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公開番号2024120457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027268
出願日2023-02-24
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/64 20060101AFI20240829BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】仮係止状態のCPA部材におけるCPAアームの意図しない撓みを抑制することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1が、コネクタ本体11と、CPA部材12と、を備え、CPA部材12におけるCPAアーム122の一対の側縁122cそれぞれに一対のCPA側突起123が設けられ、コネクタ本体11のハウジング11aのCPA受入れ部112のCPA移動面112aにおいて、当該CPA移動面112aに対する平面視でCPAアーム122と重ならず、仮係止状態では一対のCPA側突起123に当接し、本係止状態では一対のCPA側突起123から外れる位置に突出形成された一対のハウジング側突起113が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングのキャビティにコネクタ端子が収容されたコネクタ本体と、
前記ハウジングに仮係止状態で取り付けられ、相手方コネクタに対する前記コネクタ本体の嵌合前は嵌合方向に沿った移動方向の移動が禁止され、嵌合によって禁止が解除されると前記移動方向の移動によって本係止状態に移行することで前記嵌合を保証するCPA部材と、を備え、
前記CPA部材が、
前記ハウジングに仮係止するとともに、前記移動方向の後方側で前記本係止状態への移行操作を受けるCPA本体と、
前記CPA本体から、前記移動方向へと延在するカンチレバーであって、前記嵌合前は自由端側の端部で前記ハウジングに当接して前記移動を禁止し、前記嵌合によって禁止が解除されて前記端部で前記ハウジングに本係止するCPAアームと、
前記CPAアームの一対の側縁それぞれにおける、前記固定端側と前記自由端側との中間位置から前記CPAアームの幅方向に突出した一対のCPA側突起と、を備え、
前記ハウジングが、
前記キャビティが設けられるハウジング本体と、
前記ハウジング本体の外周面のうち、前記CPA部材がその面上を移動するCPA移動面を底面として前記CPA部材を受け入れるCPA受入れ空間を区画するとともに、前記仮係止状態で前記CPA本体が仮係止し、前記本係止状態で前記CPAアームの前記端部が本係止するCPA受入れ部と、
前記CPA移動面において、当該CPA移動面に対する平面視で前記CPAアームと重ならず、前記仮係止状態では前記一対のCPA側突起に当接し、前記本係止状態では前記一対のCPA側突起から外れる位置に突出形成された一対のハウジング側突起と、を備えていることを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記CPAアームには、前記CPA移動面とは反対側の外面における、前記固定端側と前記自由端側との中間位置に、前記本係止状態のときに前記端部の本係止を解除するために前記CPAアームを撓ませる本係止解除操作を受ける本係止解除受け部が突出形成されており、
前記一対のCPA側突起が、前記一対の側縁それぞれにおける前記本係止解除受け部との隣接位置から突出していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記CPAアームは、前記一対のCPA側突起から前記固定端側の部分の長さよりも、前記一対のCPA側突起から前記自由端側の部分の長さが長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記一対のCPA側突起は、各CPA側突起における前記移動方向の前方側に、前記移動方向に向かうにつれて前記CPA移動面からの間隔が漸増するように傾斜したCPA前方側傾斜面が形成されたものであり、
前記一対のハウジング側突起は、各ハウジング側突起における前記移動方向の後方側に、前記移動方向に向かうにつれて前記CPA移動面からの突出高さが漸増するように傾斜したハウジング側傾斜面が形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記一対のCPA側突起は、各CPA側突起における前記移動方向の後方側に、前記移動方向に向かうにつれて前記CPA移動面からの間隔が漸減するように傾斜したCPA後方側傾斜面が形成されたものであることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
コネクタ本体に相手方コネクタとの嵌合保証のためのCPA(Connector Position Assurance)部材が取り付けられたコネクタに関するものとなっている。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタ本体に相手方コネクタとの嵌合保証のためのCPA部材が取り付けられたコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のCPA部材は、ハウジングに仮係止状態で取り付けられ、嵌合前は嵌合方向に沿った移動が禁止されている。そして、CPA部材は、コネクタ本体と相手方コネクタとの嵌合によって禁止が解除されて移動が可能となる。嵌合完了時には、作業者が、移動可能となったCPA部材を移動させることで本係止状態へと移行させる。このコネクタでは、CPA部材が本係止状態となっていること以て、相手方コネクタとの嵌合が保証されることとなる。
【0003】
上記のCPA部材では、仮係止状態での移動禁止、及び、本係止状態でのハウジングへの本係止が、カンチレバー状に形成されたCPAアームによって行われる。仮係止状態では、CPAアームが先端側でハウジングに当接することでCPA部材の移動が禁止される。相手方コネクタが嵌合すると、このCPAアームが撓められることで先端側がハウジングから外されて移動禁止が解除され、作業者の操作による移動が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-072013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のようなCPA部材付きのコネクタの多くは、CPA部材が仮係止状態で取り付けられて持ち運ばれる。このようなコネクタの輸送時には、CPAアームに何等かの外力がかかり、CPAアームが撓められた状態となることがある。このようなCPAアームの意図しない撓みは、このような撓みが大き過ぎた場合にCPAアームの変形を招いたり、仮係止状態でのCPA部材の移動禁止が相手方コネクタとの嵌合前に解除されてしまったりする可能性があり望ましいものではない。
【0006】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、仮係止状態のCPA部材におけるCPAアームの意図しない撓みを抑制することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、コネクタは、ハウジングのキャビティにコネクタ端子が収容されたコネクタ本体と、前記ハウジングに仮係止状態で取り付けられ、相手方コネクタに対する前記コネクタ本体の嵌合前は嵌合方向に沿った移動方向の移動が禁止され、嵌合によって禁止が解除されると前記移動方向の移動によって本係止状態に移行することで前記嵌合を保証するCPA部材と、を備え、前記CPA部材が、前記ハウジングに仮係止するとともに、前記移動方向の後方側で前記本係止状態への移行操作を受けるCPA本体と、前記CPA本体から、前記移動方向へと延在するカンチレバーであって、前記嵌合前は自由端側の端部で前記ハウジングに当接して前記移動を禁止し、前記嵌合によって禁止が解除されて前記端部で前記ハウジングに本係止するCPAアームと、前記CPAアームの一対の側縁それぞれにおける、前記固定端側と前記自由端側との中間位置から前記CPAアームの幅方向に突出した一対のCPA側突起と、を備え、前記ハウジングが、前記キャビティが設けられるハウジング本体と、前記ハウジング本体の外周面のうち、前記CPA部材がその面上を移動するCPA移動面を底面として前記CPA部材を受け入れるCPA受入れ空間を区画するとともに、前記仮係止状態で前記CPA本体が仮係止し、前記本係止状態で前記CPAアームの前記端部が本係止するCPA受入れ部と、前記CPA移動面において、当該CPA移動面に対する平面視で前記CPAアームと重ならず、前記仮係止状態では前記一対のCPA側突起に当接し、前記本係止状態では前記一対のCPA側突起から外れる位置に突出形成された一対のハウジング側突起と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記のコネクタによれば、仮係止状態のCPA部材におけるCPAアームの意図しない撓みを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係るコネクタを、相手方コネクタとともに示す分解斜視図である。
図1に示されているCPA受入れ空間にCPA部材が仮係止状態で取り付けられた様子を、嵌合ロックアームを通る断面とともに示すカット斜視図である。
図2に示されている断面を示す断面図である。
図1に示されているコネクタに相手方コネクタが嵌合し、その後にCPA部材が本係止状態するまでの各部の動きを、CPAアームを通る断面で示した図である。
本係止状態に移行したコネクタを、CPA側突起及びハウジング側突起を通る断面で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、コネクタの一実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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