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公開番号2024153250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067027
出願日2023-04-17
発明の名称清掃装置
出願人学校法人 中央大学
代理人個人
主分類B08B 9/051 20060101AFI20241022BHJP(清掃)
要約【課題】管の内壁面に付着した油塵等の付着物を分離可能とする清掃装置を提供する。
【解決手段】壁面に付着した付着物を分離させる清掃体と、前記清掃体を公転させながら自転させる駆動手段と、を備えた清掃装置であって、前記清掃体と接触した状態を維持するように設けられ、前記清掃体の自転によって前記清掃体に付着した付着物を回収する第1の回収手段を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁面に付着した付着物を分離させる清掃体と、前記清掃体を公転させながら自転させる駆動手段と、を備えた清掃装置であって、
前記清掃体と接触した状態を維持するように設けられ、前記清掃体の自転によって前記清掃体に付着した付着物を回収する第1の回収手段を備えたことを特徴とする清掃装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記清掃体から離れた付着物を回収する第2の回収手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
前記第1の回収手段は、前記清掃体に向けて延長する平板状とされたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記清掃体は、自転軸の周りに放射状に延長する繊維群を備え、前記繊維群により付着物を壁面から分離させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記第1の回収手段は、櫛歯部を備え、櫛歯部が前記繊維群の間に侵入することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置。
【請求項6】
前記清掃体は、可撓性を有する弾性体を備え、該弾性体により付着物を分離させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置。
【請求項7】
前記壁面に沿って前記清掃体を移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の清掃装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃装置に関し、特に、飲食店などに設置された換気ダクト内に付着する粘性の高い油塵の除去を可能とする清掃装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ダクト内を清掃する清掃装置の一つとして、例えば、特許文献1に示すように空気を噴射してダクト内に付着した埃を除去するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-152839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、飲食店などに設置された換気ダクト内に付着する粘性の高い油塵等の除去に適したものではない。飲食店では、調理時に発生する油煙を換気するために換気ダクトが設置され、換気扇から吸気された油煙がダクトを通り屋外へ排出される。この油煙は、ダクトを通過する際に油分が埃や塵と混合し冷えて固まることで油塵と呼ばれる物質に変化しながらダクト壁面に付着し、換気設備の長期利用に伴いダクト内壁全体に堆積する。この油塵に何らかの要因で引火した場合,火はダクト内の油塵により伝播し,建物全体に延焼することが問題となる。このようなダクトは、建物の構造上,天井裏や床下に設置されることが多く、ダクト火災における初期消火に困難性を生じさせ、甚大な被害に発展する可能性が高い。ダクト火災を未然に防ぐには、定期的に油塵を除去する必要があるものの、現状では、作業員がダクト内に入り、スクレーパなどを用いて人力で油塵を削ぎ落とす清掃に依存している。また、ダクトによっては、人の侵入不可能な大きさにより清掃が困難なもの、天井裏などの暗く狭い場所での作業となり作業者に危険を生じさせるものがある。また、人による清掃が可能であっても、飲食店が換気ダクトを使用しない営業時間外に清掃作業を行う必要があり,実質的に人によるダクト全体の清掃が困難な場合もある。
【0005】
そこで、本発明では、ダクト等の管の内壁面に付着した油塵等の付着物を分離し、清掃性能を向上可能な清掃装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための清掃装置の構成として、壁面に付着した付着物を分離させる清掃体と、前記清掃体を公転させながら自転させる駆動手段と、を備えた清掃装置であって、前記清掃体と接触した状態を維持するように設けられ、前記清掃体の自転によって前記清掃体に付着した付着物を回収する第1の回収手段を備えた構成とした。
本構成によれば、清掃体の自転によって清掃体に付着した付着物を第1の回収手段により回収することができるので、清掃体に付着した付着物が壁面に再付着することを予防でき、壁面の付着物を効率良く分離することができる。これにより、人手によらずダクト内を清掃することができ、定期的なダクト内の清掃をすることができる。
また、清掃装置の他の構成として、前記清掃体から離れた付着物を回収する第2の回収手段を備えた構成とした。
本構成によれば、清掃体の表面から離れた付着物が壁面に再付着することを防止できる。
また、清掃装置の他の構成として、前記第1の回収手段は、前記清掃体に向けて延長する平板状とされた構成とした。
本構成によれば、清掃体に付着した付着物を第1の回収手段によって効率よく回収することができる。
また、清掃装置の他の構成として、前記清掃体は、自転軸の周りに放射状に延長する繊維群を備え、前記繊維群により付着物を壁面から分離させる構成とした。
本構成によれば、油塵のような付着物を壁面から除去するのに好適である。
また、清掃装置の他の構成として、前記第1の回収手段は、櫛歯部を備え、櫛歯部が前記繊維群の間に侵入する構成とした。
本構成によれば、繊維群を形成する繊維の間に櫛歯が侵入することにより、繊維群を形成する繊維の間に付着した付着物を直接的に擦り取ることができるので、第1の回収手段による付着物の回収率を高めることができる。
また、清掃装置の他の構成として、前記清掃体は、可撓性を有する弾性体を備え、該弾性体により付着物を分離させる構成としても良い。
また、前記壁面に沿って前記清掃体を移動させる移動手段を備えた構成とした。
本構成によれば、人手によらずダクト内を清掃することができ、定期的にダクト内を清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ダクト清掃装置の一実施形態を示す平面図である。
機構部の分解斜視図である。
機構部における遊星歯車機構の平面図である。
清掃体の動作を示す図である。
除塵体と清掃体の関係を示す平面図である。
除塵体の作用を示す図である。
除塵体と清掃体の他の関係を示す平面図である。
清掃体に対して除塵体を傾けたときの油塵の回収する清掃実験を行ったときの結果を纏めた表である。
【0008】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[ダクト清掃装置の構成]
図1は、ダクト清掃装置1の一実施形態を示す平面図である。図1に示すダクト清掃装置1は、清掃対象として断面形状が円形の所謂円形ダクト、スパイラルダクト等の管の内壁の清掃に好適に構成されたものを示している。なお、本実施形態に係るダクト清掃装置1の概念は、特に清掃対象を管の内壁に限定されるものではない。
図1に示すように、ダクト清掃装置1は、清掃部2と、駆動部(アクチュエータ部)5(駆動手段)とを備える。
【0010】
駆動部5は、例えば、モーター50と、モーター50の回転を減速する減速機構52とを備えた構成とされる。
モーター50には、例えば、回転状態を制御しやすいステッピングモーター等を用いることができる。また、減速機構52には、例えば、モーター50の出力軸(図外)と、該減速機構52の出力軸とを同軸上に配置することができる遊星歯車機構を利用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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