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公開番号
2024157723
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072250
出願日
2023-04-26
発明の名称
液体クロマトグラフィー用分離剤、液体クロマトグラフィー用分離カラム及び生体高分子の分離方法
出願人
信和化工株式会社
,
国立大学法人京都大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01J
20/281 20060101AFI20241031BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】生体高分子をできるだけ変性させずに、糖鎖の有無及び/又は糖鎖に含まれる糖の種類若しくは化学構造に基づいて前記生体高分子を分離することができる液体クロマトグラフィー用分離剤を提供する。
【解決手段】担体と吸着剤とを含有し、糖鎖の有無及び/又は糖鎖に含まれる糖の種類若しくは化学構造により生体高分子を分離する液体クロマトグラフィー用分離剤であって、前記担体がシリカゲルを含有し、前記吸着剤が6-カルボキシピリジン-3-ボロン酸又はその誘導体であることを特徴とする液体クロマトグラフィー用分離剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
糖鎖の有無、糖鎖の立体構造及び/又は前記糖鎖に含まれる糖の種類により生体高分子を分離する液体クロマトグラフィー用分離剤であって、
担体と吸着剤とを含有し、
前記担体がシリカゲルを含有し、
前記吸着剤が6-カルボキシピリジン-3-ボロン酸又はその誘導体
であることを特徴とする液体クロマトグラフィー用分離剤。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記担体と前記吸着剤との間に配置されて、これらを接続する接続ユニットをさらに備え、
前記接続ユニットがスペーサ部を含有するものである、請求項1に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項3】
前記スペーサ部がPEG由来の構成単位を含むものである、請求項2に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項4】
前記PEGの分子量が100以上3000以下の範囲である、請求項3に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項5】
前記接続ユニットが、表面に複数の前記吸着剤を結合可能な足場部を備える、請求項2に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項6】
前記足場部がPEI由来の構成単位を含むものである、請求項5に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項7】
前記PEIの分子量が100以上15,000以下の範囲である、請求項6記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項8】
前記接続ユニットがスペーサ部と足場部とを備え、
前記スペーサ部が前記足場部よりも前記担体側に配置されている、請求項2に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項9】
前記シリカゲルの形態が粒子状、破砕状又はモノリス状である請求項1に記載の液体クロマトグラフィー用分離剤。
【請求項10】
請求項1~8のいずれかに記載の液体クロマトグラフィー用分離剤を備えた液体クロマトグラフィー用分離カラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体高分子を分離分析または分離精製するための液体クロマトグラフィー用分離剤ならびに分離カラム、およびこれらを用いた生体高分子の分離方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
たんぱく質等の生体高分子の研究・開発、また、医薬品等への産業利用においては、その分離・精製手法として液体クロマトグラフィー法が用いられる。
【0003】
液体クロマトグラフィー法では、分離対象物である生体高分子の特性を識別する認識サイトを導入した吸着剤を分離剤として利用する。具体的には、前記分離剤を充填した分離カラムに、生体高分子を溶媒とともに導入し、各生体高分子の前記吸着剤への吸着力の差異に基づいて生体高分子を分離する。
【0004】
ところで、近年の研究から、たんぱく質の機能は、アミノ酸主鎖によって決まるたんぱく質の種類のみならず、翻訳後修飾と呼ばれるたんぱく質への化学修飾により変化することが解明されつつあり、同一の化学修飾がされたたんぱく質の分離精製が求められている。
【0005】
翻訳後修飾と呼ばれるたんぱく質の化学修飾の種類としては、アシル化、アセチル化、アルキル化、ジメチル化、ビオチニル化、ホルミル化、カルボキシル化、グルタミル化、糖化、グリシル化、ヒドロキシル化、ヨウ素化、イソプレニル化、リポイル化、プレニル化、ミリストイル化、ファルネシル化、ゲラニルゲラニル化、ADPリボシル化、アデニリル化、酸化還元、ポリエチレングリコール化、ホスホパンテテイニル化、リン酸化、ラセミ化、チロシン硫酸化、セレノイル化等、非常に多くの種類が知られている。
【0006】
特に、抗体医薬品として使用される免疫グロブリン等のたんぱく質は、結合している糖とその重合体(以後、これらを糖鎖と称する)の種類により、薬効や副作用などが異なることが知られている。それにも関わらず、糖鎖の種類に基づいてたんぱく質を分離精製することは困難であり、医薬品として用いられるたんぱく質でさえ、異なる糖鎖を含むたんぱく質混合物として用いられている。
【0007】
そこで、たんぱく質を糖鎖の種類により分離精製する方法が求められている。
また、たんぱく質は、糸まり状の立体構造を持つ高分子であり、その立体構造と前述したような翻訳後修飾等が複合的に関与して、その本来の機能を発揮することができるものである。そのため、たんぱく質本来の機能を直接解析するためには、たんぱく質を分解等しないことはもちろん、その立体構造を維持したまま分離精製を行うことが求められる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
「植物におけるホウ酸輸送の分子機構と制御」、田中真幸ら著、生化学 第82巻 第5号,pp.367―377,2010
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
たんぱく質の立体構造をできるだけ維持したままで分離精製を行うには、移動相として、有機溶媒をほとんど含まない水系のものを使用する必要がある。移動相に含まれる有機溶媒は、たんぱく質を変性させて、その立体構造を破壊してしまう可能性があるからである。
【0010】
このような条件下で糖を分離することができる吸着剤として、本発明者らはボロン酸を用いることを考えた。ボロン酸は、たんぱく質の分離剤としての実績はないものの、水系の移動相を用いて、さらにレクチンよりも広いpH範囲で安定して糖を分離することが考えられるからである(非特許文献1)。
(【0011】以降は省略されています)
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