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公開番号
2024165590
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081904
出願日
2023-05-17
発明の名称
タンパク質、ポリヌクレオチド、組換えベクター、形質転換体、組成物、ポリエチレンテレフタレートの検出方法、及びポリエチレンテレフタレートの分解方法
出願人
国立大学法人静岡大学
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C12N
15/55 20060101AFI20241121BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】PETへの結合性を有するタンパク質;前記タンパク質をコードするポリヌクレオチド;前記ポリヌクレオチドを含む組換えベクター及び形質転換体;前記タンパク質を含む組成物;並びにPETの検出方法及び分解方法を提供する。
【解決手段】配列番号1のアミノ酸配列に対してK13H、N15P、E22V、及びD24Gの変異を有するアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、かつ前記K13H、N15P、E22V、及びD24Gの変異を有するアミノ酸配列を含み、ポリエチレンテレフタレートへの結合能を有する、タンパク質;前記タンパク質をコードするポリヌクレオチド;前記ポリヌクレオチドを含む組換えベクター及び形質転換体;前記タンパク質を含む組成物;並びにPETの検出方法及び分解方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号1のアミノ酸配列に対してK13H、N15P、E22V、及びD24Gの変異を有するアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、かつ前記K13H、N15P、E22V、及びD24Gの変異を有するアミノ酸配列を含み、
ポリエチレンテレフタレートへの結合能を有する、タンパク質。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
60℃でポリエチレンテレフタレートへの結合能を有する、請求項1に記載のタンパク質。
【請求項3】
さらに標識物質を含む、請求項1に記載のタンパク質。
【請求項4】
前記標識物質が蛍光色素又は蛍光タンパク質である、請求項3に記載のタンパク質。
【請求項5】
さらに酵素ドメインを含む、請求項1に記載のタンパク質。
【請求項6】
前記酵素ドメインがポリエチレンテレフタレート分解酵素ドメインである、請求項5に記載のタンパク質。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のタンパク質をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項8】
請求項7に記載のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
【請求項9】
請求項8に記載の組換えベクターを含む形質転換体。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載のタンパク質を含む組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、タンパク質、ポリヌクレオチド、組換えベクター、形質転換体、組成物、ポリエチレンテレフタレートの検出方法、及びポリエチレンテレフタレートの分解方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチックによる環境汚染の解決や、持続可能な社会の構築が重要視されている。その中で、ポリエチレンテレフタレート(PET)は国内で生産されているプラスチックの4%を占めており、飲料ボトルや衣類など身近なところで使用されている。また、エンジニアリングプラスチックとしてガラス繊維などとの複合材料も使用されている。
【0003】
PETの持続可能な利用を目的とした様々なPET分解技術が報告されている。例えば、特許文献1~4では、PET分解酵素が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/168811号
特開2015-119670号公報
国際公開第2012/099018号
特表2019-527060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
使用されたプラスチックが環境中に流出することで微細化し、水中を漂っていることが知られている。このような環境中に漂うプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれる。環境汚染への対応のため、PETを除去したり分解したりする技術が望まれる。PETの検出、除去や分解には、PETに結合可能な物質を用いることが有用であるが、これまでに、PETに結合性を有する物質に関する知見は限られている。
上記事情に鑑み、本開示は、PETへの結合性を有するタンパク質;前記タンパク質をコードするポリヌクレオチド;前記ポリヌクレオチドを含む組換えベクター及び形質転換体;前記タンパク質を含む組成物;並びにPETの検出方法及び分解方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段は、以下の態様を含む。
<1> 配列番号1のアミノ酸配列に対してK13H、N15P、E22V、及びD24Gの変異を有するアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有し、かつ前記K13H、N15P、E22V、及びD24Gの変異を有するアミノ酸配列を含み、
ポリエチレンテレフタレートへの結合能を有する、タンパク質。
<2> 60℃でポリエチレンテレフタレートへの結合能を有する、<1>に記載のタンパク質。
<3> さらに標識物質を含む、<1>又は<2>に記載のタンパク質。
<4> 前記標識物質が蛍光色素又は蛍光タンパク質である、<3>に記載のタンパク質。
<5> さらに酵素ドメインを含む、<1>~<4>のいずれか1項に記載のタンパク質。
<6> 前記酵素ドメインがポリエチレンテレフタレート分解酵素ドメインである、<5>に記載のタンパク質。
<7> <1>~<6>のいずれか1項に記載のタンパク質をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド。
<8> <7>に記載のポリヌクレオチドを含む組換えベクター。
<9> <8>に記載の組換えベクターを含む形質転換体。
<10> <1>~<6>のいずれか1項に記載のタンパク質を含む組成物。
<11> <3>又は<4>に記載のタンパク質をポリエチレンテレフタレートへ接触させることと、前記標識物質を検出することと、を含む、ポリエチレンテレフタレートの検出方法。
<12> <6>に記載のタンパク質をポリエチレンテレフタレートへ接触させることを含む、ポリエチレンテレフタレートの分解方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、PETへの結合性を有するタンパク質;前記タンパク質をコードするポリヌクレオチド;前記ポリヌクレオチドを含む組換えベクター及び形質転換体;前記タンパク質を含む組成物;並びにPETの検出方法及び分解方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
PfChBD2-fADL-1eの遺伝子マップを示す。
バイオパニングの流れの概要を示す。
バイオパニングにおける2ラウンド目及び3ラウンド目での洗浄液(Wash)と溶出液を植菌したカナマイシン50μg/mL添加2×YT寒天培地に生じたコロニー数を示す。
PfChBD2(PDB ID:2CWR)とAlphaFold2で予測されたPfChBD2-K270T-N272P-E279L-D281R、PfChBD2-K270P-E279L-D281W、及びPfChBD2-K270H-N272P-E279V-D281G変異体の三次元構造を示す。斜線ハッチング部は変異を加えたK270、N272、E279、D281の位置を示す。a:全体の構造を示す。b:変異箇所を拡大したものを示す。
stagRFP-PfChBD2-TEV-Hisの遺伝子マップを示す。
PfChBD2の野生型(WT)とK270H-N272P-E279V-D281G変異体におけるPETへの結合量を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態を実施するための形態について詳細に説明する。但し、本開示の実施形態は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本開示の実施形態を制限するものではない。
【0010】
本開示において「工程」との語には、他の工程から独立した工程に加え、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の目的が達成されれば、当該工程も含まれる。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲には、「~」の前後に記載される数値がそれぞれ最小値及び最大値として含まれる。
本開示において要素が単数形で表記されている場合であっても、特に明示されているときを除き、技術的な矛盾が生じない限りは複数の存在を排除しない。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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