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公開番号
2024120464
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-05
出願番号
2023027277
出願日
2023-02-24
発明の名称
瞳孔検出装置及び瞳孔検出方法
出願人
国立大学法人静岡大学
代理人
個人
,
個人
主分類
A61B
3/113 20060101AFI20240829BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】装置の小型化を容易に実現すること。
【解決手段】瞳孔検出装置1は、カメラ10
L
と、カメラ10
L
に並んで配置されたカメラ10
R
と、カメラ10
L
に設けられた光源13
L
と、カメラ10
R
に設けられた光源13
R
と、光源の点灯のタイミングを制御し、画像データを処理する本体部20と、を備え、本体部20は、光源13
L
及び光源13
R
のそれぞれを点灯させた連続したタイミングで、カメラ10
L
から第1の明瞳孔画像を、カメラ10
R
から第2の明瞳孔画像を取得し、光源13
R
及び光源13
L
のそれぞれを点灯させた連続したタイミングで、カメラ10
L
から第1の暗瞳孔画像を、カメラ10
R
から第2の暗瞳孔画像を取得し、第1の明瞳孔画像と第1の暗瞳孔画像との演算画像を基にカメラ10
L
の画像上の対象者の瞳孔位置を検出し、第2の明瞳孔画像と第2の暗瞳孔画像との演算画像を基にカメラ10
R
の眼画像上の対象者の瞳孔位置を検出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対象者の眼を撮像することにより眼画像を取得する第1のカメラと、
前記第1のカメラに並んで配置され、前記眼画像を取得する第2のカメラと、
前記第1のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第1の光源と、
前記第2のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第2の光源と、
前記第1の光源及び前記第2の光源の点灯のタイミングを制御する制御部、及び、前記第1のカメラによって取得された前記眼画像及び前記第2のカメラによって取得された眼画像を処理して、前記眼画像上の前記対象者の瞳孔位置を検出する算出部を含む制御装置と、を備え、
前記算出部は、
前記制御部により前記第1の光源を点灯させた第1の明瞳孔取得タイミングで、前記第1のカメラによって取得された前記眼画像である第1の明瞳孔画像を取得し、
前記制御部により前記第2の光源を点灯させた、前記第1の明瞳孔取得タイミングに対して連続したタイミングである第2の明瞳孔取得タイミングで、前記第2のカメラによって取得された前記眼画像である第2の明瞳孔画像を取得し、
前記制御部により前記第2の光源を点灯させた第1の暗瞳孔取得タイミングで、前記第1のカメラによって取得された前記眼画像である第1の暗瞳孔画像を取得し、
前記制御部により前記第1の光源を点灯させた、前記第1の暗瞳孔取得タイミングに対して連続した第2の暗瞳孔取得タイミングで、前記第2のカメラによって取得された前記眼画像である第2の暗瞳孔画像を取得し、
前記第1の明瞳孔画像と第1の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に前記第1のカメラの前記眼画像上の前記対象者の瞳孔位置を検出し、前記第2の明瞳孔画像と第2の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に前記第2のカメラの前記眼画像上の前記対象者の瞳孔位置を検出する、
瞳孔検出装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記制御部は、第1の明瞳孔取得タイミングで前記第2の光源を点灯させ、第2の明瞳孔取得タイミングで前記第1の光源を点灯させ、
前記算出部は、前記第1の明瞳孔取得タイミングで得られた第1の明瞳孔画像、及び前記第2の明瞳孔取得タイミングで得られた第2の明瞳孔画像を基に、前記対象者の角膜反射像の位置を検出する、
請求項1記載の瞳孔検出装置。
【請求項3】
算出部は、第1の明瞳孔画像上における角膜反射像の推定位置を計算し、前記推定位置を、前記第1の明瞳孔取得タイミングにおける第1の光源の光量及び第2の光源の光量を基に補正することによって、前記第1の明瞳孔画像上の前記角膜反射像の位置を検出し、第2の明瞳孔画像上における角膜反射像の推定位置を計算し、前記推定位置を、前記第2の明瞳孔取得タイミングにおける第2の光源の光量及び第1の光源の光量を基に補正することによって、前記第2の明瞳孔画像上の前記角膜反射像の位置を検出する、
請求項2記載の瞳孔検出装置。
【請求項4】
前記算出部は、前記第1のカメラの前記眼画像上で検出した前記瞳孔位置及び前記角膜反射像の位置を基に前記対象者の第1の視線を検出し、前記第2のカメラの前記眼画像上で検出した前記瞳孔位置及び前記角膜反射像の位置を基に前記対象者の第2の視線を検出する、請求項2又は3に記載の瞳孔検出装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記第1の視線に基づいた注視点と前記第2の視線に基づいた注視点の平均を計算することにより前記対象者の注視点を取得する、
請求項4に記載の瞳孔検出装置。
【請求項6】
前記第1の光源と前記第2の光源は、中心波長が同一の光源である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の瞳孔検出装置。
【請求項7】
前記第1のカメラと前記第2のカメラとの中間位置に設けられた第3の光源をさらに備え、
前記制御部は、前記第1の明瞳孔取得タイミング及び前記第2の明瞳孔取得タイミングにおいて前記第3の光源を点灯させる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の瞳孔検出装置。
【請求項8】
対象者の眼を撮像することにより眼画像を取得する第1のカメラと、前記第1のカメラに並んで配置され、前記眼画像を取得する第2のカメラと、前記第1のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第1の光源と、前記第2のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第2の光源と、前記第1の光源及び前記第2の光源の点灯のタイミングの制御、及び、前記第1のカメラによって取得された前記眼画像及び前記第2のカメラによって取得された眼画像を基にした前記眼画像上の前記対象者の瞳孔位置の検出処理を実行する制御装置と、を用いた瞳孔検出方法であって、
前記第1の光源を点灯させた第1の明瞳孔取得タイミングで、前記第1のカメラによって取得された前記眼画像である第1の明瞳孔画像を取得し、
前記第2の光源を点灯させた、前記第1の明瞳孔取得タイミングに対して連続したタイミングである第2の明瞳孔取得タイミングで、前記第2のカメラによって取得された前記眼画像である第2の明瞳孔画像を取得し、
前記第2の光源を点灯させた第1の暗瞳孔取得タイミングで、前記第1のカメラによって取得された前記眼画像である第1の暗瞳孔画像を取得し、
前記第1の光源を点灯させた、前記第1の暗瞳孔取得タイミングに対して連続した第2の暗瞳孔取得タイミングで、前記第2のカメラによって取得された前記眼画像である第2の暗瞳孔画像を取得し、
前記第1の明瞳孔画像と第1の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に前記第1のカメラの前記眼画像上の前記対象者の瞳孔位置を検出し、前記第2の明瞳孔画像と第2の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に前記第2のカメラの前記眼画像上の前記対象者の瞳孔位置を検出する、
瞳孔検出方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の画像から瞳孔を検出する瞳孔検出装置及び瞳孔検出方法に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、視線検出等を目的として、近赤外光源等の光源とビデオカメラを使用して得られた画像から人の瞳孔の位置を検出する装置が普及しつつある(下記特許文献1)。この装置は、2台の光学系を有し、それぞれの光学系に、近赤外に感度を有するカメラと、カメラの開口部周りに配置された比較的短波長の近赤外波長の光源と、カメラの開口部から離れた位置に配置された比較的長波長の近赤外波長の光源とを備えている。そして、短波長の光源から光を対象者の顔に照射して画像(明瞳孔画像)を取得し、長波長の光源から光を対象者の顔に照射して画像(暗瞳孔画像)を取得する。その後、それらの画像を利用して差分画像を算出することにより、対象者の瞳孔の位置を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-131345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような従来の装置では、光学系が大掛かりな構成を有するため、装置の小型化が難しい場合があった。特に、瞳孔位置の検出機能をスマートフォン、タブレット端末等の小型端末に具備させることには限界がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、装置の小型化を容易に実現することが可能な瞳孔検出装置及び瞳孔検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一形態にかかる瞳孔検出装置は、対象者の眼を撮像することにより眼画像を取得する第1のカメラと、第1のカメラに並んで配置され、眼画像を取得する第2のカメラと、第1のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第1の光源と、第2のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第2の光源と、第1の光源及び第2の光源の点灯のタイミングを制御する制御部、及び、第1のカメラによって取得された眼画像及び第2のカメラによって取得された眼画像を処理して、眼画像上の対象者の瞳孔位置を検出する算出部を含む制御装置と、を備え、算出部は、制御部により第1の光源を点灯させた第1の明瞳孔取得タイミングで、第1のカメラによって取得された眼画像である第1の明瞳孔画像を取得し、制御部により第2の光源を点灯させた、第1の明瞳孔取得タイミングに対して連続したタイミングである第2の明瞳孔取得タイミングで、第2のカメラによって取得された眼画像である第2の明瞳孔画像を取得し、制御部により第2の光源を点灯させた第1の暗瞳孔取得タイミングで、第1のカメラによって取得された眼画像である第1の暗瞳孔画像を取得し、制御部により第1の光源を点灯させた、第1の暗瞳孔取得タイミングに対して連続した第2の暗瞳孔取得タイミングで、第2のカメラによって取得された眼画像である第2の暗瞳孔画像を取得し、第1の明瞳孔画像と第1の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に第1のカメラの眼画像上の対象者の瞳孔位置を検出し、第2の明瞳孔画像と第2の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に第2のカメラの眼画像上の対象者の瞳孔位置を検出する。
【0007】
あるいは、本発明の他の形態にかかる瞳孔検出方法は、対象者の眼を撮像することにより眼画像を取得する第1のカメラと、第1のカメラに並んで配置され、眼画像を取得する第2のカメラと、第1のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第1の光源と、第2のカメラの開口部の外側周辺に設けられた第2の光源と、第1の光源及び第2の光源の点灯のタイミングの制御、及び、第1のカメラによって取得された眼画像及び第2のカメラによって取得された眼画像を基にした眼画像上の対象者の瞳孔位置の検出処理を実行する制御装置と、を用いた瞳孔検出方法であって、第1の光源を点灯させた第1の明瞳孔取得タイミングで、第1のカメラによって取得された眼画像である第1の明瞳孔画像を取得し、第2の光源を点灯させた、第1の明瞳孔取得タイミングに対して連続したタイミングである第2の明瞳孔取得タイミングで、第2のカメラによって取得された眼画像である第2の明瞳孔画像を取得し、第2の光源を点灯させた第1の暗瞳孔取得タイミングで、第1のカメラによって取得された眼画像である第1の暗瞳孔画像を取得し、第1の光源を点灯させた、第1の暗瞳孔取得タイミングに対して連続した第2の暗瞳孔取得タイミングで、第2のカメラによって取得された眼画像である第2の暗瞳孔画像を取得し、第1の明瞳孔画像と第1の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に第1のカメラの眼画像上の対象者の瞳孔位置を検出し、第2の明瞳孔画像と第2の暗瞳孔画像とを演算した演算画像を基に第2のカメラの眼画像上の対象者の瞳孔位置を検出する。
【0008】
上記形態の瞳孔検出装置あるいは瞳孔検出方法によれば、第1のカメラの開口部及び第2のカメラの開口部の外側周辺にそれぞれ配置された第1の光源及び第2の光源が互いに連続して点灯され、これらの点灯タイミングに合わせて第1のカメラ及び第2のカメラで眼画像が取得されることにより、瞳孔が相対的に明るく写った第1の明瞳孔画像及び第2の明瞳孔画像が連続して得られる。加えて、第2の光源及び第1の光源が互いに連続して点灯され、これらの点灯タイミングに合わせて第1のカメラ及び第2のカメラで眼画像が取得されることにより、瞳孔が相対的に暗く写った第1の暗瞳孔画像及び第2の暗瞳孔画像が連続して得られる。このようにして取得された第1の明瞳孔画像と第1の暗瞳孔画像とを基に演算画像が演算されることによって第1のカメラの眼画像上の対象者の瞳孔位置が検出され、取得された第2の明瞳孔画像と第2の暗瞳孔画像とを基に演算画像が演算されることによって第2のカメラの眼画像上の対象者の瞳孔位置が検出される。このような構成により、カメラの周辺に配置される光源の構成を単純化することができ、装置全体の小型化を容易に実現することができる。また、2つのカメラ間で連続して取得された画像を基にした演算画像を演算することによって、2つの眼画像上で検出される瞳孔位置の検出タイミングを揃えることができ、対象者の瞳孔の三次元位置を安定して検出することができる。
【0009】
ここで、制御部は、第1の明瞳孔取得タイミングで第2の光源を点灯させ、第2の明瞳孔取得タイミングで第1の光源を点灯させ、算出部は、第1の明瞳孔取得タイミングで得られた第1の明瞳孔画像、及び第2の明瞳孔取得タイミングで得られた第2の明瞳孔画像を基に、対象者の角膜反射像の位置を検出する、こととしてもよい。例えば、周辺環境が暗く、対象者の瞳孔面積が大きくなった場合等において、瞳孔輝度を調整するために第1のカメラで明瞳孔画像を得る際に第1の光源の光量を下げるように調整される場合がある。このような場合であっても、第1の光源に加えて第2の光源を点灯させることにより、対象者の顔全体の輝度を保つことができる。その結果、演算画像を基にして、瞳孔の位置の変化を安定して検出することができるとともに、明瞳孔画像を基にした角膜反射像の位置も安定して検出することができる。
【0010】
また、算出部は、第1の明瞳孔画像上における角膜反射像の推定位置を計算し、推定位置を、第1の明瞳孔取得タイミングにおける第1の光源の光量及び第2の光源の光量を基に補正することによって、第1の明瞳孔画像上の角膜反射像の位置を検出し、第2の明瞳孔画像上における角膜反射像の推定位置を計算し、推定位置を、第2の明瞳孔取得タイミングにおける第2の光源の光量及び第1の光源の光量を基に補正することによって、第2の明瞳孔画像上の角膜反射像の位置を検出する、こととしてもよい。明瞳孔取得時に2つの光源を点灯させた場合には、眼画像上で現れる角膜反射像が広がってしまい、2つの光源の光量の関係によっては角膜反射像の推定位置も変動する。この場合に、角膜反射像の推定位置を2つの光源の光量を基に補正することによって、明瞳孔画像上の角膜反射像の位置を、光源の光量によってぶれることなしに安定して検出することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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