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公開番号2024121033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023027878
出願日2023-02-27
発明の名称作業用車両
出願人株式会社竹内製作所
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類E02F 9/00 20060101AFI20240830BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】冷却効率の向上を実現し得る作業用車両を提供する。
【解決手段】車体3の前部に設けられる第1機器室50と、車体3の後部に設けられる第2機器室52と、車体3の内部において第1機器室50を周囲から仕切る第1仕切部62と、車体3の内部において第2機器室52を周囲から仕切る第2仕切部92と、を備え、第1機器室50は、油圧ポンプ64、66と、電動モータ68、70と、インバータ72、74と、を含む熱を発生して相対的に高温になるもしくは耐熱性が相対的に高い機器を備え、第2機器室52は、車載充電器94と、バッテリパック96と、コンバータ98と、コントローラ100と、を含む熱を発生して相対的に高温にならないもしくは耐熱性が相対的に低い機器を備え、第1機器室50と第2機器室52とは、別個の冷却ファン84(86)と106(108)によって冷却されることを特徴とする作業用車両。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車体と、走行装置と、油圧により作動する作業装置と、前記走行装置もしくは前記作業装置の駆動源となる電動モータと、を備える作業用車両であって、
前記車体の前部に設けられる第1機器室と、前記車体の後部に設けられる第2機器室と、前記車体の内部において前記第1機器室を周囲から仕切る第1仕切部と、前記車体の内部において前記第2機器室を周囲から仕切る第2仕切部と、を備え、
前記第1機器室は、前記走行装置もしくは前記作業装置に作動油を供給する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動する前記電動モータと、前記電動モータの駆動電圧を制御するインバータと、を含む熱を発生して相対的に高温になるもしくは耐熱性が相対的に高い機器を備え、
前記第2機器室は、前記電動モータを駆動する電力を供給する車載充電器と、前記車載充電器から供給される電力を蓄える蓄電池を有するバッテリパックと、前記バッテリパックの出力電圧を変換するコンバータと、コントローラと、を含む熱を発生して相対的に高温にならないもしくは耐熱性が相対的に低い機器を備え、
前記第1機器室と前記第2機器室とは、別々の冷却ファンによって冷却されること
を特徴とする作業用車両。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記第1機器室は、前記車体の前部に第1吸気口を有し、前記車体の一方の側部に第1排気口を有すること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項3】
前記第2機器室は、前記車体の他方の側部に第2吸気口を有し、前記一方の側部に第2排気口を有し、前記第2吸気口に対して近い位置に配置される前記車載充電器と、遠い位置に配置される前記バッテリパックと、を仕切る第3仕切部を備えること
を特徴とする請求項2に記載の作業用車両。
【請求項4】
前記車体は、前記後部に設けられて旋回時のバランスをとるカウンタウェイトを備え、
前記カウンタウェイトは、前記第2吸気口に近い位置に第3吸気口を有し、
前記バッテリパックは、主として前記第3吸気口から取込まれた外気によって冷却されること
を特徴とする請求項3に記載の作業用車両。
【請求項5】
前記第2機器室は、前記第2排気口に近接するオイルクーラを備え、
前記カウンタウェイトは、前記第2排気口に近い位置に第4吸気口を有し、
前記オイルクーラは、前記第2吸気口、前記第3吸気口、および前記第4吸気口から取込まれた外気によって冷却されること
を特徴とする請求項4に記載の作業用車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧により作動する作業装置と、作業装置の駆動源となる電動モータと、電動モータに電力を供給するバッテリパックと、を備える作業用車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
作業用車両の例として、走行用のクローラもしくはタイヤが取付けられた下部体と、下部体の上に配設された上部体と、下部体もしくは上部体に取付けられて油圧により作動する作業装置を備える油圧ショベル、トラックローダ等が従来より知られている。
【0003】
昨今では、従来のエンジンに代えて電動モータによって駆動される作業用車両が開発されている。作業用車両の電動化においては、搭載機器の熱制御が重要である(特許文献1:特許第7182748号公報参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7182748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に例示される作業用車両は、車体内部を、電気機器が収容される電気機器室と、油圧機器が収容される油圧機器室と、に仕切り、電気機器を冷却する専用の冷却装置と、油圧機器を冷却する専用の冷却装置と、を別に設けることで、冷却効率の向上を図っている。機器の冷却に関しては、各機器室の最も耐熱性の低い(熱に弱い)機器に基準温度を合わせて冷却装置を稼働する必要がある。しかし、電気機器と油圧機器という括りでは、機器毎の適正温度帯の幅が大きいため、冷却装置の制御が困難となり、効率的な冷却がなされているとはいえなかった。結果として、冷却装置の稼働率が上がりやすくなり、電力消費量の増大や冷却装置(ファン等)による騒音の発生につながっていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、冷却効率の向上を図り、電力消費量の低減および騒音の抑制を実現し得る作業用車両を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0008】
車体と、走行装置と、油圧により作動する作業装置と、前記走行装置もしくは前記作業装置の駆動源となる電動モータと、を備える作業用車両であって、前記車体の前部に設けられる第1機器室と、前記車体の後部に設けられる第2機器室と、前記車体の内部において前記第1機器室を周囲から仕切る第1仕切部と、前記車体の内部において前記第2機器室を周囲から仕切る第2仕切部と、を備え、前記第1機器室は、前記走行装置もしくは前記作業装置に作動油を供給する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動する前記電動モータと、前記電動モータの駆動電圧を制御するインバータと、を含む熱を発生して相対的に高温になるもしくは耐熱性が相対的に高い機器を備え、前記第2機器室は、前記電動モータを駆動する電力を供給する車載充電器と、前記車載充電器から供給される電力を蓄える蓄電池を有するバッテリパックと、前記バッテリパックの出力電圧を変換するコンバータと、コントローラと、を含む熱を発生して相対的に高温にならないもしくは耐熱性が相対的に低い機器を備え、前記第1機器室と前記第2機器室とは、別個の冷却ファンによって冷却されることを要件とする。
【0009】
上記の構成によれば、各機器室に配設されている機器の適正温度帯の幅が小さくなるため、基準温度の管理(すなわち、冷却ファンの制御)を容易化することができる。従って、冷却効率が向上し、電力消費量の低減や冷却ファンによる騒音の抑制が可能である。また、第1機器室と第2機器室とが仕切部によって隔離されているため、第1機器室で発生した熱が第2機器室に伝わることを防止することができる。従って、耐熱性の低い機器の熱害を防止することができる。
【0010】
また、前記第1機器室は、前記車体の前部に第1吸気口を有し、前記車体の一方の側部に第1排気口を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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