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公開番号
2024118984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023025632
出願日
2023-02-21
発明の名称
包装用容器
出願人
リスパック株式会社
代理人
主分類
B65D
77/20 20060101AFI20240826BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】極めて簡易な構造でもって、これまでの蓋体の開封状況を簡単に把握できるので、改ざん防止等の役割を果たすことができる。
【解決手段】包装用容器100は、容器フランジ53を有する容器本体50と、蓋体フランジ14を有する蓋体10を備える。蓋体フランジ14が容器フランジ53に嵌合した状態で、蓋体10下方の収容空間56で収容物が収容される。蓋体フランジ14は、蓋体係合部16と、その外側に位置する外縁部18とを備える。容器フランジ53は、蓋体係合部16と係合する容器係合部58と、容器係合部58の外側に位置する立壁部60と、この立壁部60及び容器係合部58を相互に接続する接続部62を備える。接続部62に、立壁部60及び容器係合部58間の開裂を容易にする開裂部64を設け、開裂部64は立壁部60に沿う位置に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
収容部の外側に容器フランジを有する容器本体に、天面部の外側に蓋体フランジを有する蓋体を被せることで、前記蓋体フランジと前記容器フランジとが嵌合し、前記収容部で収容物を収容する包装用容器において、
前記蓋体フランジは、
前記天面部の外側に位置する蓋体係合部と、
この蓋体係合部の外側に位置する外縁部とを備え、更に、
前記容器フランジは、
容器外側に位置する第1容器フランジと、
第1容器フランジの前記収容部側に配置される第2容器フランジを少なくとも有し、
更に、前記第2容器フランジの収容部側に配置される、前記蓋体係合部と係合する容器係合部と、
前記第1容器フランジに配設される立壁部と、
前記立壁部及び前記容器係合部間を相互に接続する接続部と、
前記接続部に、前記立壁部及び前記容器係合部間の開裂を容易にする開裂部とを設け、
この開裂部は前記立壁部に沿う位置に配置されていることを特徴とする包装用容器。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記開裂部は、前記接続部の周方向の一部に設け、前記立壁部は、前記開裂部の両端付近に、前記開裂部の開裂を容易にする折り曲げ部をそれぞれ設けることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
前記開裂部は、前記第1容器フランジ側に向かって突状となることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
【請求項4】
前記立壁部は、前記容器フランジの全外周に沿って配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体を容器本体に被せることで、例えば、弁当・果物等の食品、その他の収容物を収容できる包装用容器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来この種の包装用容器は、収容部の外周に容器フランジを有する容器本体と、更に、天面部の外周に蓋体フランジを有する蓋体を備えている。そして、蓋体フランジが容器フランジと嵌合することで、収容部及び天面部間の収納空間で、例えば惣菜、寿司等の食品その他の収容物を収容できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4431924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装用容器には、例えば特許文献1に記載される包装用容器等がある。この包装用容器の場合、容器本体に蓋体が嵌合することによって容器が密閉されるとともに、例えばいたずら等によって、仮に蓋体が不用意に開封された場合、開封の痕跡を残し、目視により簡単に発見できることが求められる。
しかしながら、特許文献1に記載される包装用容器の場合、細かな構造物を形成することが必要であって、その包装用容器を形成する際、煩雑な手間がかかるとともに、コストも嵩張るという課題があった。また、開裂部が立ち上り壁に沿った位置に配置されていないため、運搬、陳列時などに外部から衝撃が加わることで開裂部が開裂し、意図せず蓋体が開いてしまうという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的とするところは、極めて簡易な構造でもって、いたずら抑止や防止及び改ざん抑止や防止等の役割を果たすことで、安価で且つ優れた包装用容器を提供することにある。
また、本発明の包装用容器は、運搬、陳列時などに外部から衝撃が加わっても、立壁部により変形を防止しているため、開裂部が開裂せず、不用意に蓋体が外れにくく改ざんされたことにならない包装用容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明は以下の手段を有する。即ち、手段1として、 収容部の外側に容器フランジを有する容器本体に、天面部の外側に蓋体フランジを有する蓋体を被せることで、前記蓋体フランジと前記容器フランジとが嵌合し、前記収容部で収容物を収容する包装用容器において、前記蓋体フランジは、前記天面部の外側に位置する蓋体係合部と、この蓋体係合部の外側に位置する外縁部とを備え、更に、前記容器フランジは、容器外側に位置する第1容器フランジと、第1容器フランジの前記収容部側に配置される第2容器フランジを少なくとも有し、更に、前記第2容器フランジの収容部側に配置される、前記蓋体係合部と係合する容器係合部と、前記第1容器フランジに配設される立壁部と、前記立壁部及び前記容器係合部間、すなわち第1容器フランジ及び第2容器フランジ間を相互に接続する接続部と、前記接続部に、前記立壁部及び前記容器係合部間の開裂を容易にする開裂部とを設け、この開裂部は前記立壁部に沿う位置に配置されていることを特徴とする。
【0006】
手段2として、手段1において、前記開裂部は、前記接続部の周方向の一部に設け、前記立壁部は、前記開裂部の両端付近に、前記開裂部の開裂を容易にする折り曲げ部をそれぞれ設けることが望ましい。
【0007】
手段3として、手段1または手段2のいずれか一において、前記開裂部は、前記第1容器フランジ側に向かって突状となることが好ましい。
【0008】
手段4として、手段1または手段2のいずれか一において、前記立壁部は、前記容器フランジの全外周に沿って配設されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、容器フランジの立壁部及び容器係合部を相互に接続する接続部に、立壁部及び容器係合部間の開裂を容易にする開裂部を設け、この開裂部は前記立壁部に沿う位置に配置されているという極めて簡易な構造を採用することで、開裂部の開裂状況を容易に確認でき、蓋体の開封状況(既に開封されたか否か)を簡単に把握できる。仮に、蓋体が不用意に開封された場合、包装用容器の管理者は、開封した包装用容器を撤去したり、不用意に開封した者に対し、適切な対応をすることができる。この結果、いたずらや改ざんを企てる者は、いたずらや改ざんを企てることをためらったり、諦めたりして、いたずら抑止や防止、改ざん抑止や防止等の機能を果たすことができる。それにより、極めて簡易な構造で、いたずら抑止等の役割を果たすこともでき、安価で且つ優れた包装用容器を提供することができる。
また、本発明の包装用容器は、第1容器フランジと第2容器フランジの間の接続部に開裂部を設ける構造であるため、運搬、陳列時などに外部から衝撃が加わっても、二個のフランジで力を吸収し、更に立壁部により変形を防止しているため、開裂部が開裂せず、不用意に蓋体が外れることがなく、改ざんされたことにならない包装用容器を提供することができる。また、第2容器フランジの収容部側に、蓋体係合部と係合する容器係合部が配置されるので、蓋体係合部と容器係合部の間に隙間が少なく、液漏れ防止効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の包装用容器を具体化した実施の形態であって、蓋体が容器本体から分離した状態を示す斜視図である。
図1の蓋体が容器本体に被さった状態を示す平面図。
図2の蓋体と容器本体との係合状況を示す要部拡大断面図。
図1の蓋体が外された状態において、容器本体の一部を拡大して示す部分拡大図。
図2の容器本体の一部が、容器本体から切離した状態を示す拡大状態図。
【符号の説明】
(【0011】以降は省略されています)
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