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公開番号2024119631
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026680
出願日2023-02-22
発明の名称ズームレンズおよび撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20240827BHJP(光学)
要約【課題】色収差や温度変化によるピントずれの低減に有利なズームレンズを提供する。
【解決手段】ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングのためには不動の正の屈折力の第1レンズ群L1と、ズーミングに際して移動する少なくとも2つのレンズ群を含む中間群L2~L4と、ズーミングに際して不動の正の屈折力の最終レンズ群L5とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。中間群のうち最も像側のレンズ群および最終レンズ群のうち少なくとも一方は第1正レンズGpを含む。第1正レンズのd線を基準とするアッベ数をν_gp、第1正レンズの40℃から60℃でのd線における屈折率の温度係数を(dn/dT)gpとするとき、37≦ν_gp≦47および9.9≦(dn/dT)gp≦20.0を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、ズーミングのためには不動の正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングに際して移動する少なくとも2つのレンズ群を含む中間群と、ズーミングに際して不動の正の屈折力の最終レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記中間群のうち最も像側のレンズ群および前記最終レンズ群のうち少なくとも一方は第1正レンズを含み、
前記第1正レンズのd線を基準とするアッベ数をν_gp、前記第1正レンズの40℃から60℃でのd線における屈折率の温度係数を(dn/dT)gpとするとき、
37≦ν_gp≦47
9.9≦(dn/dT)gp≦20.0
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1正レンズのd線における屈折率をn_gpとするとき、
1.76≦n_gp≦1.84
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記中間群のうち前記最も像側のレンズ群および前記最終レンズ群が、合計で2つの前記第1正レンズを含むことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記中間群のうち前記最も像側のレンズ群および前記最終レンズ群の少なくとも一方が第2正レンズを含み、
前記第2正レンズのd線を基準するアッベ数をν_ud、該第2正レンズのd線からF線における部分分散比をθ_udとするとき、
62≦ν_ud≦110
0.640≦θ_ud+0.001625×ν_ud≦0.700
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記第1正レンズの焦点距離をf_gp、前記最終レンズ群の焦点距離をf_rとするとき、
0.3≦f_gp/f_r≦1.5
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記ズームレンズは開口絞りを含み、
広角端において前記開口絞りが開放状態であるときの前記最終レンズ群のうち最も物体側のレンズ面に入射する軸上光線束の最大径をE_rとするとき、
0.48≦E_r/f_r≦0.70
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記中間群のうち前記最も像側のレンズ群および前記最終レンズ群に含まれる複数のレンズのうち物体側からi番目のレンズの焦点距離をfi、該i番目のレンズの40℃から60℃におけるd線に対する屈折率の温度係数を(dn/dT)iとするとき、
JPEG
2024119631000008.jpg
10
167
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ
【請求項8】
前記中間群は、少なくとも3つのレンズ群を含むことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項9】
前記最終レンズ群は、10以下のレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項10】
前記第1レンズ群の一部が、フォーカシングのために移動することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放送用カメラ、シネマ用カメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラおよび監視カメラ等の撮像装置に用いられるズームレンズに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
ズームレンズには、大口径かつ小型軽量であり、高解像力や低色収差等の良好な光学性能か求められる。特許文献1には、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、負の屈折力の第3レンズ群および正の屈折力の第4レンズ群により構成され、ズーム比が5倍程度のズームレンズが開示されている。特許文献2には、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群および正の屈折力の第5レンズ群により構成され、ズーム比が3倍程度のズームレンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-176119号公報
特開2020-160262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
軸上色収差の2次スペクトルを低減するために、株式会社オハラ製のS-FPL51等に代表される異常分散ガラスが正レンズに用いられる。しかしながら、異常分散ガラスは、屈折率の温度係数が大きな負の値となるため、これを多用すると環境温度の変化によるピントずれが生じやすい。
【0005】
本発明は、色収差や環境温度の変化によるピントずれの低減に有利なズームレンズを提供する
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングのためには不動の正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングに際して移動する少なくとも2つのレンズ群を含む中間群と、ズーミングに際して不動の正の屈折力の最終レンズ群とを有し、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。中間群のうち最も像側のレンズ群および最終レンズ群のうち少なくとも一方は第1正レンズを含む。第1正レンズのd線を基準とするアッベ数をν_gp、第1正レンズの40℃から60℃でのd線における屈折率の温度係数を(dn/dT)gpとするとき、
37≦ν_gp≦47
9.9≦(dn/dT)gp≦20.0
なる条件を満足することを特徴とする。なお、上記ズームレンズを通して被写体を撮像する撮像素子を有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、色収差や環境温度の変化によるピントずれの低減に有利なズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のズームレンズの無限遠合焦状態および広角端での断面図。
実施例1のズームレンズの無限遠合焦状態および(A)広角端と(B)望遠端での収差図。
実施例2のズームレンズの無限遠合焦状態および広角端での断面図。
実施例2のズームレンズの無限遠合焦状態および(A)広角端と(B)望遠端での収差図。
実施例3のズームレンズの無限遠合焦状態および広角端での断面図。
実施例3のズームレンズの無限遠合焦状態および(A)広角端と(B)望遠端での収差図。
実施例4のズームレンズの無限遠合焦状態および広角端での断面図。
実施例4のズームレンズの無限遠合焦状態および(A)広角端と(B)望遠端での収差図。
実施例5のズームレンズの無限遠合焦状態および広角端での断面図。
実施例5のズームレンズの無限遠合焦状態および(A)広角端と(B)望遠端での収差図。
実施例6のズームレンズの無限遠合焦状態および広角端での断面図。
実施例6のズームレンズの無限遠合焦状態および(A)広角端と(B)望遠端での収差図。
実施例1~6のズームレンズを用いた撮像装置の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1、図3、図5、図7、図9および図11はそれぞれ、実施例1、2、3、4および5のズームレンズの無限遠距離に合焦した状態(以下、無限遠合焦状態という)かつ広角端での断面を示している。各図において、左側が物体側で、右側が像側である。各実施例のズームレンズは、放送用カメラ、シネマ用カメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラおよび銀塩フィルム用カメラ等に用いられる。
【0010】
各実施例のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングのためには不動(固定)の正の屈折力の第1レンズ群と、ズーミングに際して移動する少なくとも2つのレンズ群を含む中間群と、ズーミングに際して不動の正の屈折力の最終レンズ群とを有する。このズームレンズにおいて、レンズ群は、広角端と望遠端との間での変倍(ズーミング)に際して一体で移動する1または複数のレンズのまとまりである。すなわち、ズーミングに際して隣り合うレンズ群間の間隔が変化する。レンズ群は、開口絞りを含んでもよい。また、広角端と望遠端はそれぞれ、ズーミングに際して移動するレンズ群が光軸上を機構上または制御上、移動可能な範囲の両端に位置したときの最大画角(最短焦点距離)と最小画角(最大焦点距離)のズーム状態を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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