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公開番号2024120300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027003
出願日2023-02-24
発明の名称フジツボ除去装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B08B 9/051 20060101AFI20240829BHJP(清掃)
要約【課題】フジツボ除去装置において、作業性の向上を図る。
【解決手段】被除去面を走行可能な走行台車と、走行台車の走行方向に交差する水平方向に沿う軸心を中心に前記走行台車に回転自在に支持される回転体と、回転体を駆動回転する駆動装置と、回転体の外周部に固定される支持部材と、支持部材における回転体の回転方向の前方側に固定されて支持部材より硬度の低い打撃部材と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被除去面を走行可能な走行台車と、
前記走行台車の走行方向に交差する水平方向に沿う軸心を中心に前記走行台車に回転自在に支持される回転体と、
前記回転体を駆動回転する駆動装置と、
前記回転体の外周部に固定される支持部材と、
前記支持部材における前記回転体の回転方向の前方側に固定されて前記支持部材より硬度の低い打撃部材と、
を備えるフジツボ除去装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記支持部材および前記打撃部材は、前記回転体の外周部に周方向に間隔を空けて複数固定される、
請求項1に記載のフジツボ除去装置。
【請求項3】
前記駆動装置は、前記打撃部材が前記被除去面に接近した位置で前記打撃部材が前記走行台車の前方側に移動する方向に前記回転体を駆動回転する、
請求項1または請求項2に記載のフジツボ除去装置。
【請求項4】
前記回転体は、一対の回転円板と、前記一対の回転円板同士を連結する連結部材とを有し、前記支持部材は、前記一対の回転円板の外周部同士を連結するように配置される、
請求項1に記載のフジツボ除去装置。
【請求項5】
前記被除去面は、円形断面をなす配管の内周面であって、前記走行台車の走行方向は、前記配管の長手方向であり、前記支持部材および前記打撃部材は、外周面が前記配管の内周面に沿った湾曲形状をなす、
請求項1に記載のフジツボ除去装置。
【請求項6】
前記走行台車に前記回転体の上方側を覆うフードが設けられる、
請求項1に記載のフジツボ除去装置。
【請求項7】
前記走行台車は、下部に複数の走行車輪が設けられ、前記回転体は、前記走行台車における前記走行車輪より走行方向の前方側に設けられる、
請求項1に記載のフジツボ除去装置。
【請求項8】
前記被除去面から除去したフジツボを回収する回収装置が設けられる、
請求項1に記載のフジツボ除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フジツボ除去装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、原子力発電プラントにて、熱交換器(複数器)は、蒸気タービンを駆動した蒸気を冷却水により冷却する。蒸気を冷却する冷却水としては、海水が使用される。熱交換器は、海まで給水管が敷設されており、給水管により海水を熱交換器に送っている。ところで、給水管は、内部に海水が流れることから、内面にフジツボのような貝類(海生物)が異物として付着しやすい。給水管の内面に付着した異物は、海水の流れを悪化させてしまうことから、定期的に給水管の清掃作業を行い、給水管の内面に付着した異物を除去する必要がある。
【0003】
給水管の内面に付着したフジツボなどの異物を除去する方法として、薬剤などを使用することが考えられるが、環境を悪化させてしまう。そのため、一般的に、作業者が除去工具を用いて手作業により異物を除去しているのが現状である。しかし、手作業による異物の除去作業は、作業者にかかる負担が大きく、また、給水管の内部は、貝類の死滅や腐敗により硫化水素が発生するため、人体に悪影響を与えてしまう。このような課題を解決するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-138138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術は、高圧ジェット水を給水管の内面に噴射し、給水管の内面に付着したフジツボなどの異物を除去するものである。しかし、給水管の内面に対するフジツボなどの異物は、吸着力が大きく、高圧ジェット水では、短時間で効率良く異物を除去することは困難である。
【0006】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、作業性の向上を図るフジツボ除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本開示のフジツボ除去装置は、被除去面を走行可能な走行台車と、前記走行台車の走行方向に交差する水平方向に沿う軸心を中心に前記走行台車に回転自在に支持される回転体と、前記回転体を駆動回転する駆動装置と、前記回転体の外周部に固定される支持部材と、前記支持部材における前記回転体の回転方向の前方側に固定されて前記支持部材より硬度の低い打撃部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示のフジツボ除去装置によれば、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本実施形態のフジツボ除去装置を表す側面図である。
図2は、フジツボ除去装置を表す平面図である。
図3は、フジツボ除去装置を表す正面図である。
図4は、支持部材と打撃部材の要部を表す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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