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公開番号
2024121591
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028771
出願日
2023-02-27
発明の名称
排水処理装置及び排水処理装置の製造方法、並びに、排水処理方法
出願人
国立大学法人京都大学
,
前澤工業株式会社
代理人
弁理士法人谷川国際特許事務所
主分類
C02F
1/44 20230101AFI20240830BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】本発明は、FO膜を用いた排水の処理を効率的に実行することができる排水処理装置を提供する。
【解決手段】排水処理システム10は排水FSが貯留されている排水貯留槽12を備え、排水貯留槽12内の排水FSには排水処理装置であるFO膜エレメント20を格納するFO膜モジュール13が浸漬され、FO膜エレメント20は複数のFO膜エレメントパーツ22からなり、複数のFO膜エレメントパーツ22は接続され、一本道の駆動溶液DSの流路が形成され、隣接する2つのFO膜エレメントパーツ22は所定の間隙を有する離間部25を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
夾雑物、溶解性有機物及び水分を含む排水、並びに、前記排水の溶質濃度よりも高い溶質濃度の駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第1の流入側端部及び前記第1の流入側端部から流入した排水又は駆動溶液を排出する第1の排出側端部を有する第1の正浸透膜部材と、
前記排水及び前記駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第2の流入側端部を有する第2の正浸透膜部材と、を備える排水処理装置であって、
前記第1の正浸透膜部材及び前記第2の正浸透膜部材は所定の間隙を有し、前記第1の排出側端部及び前記第2の流入側端部は接続されていることを特徴とする排水処理装置。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記排水処理装置は、
前記排水及び前記駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第3の流入側端部を有する第3の正浸透膜部材と、をさらに備え、
前記第2の正浸透膜部材は前記第2の流入側端部から流入した排水又は駆動溶液を排出する第2の排出側端部を有し、
前記第2の正浸透膜部材及び前記第3の正浸透膜部材は所定の間隙を有し、前記第2の排出側端部及び前記第3の流入側端部は接続されていることを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
【請求項3】
前記第1の流入側端部は前記排水又は前記駆動溶液を前記第1の正浸透膜部材に供給する供給部を有することを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
【請求項4】
前記供給部に供給される排水又は駆動溶液から気泡を分離除去する脱気手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の排水処理装置。
【請求項5】
前記第3の正浸透膜部材は前記第3の流入側端部から流入した排水又は駆動溶液を排出する第3の排出側端部を有することを特徴とする請求項2記載の排水処理装置。
【請求項6】
前記第3の排出側端部は前記排水に含まれる水分及び前記駆動溶液が混合された集水溶液を集水する集水部を有することを特徴とする請求項5記載の排水処理装置。
【請求項7】
前記第1の流入側端部、前記第1の排出側端部及び前記第2の流入側端部は複数の開口を有することを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
【請求項8】
前記第2の排出側端部及び前記第3の流入側端部は複数の開口を有することを特徴とする請求項2記載の排水処理装置。
【請求項9】
前記第3の排出側端部は複数の開口を有することを特徴とする請求項6記載の排水処理装置。
【請求項10】
前記第1の正浸透膜部材は前記第1の正浸透膜部材が有する正浸透膜を支持する第1の支持部材を有し、前記第2の正浸透膜部材は前記第2の正浸透膜部材が有する正浸透膜を支持する第2の支持部材を有することを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は排水処理装置及び排水処理装置の製造方法、並びに、排水処理方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、排水FS(Feed Solution)に溶解している溶解性有機物や排水FSに分散されている夾雑物を排水FSから分離除去する排水処理が実行されるときに用いられるFO(Forward Osmosis)膜が知られている(例えば、特許文献1参照。)。FO膜は2種類の溶質濃度の異なる水溶液、例えば、所定の溶質濃度の排水FS及び排水FSの溶質濃度よりも高い溶質濃度を有する海水等の駆動溶液DS(Draw Solution)の間に介在すると、排水FSに含まれる水分を駆動溶液DSに透過するとともに、排水FSに含まれる夾雑物及び溶解性有機物を捕捉し、排水FSを濃縮する。
【0003】
特許文献1のFO膜エレメントはFO膜及びFO膜に囲まれた駆動溶液DSの流路を備え、流路の一端は駆動溶液DSをFO膜エレメントに供給する供給部を有し、流路の他端は駆動溶液DSと、排水FSに含まれていた水分であってFO膜を透過した水分とからなる集水溶液CSを集水する集水部を有する。流路は駆動溶液DSが供給部から集水部に向かう一本道であり、排水FSに含まれる水分がFO膜を透過する領域を確保するために、FO膜エレメント内部において蛇行し、隙間なく形成されている。
【0004】
ところで、FO膜エレメントは実際の排水処理設備において、一定の排水FSの量が確保される場合、複数のFO膜エレメントが等間隔に連結された一体型FO膜エレメント(図6)が用いられる。図6の一体型FO膜エレメント60において、FO膜エレメント61,62は隣接し、FO膜エレメント61はFO膜63,64を有し、FO膜エレメント62はFO膜65,66を有し、FO膜64及びFO膜65が対向している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-185522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、一体型FO膜エレメント60をコンパクトにするために、FO膜エレメント61,62は近接して配置される。これにより、FO膜エレメント61,62の間の排水FSは流動性を喪失し、FO膜64及びFO膜65の間で停滞する。FO膜64及びFO膜65の間で停滞している排水FSの水分がFO膜64又はFO膜65を透過し、FO膜64及びFO膜65の間で停滞している排水FSが濃縮されると、次第に排水FSの溶質濃度及び駆動溶液DSの溶質濃度の濃度差は縮小し、FO膜64,65に生じる浸透圧は低下するので、効率的に排水FSを濃縮することができないという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、効率的に排水FSを濃縮することができる排水処理装置及び排水処理装置の製造方法、並びに、排水処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の排水処理装置は、夾雑物、溶解性有機物及び水分を含む排水、並びに、前記排水の溶質濃度よりも高い溶質濃度の駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第1の流入側端部及び前記第1の流入側端部から流入した排水又は駆動溶液を排出する第1の排出側端部を有する第1の正浸透膜部材と、前記排水及び前記駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第2の流入側端部を有する第2の正浸透膜部材と、を備える排水処理装置であって、前記第1の正浸透膜部材及び前記第2の正浸透膜部材は所定の間隙を有し、前記第1の排出側端部及び前記第2の流入側端部は接続されていることを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の排水処理装置の製造方法は、夾雑物、溶解性有機物及び水分を含む排水、並びに、前記排水の溶質濃度よりも高い溶質濃度の駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第1の流入側端部及び前記第1の流入側端部から流入した排水又は駆動溶液を排出する第1の排出側端部を有する第1の正浸透膜部材と、前記排水及び前記駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第2の流入側端部を有する第2の正浸透膜部材と、を備える排水処理装置の製造方法において、前記第1の正浸透膜部材及び前記第2の正浸透膜部材が所定の間隙に基づいて配置される配置ステップと、前記第1の排出側端部及び前記第2の流入側端部を接続する接続ステップとを有することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の排水処理方法は、夾雑物、溶解性有機物及び水分を含む排水、並びに、前記排水の溶質濃度よりも高い溶質濃度の駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第1の流入側端部及び前記第1の流入側端部から流入した排水又は駆動溶液を排出する第1の排出側端部を有する第1の正浸透膜部材と、前記排水及び前記駆動溶液の間に配設される正浸透膜を有するとともに、前記排水又は前記駆動溶液が流入する第2の流入側端部を有する第2の正浸透膜部材と、を備え、前記第1の正浸透膜部材及び前記第2の正浸透膜部材が所定の間隙を有する排水処理装置によって実行される排水処理方法において、前記第1の正浸透膜部材が有する正浸透膜及び前記第2の正浸透膜部材が有する正浸透膜が前記排水に含まれる水分を透過する透過ステップと、前記排水に含まれる水分が前記第1の正浸透膜部材が有する正浸透膜及び前記第2の正浸透膜部材が有する正浸透膜を透過したとき、前記所定の間隙に位置する前記排水が前記第1の正浸透膜部材が有する正浸透膜及び前記第2の正浸透膜部材が有する正浸透膜に移動する移動ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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