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公開番号2024121577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028742
出願日2023-02-27
発明の名称防火安全ガラス窓
出願人日本電気硝子株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20240830BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】火災等が発生した場合であっても、加熱側で発生した火炎を遮るとともに、液化した樹脂製中間膜が非加熱側に漏れ出て、火炎が広がるのを防止することができる防火安全ガラス窓を提供する。
【解決手段】上枠部21、下枠部22、及び一対の側枠部23・23を有する矩形枠状の窓枠2と、複数のガラス板31、及び複数のガラス板31の間に形成された樹脂製中間膜32からなり、窓枠2の内側に嵌め込まれた防火安全ガラス板3と、上枠部21、下枠部22、及び一対の側枠部23・23の少なくとも1つの枠材に設けられ、当該枠材の側面を開口する第2開口孔25とを備える防火安全ガラス窓1であって、第2開口孔25に着脱可能に嵌め込まれる封止材71と、封止材71を覆うように配置されるカバー部材72とを備え、カバー部材72は、板状の金属部材からなり、封止材71と一体的に固定され、且つ第2開口孔25の両側にて窓枠2と固定されてなる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上枠部、下枠部、及び一対の側枠部を有する矩形枠状の窓枠と、
複数のガラス板、及び前記複数のガラス板の間に形成された樹脂製中間膜からなり、前記窓枠の内側に嵌め込まれた防火安全ガラス板と、
前記上枠部、下枠部、及び一対の側枠部の少なくとも1つの枠材に設けられ、当該枠材の側面を開口する排出孔とを備える防火安全ガラス窓であって、
前記排出孔に着脱可能に嵌め込まれる封止材と、
前記封止材を覆うように配置されるカバー部材とを備え、
前記カバー部材は、
板状の金属部材からなり、
前記封止材と一体的に固定されてなるとともに、
前記排出孔の両側にて前記窓枠と固定されてなる、
ことを特徴とする防火安全ガラス窓。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記カバー部材は、厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
前記封止材は、前記貫通孔と同軸上に貫通する雌螺孔を有し、
前記カバー部材と前記封止材とは、
前記貫通孔に挿入され、且つ前記雌螺孔と螺合する締結部材によって一体的に固定され、
前記貫通孔の内径は、
前記締結部材における、前記貫通孔に挿入される領域の外径に比べて大きい、
ことを特徴とする、請求項1に記載の防火安全ガラス窓。
【請求項3】
前記排出孔は、
前記窓枠の枠材における外側から内側に向かって、開口面積が徐々に縮小するテーパ状に形成され、
前記封止材は、
前記排出孔の形状に沿ったテーパ状に形成される、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の防火安全ガラス窓。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防火安全ガラス窓に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、百貨店等の商業施設や、市役所等の公共施設、或いはオフィスビルなどの大型建築物において、当該大型建築物の開口部を塞ぐ防火安全ガラス窓が知られている。
この種の防火安全ガラス窓においては、火災時における火炎や煙を遮断して延焼を最大限に食い止める防火戸としての機能と、平常時に衝撃を受けて破損した場合であっても破片が飛散せず貫通孔を生じない安全ガラスとしての機能とを兼ね備えている必要があり、国土交通省から特定防火設備として認定されたものを用いるのが一般的である。
なお、特定防火設備とは、建築基準法施行令第112条第1項に規定されており、通常の火災による火炎に晒された場合に、加熱開始後1時間、加熱面以外の面に火炎を出さない性能を有するものであり、国土交通省から指定された評価試験機関による試験に合格した防火設備である。
【0003】
このような防火安全ガラス窓の一例として、例えば特許文献1においては、矩形枠状に形成された窓枠と、樹脂層(樹脂製中間膜)を介在して積層された第1板ガラス及び第2板ガラス(複数のガラス板)からなり、外縁に沿って当該窓枠に嵌め込まれた合わせガラス(防火安全ガラス板)とを備える防火窓(防火安全ガラス窓)が開示されている。
【0004】
上記防火安全ガラス窓においては、防火安全ガラス板の下端と、窓枠の下枠(下枠部)に設けられる溝部との間に、複数(例えば2個)のセッティングブロックが設けられており、防火安全ガラス板は、これら複数のセッティングブロックによって支持されている。
また、窓枠の下枠部には、上記溝部の底面を貫通する複数の内周壁貫通孔(第1開口孔)と、当該下枠部の側面を貫通する第1側壁貫通孔及び第2側壁貫通孔(複数の第2開口孔)とが設けられている。
なお、上記複数の第1開口孔は、セッティングブロックの直下を避けた所定の位置に、各々配置されている。
【0005】
そして、例えば火災等による加熱によって樹脂製中間膜が液化し、防火安全ガラス板から上記下枠部の溝部へと漏れ出した場合、液化した樹脂製中間膜(以下、適宜「液化中間膜」と記載する)は、複数の第1開口孔を介して下枠部の内部に漏れ出し、その後、複数の第2開口孔(排出孔)を介して窓枠の外部へと排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-2480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、例えば火災等による加熱によって樹脂製中間膜が液化し、防火安全ガラス板から下枠部の内部に漏れ出した場合、火災が発生している側(以下、適宜「加熱側」と記載する)においては、複数の第2開口孔(排出孔)を介して、液化中間膜を直ちに窓枠の外部へと排出する一方、火災が発生していない側(以下、適宜「非加熱側」と記載する)においては、複数の第2開口孔(排出孔)を介して、液化中間膜が窓枠の外部に排出されるのを防止する必要がある。
これは、液化中間膜が一般的に引火し易く、当該液化中間膜が非加熱側に排出されることにより火災が噴出し、当該非加熱側にまで延焼が広がるのを防止するためである。
【0008】
このようなことから、窓枠の下枠部に設けられる複数の第2開口孔(排出孔)については、平常時においては確実に封止された状態とする一方、火災等が発生した場合においては、加熱側に位置する第2排出孔に限って、直ちに開封された状態とすることが好ましい。
前記特許文献1においては、第2実施形態及び第3実施形態において、特に、金属製のプレート部材(第1金属プレート部材及び第2金属プレート部材)によって、上記複数の第2開口孔(排出孔)を塞ぐこととし、火災時においては、各プレート部材に熱膨張が生じることにより、所定の第2開口孔(排出孔)が開放される構成が開示されている。
【0009】
しかしながら、前記特許文献1における第2実施形態及び第3実施形態において、第2開口部(排出孔)は、単にプレート部材によって塞がれているだけであるため、密閉性が比較的低く、火災等が発生した場合において、プレート部材と第2開口部(排出孔)との間の隙間を介して、非加熱側に液化中間膜が流入する虞があり、防火安全ガラス窓の防火性能として十分ではなかった。
【0010】
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば火災等が発生した場合であっても、加熱側で発生した火炎を遮るとともに、液化した樹脂製中間膜が非加熱側に漏れ出て、火炎が広がるのを防止することができる防火安全ガラス窓を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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