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公開番号2024121179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028140
出願日2023-02-27
発明の名称リレー光学系、およびプロジェクター
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 13/16 20060101AFI20240830BHJP(光学)
要約【課題】光学特性が良好でコンパクトなリレー光学系を提供すること。
【解決手段】リレー光学系は、拡大側結像面と、拡大側結像面を縮小した縮小側結像面とを結ぶ。リレー光学系は、拡大側から縮小側に向かって光線が通過する順に、複数のレンズで構成された正のパワーを有する第1レンズ群、絞りと少なくとも1枚の負レンズとを含む負のパワーを有する第2レンズ群、および複数のレンズで構成された正のパワーを有する第3レンズ群を備える。第1レンズ群のレンズ枚数と第3レンズ群のレンズ枚数とは、同じ枚数である。拡大側から縮小側に向かって配列された第1レンズ群の複数のレンズの各レンズパワーの配列は、縮小側から拡大に向かって配列された第3レンズ群の複数のレンズの各レンズパワーの配列と同じである。リレー光学系の拡大側および縮小側は、それぞれ、テレセントリックである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
拡大側結像面と、前記拡大側結像面を縮小した縮小側結像面とを結ぶリレー光学系において、
拡大側から縮小側に向かって光線が通過する順に、複数のレンズで構成された正のパワーを有する第1レンズ群、絞りと少なくとも1枚の負レンズとを含む負のパワーを有する第2レンズ群、および複数のレンズで構成された正のパワーを有する第3レンズ群を備え、
前記第1レンズ群のレンズ枚数と前記第3レンズ群のレンズ枚数とは、同じ枚数であり、
前記拡大側から前記縮小側に向かって配列された前記第1レンズ群の前記複数のレンズの各レンズパワーの配列は、前記縮小側から前記拡大に向かって配列された前記第3レンズ群の前記複数のレンズの各レンズパワーの配列と同じであり、
前記拡大側および前記縮小側は、それぞれ、テレセントリックであることを特徴とするリレー光学系。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1レンズ群は、前記拡大側から前記縮小側に向かって順に、2枚の正レンズ、接合レンズを有し、
前記第3レンズ群は、前記縮小側から前記拡大側に向かって順に、2枚の正レンズ、接合レンズを有することを特徴とする請求項1に記載のリレー光学系。
【請求項3】
前記第1レンズ群、前記第2レンズ群および前記第3レンズ群のレンズのうち、最も有効径が小さいレンズは、非球面形状を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のリレー光学系。
【請求項4】
前記第2レンズ群は、前記絞りと1枚の前記負レンズとからなることを特徴とする請求項1に記載のリレー光学系。
【請求項5】
前記リレー光学系において、最も大きな空気間隔をL1とし、最も大きな空気間隔に隣接している、レンズと前記拡大側結像面および前記縮小側結像面の一方の結像面とのうち有効直径が小さいほうの有効直径をD1とし、2番目に大きな空気間隔をL2とし、2番目に大きな空気間隔に隣接している、レンズと前記拡大側結像面および前記縮小側結像面の他方の結像面とのうち有効直径が小さいほうの有効直径をD2とした場合、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のリレー光学系。
D1<L1
D2<L2
【請求項6】
前記リレー光学系において、最も大きな空気間隔をL1とし、最も大きな空気間隔に隣接している、レンズと前記拡大側結像面および前記縮小側結像面の一方の結像面とのうち有効直径が小さいほうの有効直径をD1とし、2番目に大きな空気間隔をL2とし、2番目に大きな空気間隔に隣接している、2つのレンズのうち有効直径が小さいほうの有効直径をD2とした場合、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のリレー光学系。
D1<L1
D2<L2
【請求項7】
前記最も大きな空気間隔に配置された第1平面ミラーと、前記2番目に大きな空気間隔に配置された第2平面ミラーと、を備え、
前記最も大きな空気間隔は、前記拡大側結像面および前記第1レンズ群の間設けられ、
前記2番目に大きな空気間隔は、前記第3レンズ群および前記縮小側結像面の間に設けられることを特徴とする請求項5に記載のリレー光学系。
【請求項8】
前記最も大きな空気間隔に配置された第1平面ミラーと、前記2番目に大きな空気間隔に配置された第2平面ミラーと、を備え、
前記最も大きな空気間隔は、前記拡大側結像面および前記第1レンズ群の間設けられ、
前記2番目に大きな空気間隔は、前記第1レンズ群の内部に設けられることを特徴とする請求項6に記載のリレー光学系。
【請求項9】
前記第1平面ミラーおよび前記第2平面ミラーは、それぞれ、光線を屈曲させ、
前記拡大側結像面の光軸と前記縮小側結像面の光軸とは、平行であり、
前記拡大側結像面に入射する光線の入射方向は、前記縮小側結像面に入射する入射方向と反対方向であることを特徴とする請求項7または8に記載のリレー光学系。
【請求項10】
請求項1に記載されたリレー光学系を備えるプロジェクターにおいて、
光源と、
前記光源から出射された白色光を、青色光を含む第1波長帯の第1色光と前記第1色光よりも長い波長帯の他の色光に分離する分離光学系と、
前記分離光学系で分離された前記第1色光に対して変調する第1光変調素子と、
前記分離光学系で分離させた前記他の色光に対して変調する第2光変調素子と、
前記第1光変調素子が前記拡大側結像面に配置され、前記第1光変調素子で変調された前記第1色光の光束幅を前記縮小側結像面で縮小する前記リレー光学系と、
前記リレー光学系で光束幅が縮小された前記第1色光および前記第2光変調素子で変調された前記他の色光を合成した合成光を出射する色合成プリズムと、
前記色合成プリズムから出射した前記合成光を投写する投写光学系と、
を有し、
前記第1光変調素子の有効面積は、前記第2光変調素子の有効面積より大きく、
前記リレー光学系は、前記拡大側結像面および前記第1レンズ群の間に配置された第1平面ミラーと、前記第3レンズ群および前記縮小側結像面の間に配置された第2平面ミラーと、を備え、
前記第1平面ミラーおよび前記第2平面ミラーは、それぞれ、光線を屈曲させ、
前記拡大側結像面の光軸は、前記縮小側結像面の光軸と平行であり、
前記拡大側結像面に入射する前記第1色光の入射方向は、前記縮小側結像面から出射する前記第1色光の出射方向とは反対方向であることを特徴とするプロジェクター。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リレー光学系、およびプロジェクターに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
拡大側結像面と、拡大側結像面を変倍した縮小側結像面とを結ぶ光学系は、特許文献1に記載されている。同文献の第1投写光学ユニットは、両側がテレセントリックであり、第1次結像面と、第1次結像面を縮小した物体面とを結ぶ光学系である。第1投写光学ユニットは、正のパワーを有する第1レンズ群、負のパワーを有する第2レンズ群、および正のパワーを有する第3レンズ群を備える。第1レンズ群は、4枚のレンズで構成されている。第2レンズ群は、開口絞りと5枚のレンズで構成されている。第3レンズ群は、3枚のレンズで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-330410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の光学系では、光学特性を改善しようとすると、レンズ全長が長くなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明のリレー光学系は、拡大側結像面と、前記拡大側結像面を縮小した縮小側結像面とを結ぶリレー光学系において、拡大側から縮小側に向かって光線が通過する順に、複数のレンズで構成された正のパワーを有する第1レンズ群、絞りと少なくとも1枚の負レンズとを含む負のパワーを有する第2レンズ群、および複数のレンズで構成された正のパワーを有する第3レンズ群を備え、前記第1レンズ群のレンズ枚数と前記第3レンズ群のレンズ枚数とは、同じ枚数であり、前記拡大側から前記縮小側に向かって配列された前記第1レンズ群の前記複数のレンズの各レンズパワーの配列は、前記縮小側から前記拡大に向かって配列された前記第3レンズ群の前記複数のレンズの各レンズパワーの配列と同じであり、前記拡大側および前記縮小側は、それぞれ、テレセントリックであることを特徴とする。
【0006】
本発明のプロジェクターは、上記リレー光学系を備えるプロジェクターにおいて、光源と、前記光源から出射された白色光を、青色光を含む第1波長帯の第1色光と前記第1色光よりも長い波長帯の他の色光に分離する分離光学系と、前記分離光学系で分離された前記第1色光に対して変調する第1光変調素子と、前記分離光学系で分離させた前記他の色光に対して変調する第2光変調素子と、前記第1光変調素子が前記拡大側結像面に配置され、前記第1光変調素子で変調された前記第1色光の光束幅を前記縮小側結像面で縮小する前記リレー光学系と、前記リレー光学系で光束幅が縮小された前記第1色光および前記第2光変調素子で変調された前記他の色光を合成した合成光を出射する色合成プリズムと、前記色合成プリズムから出射した前記合成光を投写する投写光学系と、を有し、前記第1光変調素子の有効面積は、前記第2光変調素子の有効面積より大きく、前記リレー光学系は、前記拡大側結像面および前記第1レンズ群の間に配置された第1平面ミラーと、前記第3レンズ群および前記縮小側結像面の間に配置された第2平面ミラーと、を備え、前記第1平面ミラーおよび前記第2平面ミラーは、それぞれ、光線を屈曲させ、前記拡大側結像面の光軸は、前記縮小側結像面の光軸と平行であり、前記拡大側結像面に入射する前記第1色光の入射方向は、前記縮小側結像面から出射する前記第1色光の出射方向とは反対方向であることを特徴とする。
【0007】
本発明のプロジェクターは、上記リレー光学系を備えるプロジェクターにおいて、光源と、前記光源から出射された白色光を、青色光を含む第1波長帯の第1色光と前記第1色光よりも長い波長帯の他の色光に分離する分離光学系と、前記分離光学系で分離された前記第1色光に対して変調する第1光変調素子と、前記分離光学系で分離させた前記他の色光に対して変調する第2光変調素子と、前記第1光変調素子が前記拡大側結像面に配置され、前記第1光変調素子で変調された前記第1色光の光束幅を前記縮小側結像面で縮小する前記リレー光学系と、前記リレー光学系で光束幅が縮小された前記第1色光および前記第2光変調素子で変調された前記他の色光を合成した合成光を出射する色合成プリズムと、前記色合成プリズムから出射した前記合成光を投写する投写光学系と、を有し、前記第1光変調素子の有効面積は、前記第2光変調素子の有効面積より大きく、前記リレー光学系は、前記拡大側結像面および前記第1レンズ群の間に配置された第1平面ミラーと、前記第1レンズ群の内部に配置された第2平面ミラーと、を備え、前記第1平面ミラーおよび前記第2平面ミラーは、それぞれ、光線を屈曲させ、前記拡大側結像面の光軸は、前記縮小側結像面の光軸と平行であり、前記拡大側結像面に入射する前記第1色光の入射方向は、前記縮小側結像面から出射する前記第1色光の出射方向とは反対方向であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1のリレー光学系を用いたプロジェクターの要部の概略図である。
実施形態1のリレー光学系の縮小側のMTFを示す図である。
比較例のリレー光学系の縮小側のMTFを示す図である。
実施形態2のリレー光学系を用いたプロジェクターの要部の概略図である。
実施形態2のリレー光学系6Aの縮小側のMTFを示す図である。
実施形態3のリレー光学系を用いたプロジェクターの要部の概略図である。
実施形態3のリレー光学系の縮小側のMTFを示す図である。
実施形態4のリレー光学系の光線図である。
実施形態4のリレー光学系の縮小側のMTFを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、本発明の実施形態に係るリレー光学系およびプロジェクターを説明する。
【0010】
[実施形態1]
図1は、実施形態1のリレー光学系6を用いたプロジェクター100の要部の概略図である。図1に示すように、プロジェクター100は、光源1と、光源1からの出射光を均一化する照明光学系2と、照明光学系2からの出射光を各色光に分離する分離光学系3と、分離光学系3で分離された各色光に対して変調して投写画像を形成する複数の光変調素子7と、反射ミラー11と、複数の光変調素子7のうち1つで変調された色光の光束幅を縮小するリレー光学系6と、光変調素子7で変調された各色光を合成した合成光を出射する色合成プリズム8と、色合成プリズム8から出射した合成光を投写する投写光学系9と、光変調素子7を制御する制御部10とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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