料。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記無置換キナクリドンと前記2,9-ジアルキルキナクリドンとの質量割合が、80:20~60:40である請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料。
【請求項3】
前記キナクリドン固溶体顔料の算術平均粒子径(体積平均値)が90nm以上140nm以下である請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料。
【請求項4】
前記キナクリドン固溶体顔料のアスペクト比(長軸粒径/短軸粒径)が1.1以上1.7以下である請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料。
【請求項5】
インクジェット用のインクに用いられる請求項1に記載のキナクリドン固溶体顔料。
【請求項6】
分散媒体、及び前記分散媒体に分散されている顔料を含有する顔料分散液であって、
前記顔料が、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキナクリドン固溶体顔料であることを特徴とする顔料分散液。
【請求項7】
無置換キナクリドン及び2,9-ジアルキルキナクリドンを含む少なくとも2種類のキナクリドン系顔料、水溶性無機塩、並びに水溶性有機溶剤を含む混合物を、混練装置で混練することによって、キナクリドン固溶体顔料を含有する顔料混練物を得る混練工程を含むキナクリドン固溶体顔料の製造方法であって、
前記混練工程で、前記キナクリドン系顔料の単位質量(kg)当たり15kWh/kg以上の混練エネルギーで前記混合物を混練することを特徴とするキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項8】
前記混練工程で、前記混練装置の設定温度を100℃以上として前記混合物を混練する請求項7に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項9】
前記混練工程で、前記混練装置の前記設定温度が100℃以上であり、かつ、混練過程にある混練物の温度が100℃以上となる条件で前記混合物を混練する請求項8に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
【請求項10】
前記混練工程で得られた前記キナクリドン固溶体顔料及び水を含有する液体組成物を、前記混練工程における前記混練装置の設定温度以下の温度で加熱して水分を蒸発させ、前記液体組成物の水分量を調整する水分調整工程をさらに含む、請求項7に記載のキナクリドン固溶体顔料の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キナクリドン固溶体顔料、顔料分散液、キナクリドン固溶体顔料の製造方法、顔料分散液の製造方法、及びインクに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
普通紙などを記録媒体として用いるビジネス文書や光沢紙などを記録媒体として用いる写真画像の記録を行うことに、インクジェット記録方法が利用されている。インクジェット記録方法により記録する際に使用する色材として、顔料を用いることが近年では主流となってきている。
【0003】
マゼンタ顔料としては、従来からC.I.ピグメントレッド122などのキナクリドン系顔料が一般的に使用されている。一方、近年では、上記キナクリドン系顔料よりも発色性に優れた、キナクリドン固溶体顔料(キナクリドン混晶顔料とも称される。)を使用することが提案されている(例えば特許文献1乃至3参照)。それに伴い、キナクリドン固溶体顔料の製造方法も提案されている(例えば特許文献4参照)。
【0004】
また、顔料を用いる色材において、発色性向上の観点から、微細化された顔料を用いる場合がある。顔料を微細化する方法は数多く存在するが、顔料と研磨剤である塩と有機溶剤を混合させた後、混合物に荷重をかけて圧縮しつつ混練するソルトミリング法などが提案されている(例えば特許文献5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-281930号公報
特表2013-528668号公報
国際公開第2019/202939号
特開2000-38521号公報
特開2003-089756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
キナクリドン固溶体顔料の色相及び発色性は、キナクリドン固溶体顔料の構成成分だけではなく、キナクリドン固溶体顔料の結晶構造によって大きく変化することがわかっている。しかし、キナクリドン固溶体顔料の色相及び発色性と、結晶構造との関係性は、未だに明確になっていないことから、キナクリドン固溶体顔料が持つ発色性を十分に表現することはできていない。そのため、キナクリドン固溶体顔料については、未だ改良が望まれている。
【0007】
したがって、本発明の目的は、従来よりも発色が鮮明なキナクリドン固溶体顔料、前記キナクリドン固溶体顔料を用いた顔料分散液、及びインクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、従来よりも発色が鮮明なキナクリドン固溶体顔料を製造するためのキナクリドン固溶体顔料の製造方法、及び前記キナクリドン固溶体顔料の製造方法を用いた顔料分散液の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明の一態様によれば、無置換キナクリドン及び2,9-ジアルキルキナクリドンを含む少なくとも2種類のキナクリドン系顔料で構成されるキナクリドン固溶体顔料であって、X線回折法による、回折角2θ=5.9±0.2°の回折ピーク強度をT1、及び回折角2θ=6.4±0.2°の回折ピーク強度をT2としたとき、T2/(T1+T2)≦0.13であることを特徴とするキナクリドン固溶体顔料が提供される。
【0009】
また、本発明の別の態様によれば、分散媒体、及び前記分散媒体に分散されている顔料を含有する顔料分散液であって、前記顔料が、上記のキナクリドン固溶体顔料であることを特徴とする顔料分散液が提供される。
【0010】
また、本発明の別の態様によれば、無置換キナクリドン及び2,9-ジアルキルキナクリドンを含む少なくとも2種類のキナクリドン系顔料、水溶性無機塩、並びに水溶性有機溶剤を含む混合物を、混練装置で混練することによって、キナクリドン固溶体顔料を含有する顔料混練物を得る混練工程を含むキナクリドン固溶体顔料の製造方法であって、前記混練工程で、前記キナクリドン系顔料の単位質量(kg)当たり15kWh/kg以上の混練エネルギーで前記混合物を混練することを特徴とするキナクリドン固溶体顔料の製造方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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