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公開番号2024119609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026630
出願日2023-02-22
発明の名称貯湯式給湯装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24H 1/18 20220101AFI20240827BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】省エネルギー性を高める上で有利になる貯湯式給湯装置を提供する。
【解決手段】本開示に係る貯湯式給湯装置は、湯水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの湯水と浴槽内の浴槽水との間で熱を交換する熱交換器と、貯湯タンクの水温を検知する貯湯温度検知手段と、浴槽の浴槽水の温度を検知する浴槽水温検知手段と、熱交換器により浴槽の浴槽水の有する熱を貯湯タンクの湯水に回収する熱回収運転を実施可能な制御手段と、入浴予定時刻を予め設定する入浴スケジュール設定手段と、を備える。制御手段は、入浴スケジュール設定手段によって設定された複数回の入浴予定時刻の間の時間帯に熱回収運転を実施した場合の予測回収熱量を貯湯タンクの水温と浴槽の浴槽水の温度とから算出し、算出された予測回収熱量が所定値以上の場合に、熱回収運転を実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
湯水を貯留する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクの湯水と浴槽内の浴槽水との間で熱を交換する熱交換器と、
前記貯湯タンクの水温を検知する貯湯温度検知手段と、
前記浴槽の前記浴槽水の温度を検知する浴槽水温検知手段と、
前記熱交換器により前記浴槽の前記浴槽水の有する熱を前記貯湯タンクの湯水に回収する熱回収運転を実施可能な制御手段と、
入浴予定時刻を予め設定する入浴スケジュール設定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記入浴スケジュール設定手段によって設定された複数回の入浴予定時刻の間の時間帯に前記熱回収運転を実施した場合の予測回収熱量を前記貯湯タンクの水温と前記浴槽の前記浴槽水の温度とから算出し、算出された前記予測回収熱量が所定値以上の場合に、前記熱回収運転を実施する貯湯式給湯装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
入浴している人を検知する入浴検知手段を備え、
入浴している人を前記入浴検知手段が検知した場合には、前記制御手段は、前記熱回収運転を実施しない請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項3】
前記入浴検知手段は、入浴に伴う音声の有無を検知する音声検知手段を含み、前記音声検知手段により検知された音に基づいて入浴の有無を検知する請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記複数回の入浴予定時刻の間の時間帯の開始時刻から所定時間経過後を前記熱回収運転の開始時刻とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記熱交換器を用いて前記浴槽の前記浴槽水を加熱する追い焚き運転を実施可能であり、
前記熱回収運転の動作時には、前記追い焚き運転を停止する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項6】
使用者が前記熱回収運転を開始させる操作を受け付けるユーザーインターフェースを備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
【請求項7】
前記熱回収運転を実施する場合に、前記熱回収運転を実施することを報知する報知手段を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、貯湯式給湯装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
冷媒として二酸化炭素等の自然冷媒を使用したヒートポンプユニットと、これに併設された貯湯ユニットとからなるヒートポンプ式給湯機が、地球環境にやさしい給湯機器として注目を集めている。
【0003】
この種の貯湯式給湯機においては、浴槽内に貯められた浴槽水と貯湯タンク内の下部の給湯用水とを熱交換して、浴槽水の熱量をタンク内に回収する風呂熱回収機能を備え、システム全体で高い省エネルギー性を実現可能としている。特許文献1には、ヒートポンプ式給湯機を利用して、日々の利用熱量を記憶することで自動で熱回収運転を実施する給湯機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-36708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、使用熱量から1日の入浴終了時刻を予測して熱回収運転を開始するため、湯はり後、複数回の入浴の間隔が長い場合、入浴していない時間に放熱により失われる熱量が大きいという課題がある。
【0006】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、省エネルギー性を高める上で有利になる貯湯式給湯装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る貯湯式給湯装置は、湯水を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの湯水と浴槽内の浴槽水との間で熱を交換する熱交換器と、貯湯タンクの水温を検知する貯湯温度検知手段と、浴槽の浴槽水の温度を検知する浴槽水温検知手段と、熱交換器により浴槽の浴槽水の有する熱を貯湯タンクの湯水に回収する熱回収運転を実施可能な制御手段と、入浴予定時刻を予め設定する入浴スケジュール設定手段と、を備え、制御手段は、入浴スケジュール設定手段によって設定された複数回の入浴予定時刻の間の時間帯に熱回収運転を実施した場合の予測回収熱量を貯湯タンクの水温と浴槽の浴槽水の温度とから算出し、算出された予測回収熱量が所定値以上の場合に、熱回収運転を実施するものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、省エネルギー性を高める上で有利になる貯湯式給湯装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る貯湯式給湯装置を示す図である。
熱回収運転時の回路構成図である。
浴槽内の浴槽水の温度の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、「温水」、「湯水」等の記載は、原則として、液体の水を意味し、冷水から熱湯までもが含まれうるものとする。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示に係る技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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