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公開番号
2024119707
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023039101
出願日
2023-02-22
発明の名称
折り畳み用紙
出願人
個人
代理人
主分類
B42D
15/04 20060101AFI20240827BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約
【課題】折り畳み用紙で、A4判の用紙に印刷後、即ミウラ折りに変換できる。
【解決の手段】 ミウラ折りパターンが指定された用紙で、そのベースラインは、折りおよび反転折り加工等により回転ヒンジ性を完成しておき、他方斜辺で構成されるジグザグラインは、スリットや筋押し加工等で、回転ヒンジ化への準備をし、このような設計の折り畳み用紙。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ベースラインとなる辺、その上に小さい方の内角が、90度より僅かに小さい角度である斜辺で規定される平行四辺形を単位とし、該平行四辺形の、ベースラインに沿った隙間ない併進と、そのベースラインを鏡とする鏡像の繰り返しで規定される、一点を中心とする4個の同一の平行四辺形で構成されるモジュールの敷き詰めである、所謂ミウラ折りパターンが指定された紙・シートにおいて、そのベースラインは、折りおよび反転折り加工等により回転ヒンジ性を完成しておき、他方斜辺で構成されるジグザグラインは、スリットや筋押し加工等で、回転ヒンジ化への準備をし、かくて形成された折り畳み用紙あるいはシート。
続きを表示(約 88 文字)
【請求項2】
請求項1の範囲に於いて、用紙A列またはB列定型版において、長手方向5個,短手方向3個の基本平行四辺形配列の設計による折り畳み用紙あるいはシート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元の情報(文、画像、地図、設計図等)を、ミウラ折りという折畳構造の形状に、「自然に導かれた操作で」変換できるよう設計された、折り畳み用紙に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
紙などの折り畳みの問題を数学的に抽象すると、「二次元の平面シートを、より小さい単位のシート片の積層に変換する」ことである。その典型的な例は、紙地図であるが、紙に限らず一般の積層シートなどもその例である。紙・シートの厚さを限りなくゼロに近づけた場合の、代表的な理論解は、Developable Double Corrugation Surface, 学名Miura-ori,ミウラ折りと呼ばれている。
【0003】
Miura,K. and Pellegrino、S. Forms and Concepts for Lightweight Structures,Cambridge University Press,2020,Chapter 7.
【0004】
現在市販の地図に利用されている折り畳みを代表的する一つの原理は、ミウラ折りの単位平行四辺形の周縁を「折り」で繋げることによって実現するものである。これを「ミウラ折り変換」という。その特性である、折りが全面に連動することから、四辺形用紙の対角コーナーを引くだけで一挙に開き、戻すことで畳み込まれる性質、折り目の山谷を記憶している性質、折り目が反転しないことによる耐久性等の独特の性質により、一つの有用な分野を形成している。
【0005】
上記のような有用な性質にもかかわらず、その工業的な量産は容易ではない。また中心的な用途である地図の世界でも、情報の電子化が進み、紙地図の利用が激減している。一方では、紙地図の特性である広い一覧性、容易に記入し、記録されるなどの優れた特性を失われるのは残念である。また、紙に代わる電子ペーパーの開発も未完である。
【0006】
そこで、ミウラ折り変換容易な特性を組み込んだプリンタ用紙が開発できれば、地図情報のダウンロード、プリンタによる印刷、、ユーザーによるミウラ折り変換で、課題を解決することが提案された。(特許文献1)。しかし、その技術によっても、一般の人にはまだ難しさが残り、より洗練された設計の開発が待たれている。
【0007】
特願2021-127827
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
二次元の広がりと薄さを本質とする紙・シート類であって、対象の情報をプリントした紙・シート類を、自然な流れに沿う手動で、小さく畳み、かつ展開の容易な形式に、変換できる用紙を求める。以下、簡便の為、特別な場合を除き、「紙・シート」を「紙」で代表させる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
ベースラインとなる辺、その上に小さい方の内角が、90度より僅かに小さい角度である斜辺で規定される平行四辺形を単位とし、該平行四辺形の、ベースラインに沿った隙間ない併進と、そのベースラインを鏡とする鏡像の繰り返しで規定される、一点を中心とする4個の同一の平行四辺形で構成される基本領域の敷き詰めである、所謂ミウラ折りパターンが指定された紙・シートにおいて、そのベースラインは、折りおよび反転折り加工等により回転ヒンジ性を完成しておき、他方斜辺で構成されるジグザグラインは、スリットや筋押し加工等で、回転ヒンジ化への準備をし、かくて形成された紙・シート。
【0009】
用紙A列またはB列定型版において、長手方向5個、短手方向3個の基本平行四辺形配列の設計による折り畳み用紙あるいはシート。
【発明の効果】
【0010】
ここで生成された紙・シートにおいて、ミウラ折りのジグザグラインは、スリット加工により山折り又は谷折りが準備された状態であり、一方ベースラインは、折りおよび反転折り加工等により、折り目は回転ヒンジとして完成した状態にある。この初期待機状態で、任意のジグザグラインを手動で、例えば山折りにすると、その折り情報が隣接の領域に伝播し、平坦折りに関する前川の定理を充たす折りの山谷が自動的に選択され、該隣接の折り目が起動する。この情報伝達と起動は、減衰しながらも隣接領域に次々と伝わり、それに従うことで、結果として、全領域のミウラ折りが完成する。この過程の詳細を、以下に図を援用しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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